「サッカーは政治を動かすのか――チュニジア監督解任騒動の裏側」久保選手はグループリーグ復帰は厳しい予想。
W杯開幕直後に監督クビ!?チュニジアに何が起きたのか
日本代表の次の相手はチュニジア。
オランダ相手に2-2の価値あるドローを勝ち取った森保ジャパンにとって、決勝トーナメント進出へ向けた超重要な一戦です。
ところが、そのチュニジアでとんでもない事件が起きました。
なんと初戦スウェーデン戦で1-5の惨敗を喫した直後、サブリ・ラムシ監督が電撃解任。
しかも後任は、あのエルヴェ・ルナールです。
サッカーファンなら覚えている人も多いでしょう。
2022年カタールW杯でサウジアラビアを率い、後に優勝するアルゼンチンを撃破したあの名将です。
まさかワールドカップ期間中に監督交代なんて、なかなか聞く話ではありません。
負けたことより負け方が問題だった
スウェーデン戦を見た人なら分かると思いますが、問題は1-5というスコアだけではありません。
守備は崩壊。
選手同士の意思疎通もバラバラ。
正直、「本当にW杯出場国?」と思うような内容でした。
選手たちが監督を信頼していないようにも見えましたし、国内で不満が爆発したのも分からなくはありません。
だからチュニジアサッカー協会も「このままではまずい」と判断したのでしょう。
サッカーと政治は意外と近い
日本人からすると、
「サッカーに政治が関係あるの?」
と思うかもしれません。
でも世界では全然珍しくありません。
実際、FIFAは政府によるサッカー協会への介入を禁止しています。
過去にはパキスタンが政治介入問題で資格停止処分を受けたこともありました。
それだけサッカーは政治と切り離せないスポーツなんです。
特に北アフリカや中東では代表チームの勝敗が国民感情に直結します。
若者の支持率。
政権への評価。
国のイメージ。
そういうものにまで影響する。
だからチュニジア国内では、この1-5の敗戦は単なるスポーツニュースではなかったのでしょう。
国の威信が傷ついた。
そう受け止める人も多かったはずです。
日本にとってはラッキー?
正直、半分ラッキーで半分怖いです。
監督が代わったからといって、たった数日で強くなるわけではありません。
戦術を浸透させる時間もない。
組織力で見れば日本の方が上でしょう。
ただし、ルナールには厄介な武器があります。
それがモチベーション管理。
選手の気持ちを一気に高めるのが本当に上手い。
戦術家というより、チームを鼓舞するリーダータイプです。
失うものがないチームほど怖い。
これはサッカーあるあるです。
おそらくベタ引きで来る
チュニジアはおそらく5バック。
5-4-1か5-3-2でしょう。
まず守る。
とにかく守る。
そしてカウンター。
日本にボールを持たせて我慢する展開になると思います。
そうなると嫌な記憶がよみがえります。
4年前のコスタリカ戦です。
攻めても攻めても点が入らない。
焦る。
前掛かりになる。
そして一発で沈む。
今回も気を付けなければいけません。
久保建英の状態も心配
そしてもう一つの不安材料。
久保建英です。
オランダ戦で負傷交代。
MRI検査を受けたという話も出ています。
現地ではグループリーグ中の復帰は厳しいのではないかという見方もあります。
もちろん正式発表ではありません。
ただ無理をさせる必要はないでしょう。
久保は今の日本代表で数少ない「違いを作れる選手」です。
ボールを持った瞬間に相手が警戒する。
それだけで周囲が楽になる。
数字以上に存在感が大きい選手だけに、不在なら攻撃力は確実に落ちます。
むしろ怖いのは油断
とはいえ、戦力だけ見れば日本が有利です。
オランダ相手に勝点1。
チュニジアはスウェーデン相手に1-5。
普通に考えれば日本優勢。
でもワールドカップはそんな単純じゃありません。
監督が代わった。
後がない。
国内から大批判を浴びている。
こういうチームは時々とんでもない力を発揮します。
だから油断だけは禁物です。
個人的には前半はかなり苦戦すると見ています。
勝負は後半。
チュニジアの運動量が落ちてきたところを、日本がどう攻略するか。
そこが最大のポイントでしょう。
久保建英の負傷問題。
ルナール監督の緊急就任。
サッカーと政治が絡み合うチュニジア国内事情。
ただのグループリーグ第2戦ではありません。
日本にとっては決勝トーナメント進出を大きく左右する大一番。
チュニジアにとっては国の威信を懸けた生き残りの戦い。
だからこそ面白い。
そしてだからこそ、絶対に落としてはいけない試合なのであります。

