北斗の拳が令和に帰ってきた──おじさん達を再び熱狂させる『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』が想像以上に面白い!
北斗の拳。
このタイトルを聞いただけで、胸が熱くなる昭和・平成世代は多いだろう。
週刊少年ジャンプ黄金期。
ドラゴンボール。
聖闘士星矢。
ジョジョの奇妙な冒険。
こち亀。
今なお世界的人気を誇る怪物作品たちが毎週同じ雑誌に載っていた異常な時代。
その中でも北斗の拳は圧倒的に異質だった。
核戦争後の荒廃した世紀末世界。
暴力が支配し、弱者は蹂躙され、力だけが正義になる世界。
そこで救世主のように現れる男がケンシロウだった。
北斗神拳。
経絡秘孔を突かれた悪党たちは、
「お前はもう死んでいる」
の名セリフと共に内部から肉体が破裂する。
今では地上波で放送できるのか疑問になるレベルの残虐描写だが、当時の少年たちはその圧倒的なカタルシスに熱狂した。
悪党が徹底的に悪い。
だからこそケンシロウの制裁が気持ちいい。
シンプルだが最高に熱い構図だった。
しかも原哲夫の圧倒的画力。
筋肉。
流血。
絶望。
怒り。
哀しみ。
全てが異常な密度で描かれていた。
ラオウ。レイ。トキ。ジャギ。サウザー。シン。
今でも語り継がれる魅力的なキャラクター達も北斗の拳を伝説にした理由だろう。
そして2026年。
その北斗の拳が令和に帰ってきた。
正直、最初は不安だった。
最近のリメイク作品は思い出補正を壊すことも少なくない。
さらに今回の『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』はフルCGベース。
発表時にはSNSでも賛否が分かれていた。
だが実際に観ると驚く。
かなり面白い。
CGアニメになったことで原作の濃い絵柄が現代技術で再構築されている。
最初こそ違和感はある。
しかし数話観る頃には不思議と慣れる。
むしろ原作の劇画タッチを維持しながら動かしている点に感心する。
ケンシロウの重い一撃。
敵が吹き飛ぶ衝撃。
世紀末世界の荒廃感。
これらがCGだからこそ立体的に表現されている。特にアクションシーンの迫力は旧作とはまた違う魅力がある。
そして何より嬉しいのが、ちゃんと北斗の拳していることだ。
変に今風へ寄せすぎていない。
暴力。
怒り。
哀しみ。
愛。
北斗の拳の本質をしっかり残している。
令和のアニメでありながら、昭和ジャンプの熱量がちゃんと生きているのだ。
地上波版とAmazon版は別物レベル
今回の新作で特に話題になっているのが放送版と配信版の違いだ。
テレビ放送版は「マイルドver.」。
Prime Video版は「無修正版」。しかもレーティングはR18
公式も比較映像を公開している。Prime Video版では暴力表現やグロテスクな描写をそのまま収録し、テレビ放送版では全年齢向けに調整されている。
つまり昔の北斗の拳らしい世紀末感を味わいたいならAmazon版一択。
敵の断末魔。
肉体破壊描写。
秘孔を突いた後の演出。
そういった部分がより北斗らしく表現されている。
北斗の拳は元々コンプライアンスの緩かった昭和だから成立した作品でもある。
だからこそ無修正版との相性が異常に良い。
むしろ本来の北斗の拳はこちらだと感じる人も多いだろう。
放送・配信情報
『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』
放送局
・TOKYO MX
・BS11
放送時間
・毎週金曜25:00~
配信
・Amazon Prime Video世界独占配信
・毎週金曜25:00~
Prime Video版は無修正版。
テレビ版はマイルド版となっている。
なぜ今のおじさん達は再び北斗に熱狂するのか
たぶん理由は簡単だ。
今の時代は複雑すぎる。
何が正義かわからない。
悪も善も曖昧だ。
SNSでは毎日誰かが叩かれ、炎上し、謝罪し、また新しい炎上が始まる。
そんな時代だからこそ北斗の拳は刺さる。
悪党は悪党。
弱者を守る男がいる。
怒りを拳に込める。
そして理不尽を叩き潰す。
もの凄く単純だ。
だがその単純さが気持ちいい。
昭和の少年達が熱狂した理由もそこにあった。
そして令和になった今でも、その熱さは色褪せていない。
むしろ今だからこそ必要なのかもしれない。
北斗の拳は懐古作品ではない。令和になってもなお、人の心を震わせる力を持った怪物コンテンツだった。
お前はもう観ている。
そう言いたくなるくらい、今回のリニューアル版は出来が良い。
現在、最新話は第10話のジャッカルが出てくるデビルリバース。
早速見たけど面白い(^o^)
アマゾンプライムビデオ入ってる方は是非みてくださいませ。
