『VIVANT』第14話考察がヤバい!野崎は本当に裏切り者なのか?「よぉ〜東条」からチンギス再登場、ハンの正体までガチ勢考察が全部つながってきた
※以下、『VIVANT』第14話のネタバレを含みます。
いや、第14話。
誰を信じたらええねん。
これに尽きる。
『VIVANT』というドラマは前作から「味方だと思ったら敵」「敵だと思ったら味方」「怪しいと思ったらやっぱり怪しい」「怪しすぎるから逆に白だと思ったら、やっぱり怪しい」という、視聴者の人間不信を育成することに関しては日曜劇場トップクラスの実績を誇ってきた。
そしてシーズン2第4話となる第14話。
ついに別班の情報を流していた人物として浮上したのが――
野崎守(阿部寛)。
お前かーーーーい!
前作からあれだけ乃木を追いながら、最後には妙な信頼関係まで築いた公安の男。
しかも第11話では乃木に、
「苦渋に直面したらチンギスに相談するといい」
という意味深な助言まで残している。
そんな野崎が、別班にとって最大級の敵となる秘密組織「Xinxi(シンシー)」側へ情報を流していた。
普通ならここで、
「野崎=裏切り者」
で話は終わる。
ところが『VIVANT』ガチ勢はそんな素直ではない。
むしろ、
「野崎が裏切り者だと判明した瞬間から、野崎は裏切り者じゃない説が始まった」
のである。
もう考察界隈が面倒くさい。
だが、そこが面白い。
そして第14話を細かく見ていくと、野崎、東条、新庄、長野専務、ハン、チンギス――バラバラだったピースが、どうも一つの巨大な「情報戦」につながってきたようにも見える。
今回は放送直後から飛び交っているガチ勢考察を整理しながら、第15話以降に何が起きるのか考えてみたい。
■野崎は本当に裏切ったのか?最有力はまさかの「スネイプ先生説」
まず最大の問題。
野崎は本当に裏切り者なのか?
個人的にも、ここはかなり疑っている。
なぜなら『VIVANT』で第14話という段階から「はい、この人が裏切り者でした」と素直に教えてくれるとは到底思えないからだ。
そこでガチ勢から浮上しているのが、
「野崎=ハリー・ポッターのスネイプ先生説」
である。
つまり表面上は敵側へ寝返ったように見せながら、実際にはもっと大きな目的のため敵組織内部へ潜入しているダブルスパイ。
野崎が接触しているのは、元・中国公安部第6局長の樊林杏(ハン・リンシン)。
そして彼女が率いるとされる秘密組織が、
Xinxi(シンシー)。
別班員拉致にも関係しているとみられる今回の巨大な敵だ。
だとすれば野崎が別班の情報を流したこと自体が、
シンシー内部へ潜り込むための「手土産」だったのではないか?
というわけだ。
これは確かに筋が通る。
スパイ組織に、
「今日から仲間にしてください」
「いいですよ」
で入れるわけがない。
履歴書に「特技:公安です」と書いたところで採用されるはずもない。
敵から信用を得るには、それ相応の“実績”が必要になる。
そこで野崎が差し出したものが別班の情報だったとしたら――。
怖い。
怖いが、野崎ならやりそうなのである。
■さらに怪しい佐野部長と櫻井司令
この説を補強しているのが公安上層部と別班の反応だ。
公安の佐野部長は、野崎の動きをある程度察知していたようにも見える。
さらに櫻井司令も、野崎の行動によってシンシーへつながる手がかりが得られた趣旨の発言をしている。
となれば、
公安×別班×野崎による巨大な共同欺瞞作戦
という可能性まで出てくる。
これが本当なら、
視聴者「野崎が裏切った!」
シンシー「野崎が裏切った!」
乃木「野崎が裏切った?」
野崎「……」
櫻井「計画通り」
佐野「計画通り」
という恐ろしい状態になる。
誰が誰を騙しているのか分からない。
というより、
視聴者まで作戦対象に入っている。
これぞ『VIVANT』である。
■そして第14話最大のホラー「乃木が来た」
ところが第14話で個人的に一番怖かったのは野崎ではない。
ラストである。
海外への逃亡を図ろうとする東条翔太(濱田岳)。
優秀なサイバー犯罪対策のスペシャリスト。
ホワイトハッカー。
普通なら捕まえるのは相当難しい人物だ。
ところが――。
背後に人影。
振り返る。
乃木憂助。
しかも笑っている。
いやいやいや。
怖い怖い怖い。
このドラマ、
堺雅人が笑っただけでホラーになる。
普通のドラマなら主人公登場で安心する場面である。
「乃木さん来た!」
となるはずなのだ。
ところが『VIVANT』では違う。
「乃木さん来てもうた……」
なのである。
■来週の第一声「よぉ〜東条」説
ここでガチ勢が思い出したのが乃木のある習性。
乃木は裏切り者や重要容疑者を追い詰めた時、妙に穏やかな笑顔で接する。
そこでSNSなどでネタ半分、恐怖半分で予想されているのが、
第15話冒頭「よぉ〜東条」説。
もう文字だけで怖い。
東条からしたら、
「海外逃亡失敗しました」
どころではない。
人生のセーブポイントを探したくなる状況である。
しかも乃木の中には別人格「F」までいる。
今シーズンではFの出番が増えることも大きなポイントになっているだけに、東条への追及をきっかけとして再び乃木とFの関係が前面に出てくる可能性もある。
乃木が笑う。
Fが出る。
東条が震える。
視聴者が喜ぶ。
何という日曜劇場だ。
■そもそも東条ほどの男が逃亡に失敗するのは変じゃないか?
ここにも重要な考察がある。
東条は普通の会社員ではない。
サイバー犯罪対策のプロであり、超一流のハッカー。
そんな人物の逃亡ルートが、妙にあっさり捕捉されている。
ここから、
「最初から別班に泳がされていたのでは?」
という説が出ている。
つまり乃木たちは東条本人を捕まえることだけが目的ではない。
東条を泳がせ、
「逃げた東条が最終的に誰と接触するのか」
を見ていた可能性だ。
もしそうなら乃木の登場は逮捕の瞬間ではない。
釣りが終わった瞬間。
東条は魚。
乃木は釣り人。
そして視聴者は横で、
「何が釣れるんや?」
と見ている状態である。
■そして忘れてはいけない新庄。「本当に死んだの?」
さらにガチ勢が引っかかっているのが新庄浩太郎(竜星涼)。
前作ではテントのモニターだったことが判明。
今回も当然ながら徹底的に疑われた。
ところが尋問の結果、別班員拉致については「シロ」と判断される。
問題はその後だ。
新庄、本当に死んだのか?
ここにガチ勢の疑惑が集中している。
特に注目されているのが、死から火葬までの扱い。
あまりにも処理が早い。
しかも制作側がわざわざ新庄の遺体を視聴者へ見せている。
普通なら、
「遺体まで映ったんだから死んだだろ」
となる。
だが『VIVANT』視聴者は違う。
「遺体まで映したから怪しい」
となる。
完全に教育されている。
■新庄「戸籍上死亡」説まで登場
そこから飛び出しているのが、
新庄偽装死説。
別班あるいは公安が、新庄を世間的には死亡したことにして、別の極秘任務へ投入したのではないかという考察だ。
もちろん現段階では推測にすぎない。
しかしスパイものとしては非常に美味しい展開だ。
戸籍上は死亡。
追跡者もいない。
過去も捨てる。
そして終盤。
「お前……死んだはずじゃ……」
からの新庄登場。
これをやったら私はたぶん、
「やっぱり生きとったんかーーい!」
とテレビに突っ込む。
そして制作陣はそれを狙っている気もする。
■長野専務、ついに白確定……なのか?
そして長年『VIVANT』考察界隈で疑われ続けてきた男。
長野専務(小日向文世)。
ついに乃木の前で「新たな別班員」として正体を明かし、新庄の尋問にも参加。
さらに前作から最大の謎だった就職前の「空白の2年間」についても、自衛隊・別班につながる過去として説明される。
太田梨歩との関係についても整理された。
つまり、
長野専務、白。
……。
……本当に?
ここで普通のドラマ視聴者なら安心する。
しかし相手は小日向文世である。
そして我々は『VIVANT』を見ている。
安心できる要素が一つもない。
■小日向文世というだけで疑われる男
ガチ勢の一部では、
「ここまで綺麗に伏線回収するのは逆に怪しい」
という意見まで出ている。
酷い話である。
説明しなければ怪しい。
説明しても怪しい。
味方でも怪しい。
笑っても怪しい。
小日向文世だから怪しい。
もはや役ではなく俳優への信頼度の問題になってきた。
とはいえ物語終盤で、
「実はさらに別の目的があった」
とひっくり返せるポジションなのも事実。
現段階では味方と見るのが自然だが、私は長野専務についてだけは最後まで保留にしておきたい。
■そして最大の新キャラ、ハン・リンシンとは何者なのか?
ここからが第14話以降の最大の鍵だろう。
樊林杏(ハン・リンシン)。
元・中国公安部第6局長という強烈な経歴を持ち、秘密組織シンシーの中心人物として浮上した。
別班員拉致にも深く関わっているとみられる。
ところが、この人物。
単純な「悪のボス」で終わらない気配がする。
ガチ勢が注目しているのが、
ハンとノゴーン・ベキの関係。
■ハンも「テントの孤児」だった?
かなり大胆だが面白いのが、
ハン=テント孤児院関係者説。
第14話でハンがテントの孤児院に関する話へ強く反応したことから、
「彼女自身もベキに救われた過去があるのでは?」
という考察が出ている。
もしこれが当たっていたら物語が一気につながる。
なぜならチンギスもまた、ベキの孤児院と深い縁を持つ人物だからだ。
ハン。
チンギス。
ノコル。
そして乃木。
全員の中心に、
ノゴーン・ベキ。
シーズン1では退場したはずのベキが、シーズン2では本人がいなくても物語全体を動かしている。
これなら実に『VIVANT』らしい。
■シンシーの目的は復讐だけではない?
さらにシンシーが狙っているものについても考察が飛び交っている。
単なる、
「日本の別班が邪魔だから復讐する」
ではなく、
ベキが残した情報、地下資源、フローライト利権、そしてテントのネットワークそのもの
を狙っているのではないか。
特に気になるのがゴルバド共和国という舞台だ。
わざわざ別班員を中央アジア方面へ連れていく理由は何なのか。
バルカとゴルバド。
テント。
中国。
シンシー。
別班。
公安。
ここまで来ると登場人物相関図というより、
国際関係の授業である。
日曜夜9時に油断して見始めたら地政学を勉強させられるドラマ。
それが『VIVANT』だ。
■そして来たぞチンギス!!
そんな疑心暗鬼の世界に、一筋の光が差した。
第15話予告。
一瞬映ったあの顔。
チンギス!!
バルカ警察のチンギス(バルサラハガバ・バトボルド)である。
予告に少し映っただけなのに、
「チンギス来た!」
「待ってた!」
「もうチンギスしか信じられない」
状態になる視聴者。
気持ちは分かる。
野崎が裏切る。
東条が逃げる。
新庄は死んだのか分からない。
長野専務は小日向文世。
乃木にはFがいる。
ハンは何者か分からない。
もうチンギスしかおらん。
■第11話の野崎の言葉が、ここで巨大な伏線になる?
ここで思い出したいのがシーズン2初回、第11話。
ベキの遺骨をバルカへ運ぶ乃木に対し、野崎は、
苦渋に直面したらチンギスを頼れ
という趣旨の言葉を残している。
当時は何気ない助言にも聞こえた。
しかし野崎がシンシーと接触している現在から振り返ると意味が変わる。
野崎は最初から、
「いずれ乃木がシンシーと戦うことになる」
と知っていたのではないか?
もしそうなら野崎の“裏切り”そのものが計画の一部だった可能性もさらに高まる。
そして乃木が最後に頼る男として、あらかじめチンギスを指定していた。
これはかなり熱い。
■チンギス参戦なら「バルカ編」再突入か?
最も期待したいのがこれ。
乃木が再びバルカへ渡り、
チンギスと共同戦線を組む展開。
さらにシンシーがテントの孤児院へ手を伸ばした場合、チンギスが黙っているとは思えない。
ベキに救われた子供たち。
テントが守ってきた孤児院。
そこへシンシーが迫る。
そしてチンギスが立つ。
……。
それはもう見たい。
むちゃくちゃ見たい。
前作では乃木を追い回していたチンギスが、今度は乃木と同じ敵へ向かう。
昨日の敵は今日の友。
王道だが熱い。
■さらに怖いのが「チンギスも野崎とつながっている説」
ただしガチ勢はさらに一段深く潜る。
もし野崎がダブルスパイなら、
チンギスも最初から野崎の作戦を知っているのではないか?
という説だ。
野崎。
チンギス。
櫻井。
佐野。
乃木。
それぞれが別々に動いているように見えて、実は巨大な対シンシー包囲網を作っている。
そしてハンだけが、
「野崎をこちら側へ取り込んだ」
と思っている。
もしこれなら面白い。
ただし『VIVANT』なので、
ハンも全部分かっていて騙されたふりをしている
可能性まである。
もうやめてくれ。
脳みそが日曜日から残業している。
■結局、第14話で分かったことは「何も分からない」
ここまで考察しておいて何だが、第14話終了時点で一番正しい結論はこれかもしれない。
誰も信用するな。
野崎は裏切り者に見える。
しかしダブルスパイかもしれない。
東条は逃げた。
しかし泳がされているだけかもしれない。
新庄は死んだ。
しかし生きているかもしれない。
長野専務は味方だと判明した。
しかし小日向文世なので安心できない。
ハンは敵。
しかしベキの孤児院出身かもしれない。
乃木は主人公。
しかしFがいる。
そして――
チンギスだけ妙に安心できる。
何なんだ、このドラマ。
■第15話、最大の注目は「よぉ〜東条」とチンギス
というわけで次回、第15話。
個人的にまず確認したいのは、
乃木の第一声。
本当に、
「よぉ〜東条」
だったら笑う。
いや、東条本人は全然笑えないだろうけど。
そしてもう一つ。
チンギスがどのタイミングで乃木たちと合流するのか。
野崎の裏切り。
シンシー。
ハン。
別班員拉致。
ベキの遺産。
テントの孤児院。
ゴルバド共和国。
そしてバルカ。
一見バラバラだった点が、第14話で突然一本の線になり始めた。
だから今回の野崎の「裏切り」も、物語の答えではない気がする。
むしろ――
本当の裏切り者を炙り出すための始まりなのではないか。
『VIVANT』は「裏切り者が判明した瞬間」が一番危ない。
なぜならこのドラマ、
答えを見せた直後に、その答えそのものを疑わせてくるからだ。
そして現在の信頼度を勝手に並べるなら、
チンギス:★★★★★
乃木:★★★★☆
野崎:★★★☆☆
長野専務:★★☆☆☆
新庄:生死から不明
東条:来週が心配
ハン:何考えてるか全然分からん
というところだろう。
ただし一週間後には全部ひっくり返っている可能性がある。
それが『VIVANT』。
とりあえず今は――
チンギス、早く来てくれ。
野崎も怪しい。
長野も怪しい。
ハンはもっと怪しい。
乃木は笑顔が怖い。
東条はたぶん来週ひどい目に遭う。
そんな中、次回予告に一瞬映っただけで視聴者から、
「もうお前しか信じられない」
と言われるチンギス。
『VIVANT』世界における信頼度が、完全にバグっている。
そしてたぶん第15話を見終わった我々は、また同じことを言う。
「誰を信じたらええねん!」
日曜夜9時。
また考察ガチ勢の眠れない夜が始まりそうである。

