第二章 なぜゲーム機だけ特別扱いされるのか ゲーム機メーカーよ、定価をやめろ。〜「抽選」ではなく「価格」で売るという提案〜第2章(全11章)
第二章 なぜゲーム機だけ特別扱いされるのか
私は不思議に思うことがある。
なぜゲーム機だけが特別扱いされるのだろうか。
世の中には高額商品がいくらでも存在する。
フェラーリ。
ロレックス。
高級オーディオ。
ハイエンドPC。
高級カメラ。
これらは誰でも買えるわけではない。
欲しくても買えない人もいる。
しかし、
「金持ちしか買えないじゃないか」
という議論はあまり聞かない。
ましてや、
メーカーに対して
「もっと安く売るべきだ」
という話にもならない。
ところがゲーム機になると話が変わる。
なぜか、
「みんなが同じ値段で買えるべきだ」
という前提で語られる。
私はそこに違和感を覚える。
なぜゲーム機だけなのだろうか。
ゲーム機も商品である。
メーカーが開発し、
メーカーが製造し、
メーカーが販売する。
その意味では、
他の工業製品と何も変わらない。
それなのに、
ゲーム機だけはどこか特別な存在として扱われる。
理由はおそらくひとつだ。
ゲーム機は子供のもの。
そういう古い価値観が今も残っているのである。
確かに昔はそうだったかもしれない。
ゲームは子供のおもちゃだった。
ファミコンも、
スーパーファミコンも、
ゲームボーイも、
主な購入者は子供だった。
しかし今は令和である。
ゲーム市場を支えているのは大人だ。
30代。
40代。
50代。
子供の頃にゲームを遊んでいた世代が、
そのまま大人になった。
ゲームは巨大な娯楽産業になった。
映画や音楽と並ぶ文化になった。
それにもかかわらず、
ゲーム機だけは今もどこかで
「子供が買える値段でなければならない」
という前提で語られている。
私はその前提そのものを疑っている。
もちろん、
安く買える方が嬉しい。
それは私も同じだ。
しかし、
安くなければならない理由と、
安い方が嬉しいという話は別である。
私は、
ゲーム機だけを特別扱いする理由が見つからない。
そして、
この違和感こそが、
次の疑問につながる。
なぜゲーム機メーカーは、
市場価格よりも低い定価を設定し続けるのだろうか。
