「自由に生きる」を全部試してわかった、会社員という生き方の本当のコスパ
「いつでも辞められるように」
そんな意気込みで、発信を頑張っていたことがあります。
理由は、一つじゃなかった。
ネットで稼ぐってどういうことだろう、と純粋に興味があったこと。
会社という枠がなくても、立っていられる自分でいたいと思っていたこと。
年齢を重ねることに怯えるんじゃなくて、いつまでも好きに働いていたいと思っていたこと。
だけど正直、会社で出世とかには、そんなに興味がなかったこと。
このままここにいても、この先の景色は変わらないだろうと思っていたこと。
どれも、間違ってはいなかったと思います。でも私は結局、会社を辞めませんでした。なぜだったのか。たどっていくと、理由はもっと前からありました。
「いつまで会社員として働けるんだろう」
そう思った瞬間から、会社に頼らない働き方を身につけなきゃ、フリーになれるくらいの力をつけなきゃ、って躍起になっていた気がします。
そのうちわかりやすく、フォロワー数を伸ばさなきゃという焦りに変わっていきました。増えれば安心できる気がしていたし、増えないと、自分に価値がないみたいな気持ちにもなった。
お金のことも、実はかなりあやふやでした。NISAは仕込んだ、iDeCoもちゃんとかけてる。今でこそそれっぽく言えるけれど、少し前まではそこも本当にふわっとしていて。
誰も、お金のことなんて教えてくれなかったから。昭和世代あるあるかもしれません。
皮肉なことに、副業に興味を持って見始めたYouTubeやSNSが、一番最初に私にお金のリテラシーをくれました。知る人ぞ知る両学長の「お金の大学」を、ウォーキングしながら耳で聴いてふむふむ、と。
あれからもう6、7年くらい経ちます。
歩きながら何もしてこなかった自分に震えつつ、損切りした保険商品も、今となってはそれなりの思い出です。
そしてあれこれあがいて、今あらためて思うのは。
お金の心配が少しクリアになると、人はまた別の欲が出てくるんだな、ということ。
じゃあ、なんで私、まだ個人での発信を続けてるんだろう。
そう思ったのが、たしか子どもが小学校に上がる頃、40代に入ったばかりの頃でした。
そのうち、私はある風潮にとらわれていました(遠い目)。
会社員でいることって、あまりよろしくないんじゃないか。旅するように稼ぐとか、会社に属さないことが素敵、みたいな空気。もちろん私もそこに憧れていたし、その空気に自分から飛び込んでいきました。ドボーーーーん。
でも、実際にやってみて気づいたことがあります。
フォロワーを伸ばすことが仕事に効いてくるのって、士業とか、お店を持っている人なんですよね。ダイエットのトレーナーとか、すでに何らかのリアルな実態を持っている人には効く。
だけど、会社員である私たちには、最初はその実態がない。
だからこそ大事なのは、フォロワー数を伸ばすことより、自分が誰にどんな価値を届けたいのか、その思いを言葉にすることだったんです。至極当たり前なんですけど、当時の私はそれを、だいぶ履き違えていたんだと思います。
さらに間違えたのは、私の本業はクライアントに対する企業ブランディング。そのやり方を、そのまま個人の自分に当てはめようとしたことでした。
見事にホーカイしました。(→そーかい、と笑い飛ばせるくらいには、今ではよき思い出です)
何の共感も得られない。今思えば「何、上から目線で言ってんの」状態だったなと思います。反省。
でも振り返ってみると。
組織で働くことが自由じゃない、というのは、たぶん人によるんだろうな、と今は思っています。
私自身は、会社員であることでそこまで何かを我慢してきた記憶が、実はあまりない。
経費精算とか有給申請とか、細々したことを挙げればそりゃあります。でもそれを抜きにすれば、こうしたいと思ったことをどう実現するか、自分なりに振る舞えてこれた気がしています。管理職になるかならないかも、自分で決められたし。
だから「会社員=不自由」という思い込みが、実は自分の中にはそんなになかったんだな、ということに、色々やってみて気づいたんです。
いつまで会社員でいられるんだろう、という不安は今もどこかにあります。というか、これはもう拭えることはないんでしょうね。
でも30代後半の頃の焦りに比べたら、今は「まあ何とでもなるか」と思えるようになりました。
それは多分、ネットというプラットフォームを使って0から1を生み出す、という経験をしたからだと思います。じゃあそれで食べていこうと思ったかというと、そうじゃなかった。20年、30年ちょっと積み上げてきた会社員としてのスキルを、生かさない手はないなと。曲がりなりにもやってきたわけですし。
すぐに結果を出す副業には、ある程度決まったやり方があるということも、やってみてわかりました。それを忠実に再現することが、一番早くマネタイズする道。
でも、それを一番早くできる人って、言われたことを愚直にシンプルにやれる人なんだと思います。私はどうしてもそこに引っかかってしまう。意固地、というのでもないんだけど、「これって自分じゃなくてもできることだよなあ」と頭が先に働いて、手が止まる。
即稼げる副業ノウハウが世の中にあふれているということを、自分の目で確かめられたからこそ、わかったことだったのかもしれません。だからこそ、また会社員を続けるエンジンになったのかもしれません。
あのとき自分で発信してみるという経験をしなかったら、ずっと会社員のまま、与えられることに慣れきってしまっていたと思う。副業を一度経験したことで、まず自分で解決方法を探すという癖がついた。それが一番の収穫だったなと思います。
そんな中、ネットで個人で稼ぐ方法があると知って、当時の私は藁にもすがる思いで、ある人にお金を払ってその方法を学びました。自分なりの教材も作った。UTAGEという、知る人ぞ知る仕組みを使って、講座まで作った。本当に時間をかけて作った動画コースでした。
その講座生を集めるために、無料のLINE相談を何人かにやっていました。ノウハウを教える前提で、良かれと思って。世の中の人はノウハウを求めているものだと、当時の私は思い込んでいたから。
だけど、そこにご相談に来ていただいた方の話を聞いていたら。ただ話を聞いてもらっただけでスッキリした様子で、ポロッと。
「私、稼ぎたいんだっけ?」
その一言で、気づいたんです。ノウハウなんて、人は求めてないんだ、と。
会社員としてそれなりにやっていれば、収入はちゃんと入ってきます。でも、何かやりたい。
それは、子育てしながらキラキラ発信して稼いでいる人たちとは、たぶん違う何か。何かに満たされてない。働きたいのか、これからの自分は大丈夫、って思いたいだけなのか。正直、まだよくわからないんです。
商品を紹介したり、子育ての経験をもとに発信したり。そういうやり方をしている人たちもいます。それはもちろん、ちゃんと尊いことだと思う。でも私がやりたいのは、たぶんそれとは違う。
今まで20年、30年とやってきたことの中にある何かを、自分なりに確立したい。何者かになりたいわけじゃなくて、何かを残したいんだと思います。出版したいとか、この道の第一人者になりたいとか、そういう大きな目標があるわけじゃないけれど。
遠回りでも、自分の思いを言葉にしたい。
それがすぐにお金になるかどうかより、長い目で見て、定年に近づいた頃にもう1本の柱があったらいいな、くらいの時間軸で考えています。
読まれる、読まれないじゃなくて、自分が考えたことをきちんと言葉にして、ひとつ形にする。それをネットに出すことで、自分の心が整っていく。「こういうことを考えていたんだ」と、後から客観的に見返せることが、生きやすさにつながっている気がします。
これをやっていると、自分でいられる。この視点があるから、毎日が楽しくなる。稼ぐためというより、そういうよすがみたいなものが、私にとっての発信なんだと思います。NISAやiDeCoじゃ埋まらない何かを、たぶん探していて。ほんと厄介なんだけど、自分に嘘はつけないし。
働いて、子育てして、それでも自分の足で立っていたい。そう思っている人たちに向けて、何かの参考になれたらいいな。
私がロールモデルがいないなと悩んで前に進むことで、わかったことがあります。子育てが少し落ち着いて手に入れた自由の時間の中で、何者にもならなくていい、でも何かを残したいと思っている人へ。
同じように「何者かにならなくていいけど、何かを残したい」と感じている方がいたら、スキやフォローで教えてもらえたら嬉しいです。ひとりで思ってるより、誰かとシェアできた方が、心強いので。
ここまで読んでくださった方は、たぶん同じところで立ち止まったことがある人だと思います。 「何者かにならなくていいけれど、何かを残したい」と感じている方がいたら、ぜひスキやコメント、フォローで教えてもらえたら嬉しいです。同じ悩みを通ってきた仲間として、とても力になります。
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副業も経験し、転職も重ね、管理職を断ってなお「会社員で生きる」を選んだ私の、現在進行形の記録をマガジンにまとめています。 葛藤の抜け出し方や、自分のペースを守る働き方に興味がある方は、ぜひこちらのマガジンも覗いてみてください👇

