土着魂の悶絶

父親から不意を突かれたことを言われた。

「土地を売ったから、倉庫を整理しろ」

え!?

っと一瞬、躊躇った。
いつの間にか父親は駐車場と倉庫がある土地を、某不動産屋に売却の契約をしていたのだった。
そして現在所有する土地を抵当にX円の借金、更にそのX円の生命保険に入っていることも告げられた。
自営業を営む上では、会社と家の財産の区別が曖昧になっていることが多いが、ウチも同じく、その状態である。
以前にも書いたが、ウチの会社は零細地方企業なので都市銀行はもちろん、地方銀行でさえ融資してくれない。
よって信用金庫から比較的に高い利率で借入金として計上している。
数年前、東京にいた頃、弟と相談し、低利率の借入金を募集している某大手都市銀行のチラシを見て、電話で親父に伝え、実際に地元のその支店に行ったが、門前払いを食らった、と親父は何処吹く風的に、それが当然かの様な態度だった。
まぁ何度も書いて、つくづく思うが、ウチのやっている事業は全く将来性が無い。
それでも食ってくためには、稼がないといけないので零細なりに起業から既に10年以上も続いている。
まぁ大学生の頃から、将来は親父の会社を継ぐことを想定し、稚拙な経営企画を考えていた。
で、親の仕事を真似て、実際に学生のときに貿易関係の起業を事実上やってみたが、大損害。
その借金が今でも残っており、両親に多大な迷惑をかけている。
それに見合う仕事を、現在、俺は行っていないことも自責の念に苛まれている。
で、話を戻して、土地売却は地方の地価の大幅下落の煽りの中、最初の鑑定された売値より高く売れたので、まぁ良かったんじゃない?と思った。

今住んでいる街は曽祖父から住み続けている。
俺が生まれたときには曽祖父は既に他界しており、祖父や祖母から色々話を聞いた。
曽祖父は土地を買いまくり、祖父祖母はその一部の土地を売り、そして今回、父がその一部を売却した。
明らかに曽祖父の財産を食いつぶしながら、我が家は継続しているのである。
その曽祖父がどうやって、沢山の土地を購入したのかは知らない。
農地を均し、住居や店舗を建てて貸したり、アパートを建て、駐車場を設け、その家賃・賃貸料は当時(昭和初中期)には充分な収入を得ていたことだろう。
当時に農地から転換したところは先見の明があったと思われる。
まさか子孫がそれらを手放すとは思わずに亡くなっていたのだろう。
それを鑑みると、今回の土地売却も子孫の一人として悲しいものがある。
その土地には、小さな寿司屋兼住居として、俺が生まれたときには在った。
老夫婦が経営していた。が、殆ど記憶に残っていない。
老夫婦が死去したのか転居したのか建物を取り壊し、その後、駐車場、そして親の会社の倉庫を創設した。
まぁ、時代の変遷を感じますなぁ。

今回の土地売却に関連して想起されたことは、母校の先生が言っていた、
「金持ちは金持ちとして継続される」
のは例外的なケースもあるのではないのか、ということである。
具体的には、金持ちは、その子供を塾に行かしたり家庭教師をつけたりし、教育費に投資し、結果、有名大学に入り、官僚や大企業に入省・入社したりし、子供は金持ち大人へとなり、金持ち連鎖相続機能が働く。
典型的なのは医者・弁護士だろう。
親友の一人は医者になろうとして某私立大学医学部の面接で
「X円はかかりますよ」
などと膨大な金額を面接官に提示され、払えるわけも無く、あきらめた。
また俺の知っている某医大生は親が医者だ。
またロースクールに行ってる人々も親が金持ってないと行けないよ。
って奨学金を得るには相当な能力を要請されるわけだから、その様な例外的に天賦の才能を持っている人は稀有だ。

しかしながら我が家は没落傾向に立たされている。

って学生時代の俺の散財が原因かもしれないが、決して親は咎めもせず言いもしない。
母親が結婚し、我が家に来て姑(俺から言えば祖母)の行動や相方(俺から言えば父)などから生まれた諸種の家庭問題に苦悩していたとき、大姑(同様に曾祖母)や舅(同様に祖父)から、
「姉ちゃん、なるようになるでぇ~」
と悩める若い母は度々、言われていたそうである。
俺も過去、地獄にいるような一時期、同様に母親から、その「なるようになる」的な将来的楽観論を言われた。
祖母には「なせばなる」的な根性論を言われ続けた。
代々連綿と現在まで続く我が先祖の魂を踏襲したい、と思う。

とにかく今回の土地売却に関しては、知ってからずっと胸をチクチクする思いに駆られてきたが、もう現実は真正面から受け止め、別のもっと建設的な思考回路に変える。
って所得税、相続税、固定資産税、贈与税とか、税金に関しての知識が浅薄なため胸を張っては言えないが、今回の件は税の専門家である顧問税理士のアドバイス通りに行ったことだから、何らかの税務上の利得が企業経営に関してあるのだろう。
個人的には死守して欲しかったがね。

というような土着魂を感じた日だった。

ところで、堀氏の著書で、著者が高校時代、ある教師に
「お前らはアホだ。東大行くより、練馬の農家の娘と結婚しろ。」
と言われたそうである。
そう、当時の練馬は農村であったが、将来、市街化とともに地価が上がり、大金持ちになることを、その教師は予想し、そして現在、的中しているのである。
まぁ、前記した曽祖父も農村だった時代は終わると予想し、実行したのだろう。
結局、俺が住んでいる所は、住宅街と商店が近接し、国道2号線もあり、最寄の駅は中核市のターミナル駅となり、新幹線が停まる駅にまでになった。

将来、Xという未知数を何において的中させるか?
世界はどう変わっていくか?
そしてどうサバイブするか?

これらに関して読みたい本が山積みだ。
特にキャリア、経済が主眼。
ITは複眼。

以上、本日、朝から今まで思ったあれこれ。
って夜、TVで長州小力が出てて彼も数億という負債を相続し、実家を売却した、ってのを見てて、俺もそうなる可能性あり、って更に不安になったよ。
ま、いいや。

で、眠れないので深夜、
<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/035f9c20.2d58a0f1/?url=http://item.rakuten.co.jp/cinema/daba-90285/" target="_blank"><img src="image-imagedaba-90285.jpg?_ex=128x128" border=0 alt="探偵物語(期間限定)">探偵物語</a>を観た。
映画です、ドラマじゃなく。
赤川次郎氏が書き下ろしたもので、小学校のときに「三毛猫ホームズ」シリーズを何作か読んで以来。
まぁ、良い気晴らしになった。
松田優作は、何故か尾崎豊と同じ雰囲気を感じてしまう。
その共有するイメージは
「哀愁の孤独な男」
だ。
二人とも死んでいるからか?
結婚は二人ともしているが何故か上記の共通したイメージが俺にはある。
そして、そのイメージを自分に重ねてみたりもする。
「それから」を観たときもそうだったけどね。(過去の日記参照)

って、ダラダラしてたら朝だ。
阪神、勝てよ!
と祈りつつ寝るとするか。
って眠れないんですけど、最近。
あっという間に陽が落ちて、眠れないまま陽が昇る。
って居眠りするからなんだけどね(笑)。

PS 本数冊(雑誌含む)&Beyonceの新アルバムを遅れながら買いました。  
   久々に1万近く使いました。

09/22/2006 20:00:00

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