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DTMerにとって音楽理論は必要か否かという"不毛な争い"に対して思う事【サウンドクリエイターの小話】

こんにちは!サウンドクリエイターのKawです!

いつも私の記事に「スキ」を下さっている方々、ありがとうございます!

私は作曲家、サウンドクリエイターを生業とする傍ら、
オンラインによるDTMレッスン教室【かわべの音楽工房】を運営し、DTM
講師としても活動しております。

私のプロフィールも含め、【かわべの音楽工房】オンラインDTMレッスン
につきましては、下記の記事をご覧いただけますと幸いです。

さて、今回は「DTMerにとって音楽理論は必要か?そうでないか?」といった内容について、個人的に思う事を書いてみようと思います。

少し挑発的な記事タイトルとなってしまいましたので、不快に感じられた
方がいらっしゃったらすみません。
とはいえ、上記のタイトルは私個人が常々思っている事ですので、そこは
どうかご容赦いただけますと幸いです。

とはいえ、実際にこの「DTMerに音楽理論は必要か否か」という内容に
ついては、きっと多くの方々が議論されている事ではないでしょうか?

SNSなんかでもよく議論に発展している印象ですし、noteにもそういった
内容の記事を書かれている方もいらっしゃいますよね。

でもね、議論される事自体は良い事だとは思いますが、あくまで私個人としての感覚では、「その議論自体が不毛な争いである」と思っているんですよね。

では、その理由を書いていってみようかと思いますので、どうぞ最後までお付き合いいただけますと幸いです。


前置き・私の音楽理論と付き合ってきたこれまで

先ず最初に、私の音楽理論歴を簡単にお話させていただこうと思います。
この手の記事を書くには、私自身がどういった経験の基に語っているかを
お伝えした方がいいと思いますので。

私が最初に音楽理論のひとつに出会ったのは作曲を始めるよりも前の、小学生の頃だったと記憶しています。

私は当時からクラシックピアノの個人レッスン教室に通っていたのですが、そのピアノ教室ではピアノだけでなく、コード理論をもわかりやすく嚙み砕いてお教えされていたんですね。

例えば、ダイアトニックコードをひとつひとつ色分けしたカードを用いて、そのコードひとつひとつの構成音と機能を理解させていく、といった手法でしたね。

文章で書くと少し難しそうに思われるかもしれませんが、これがなかなかどうして子供たちにもわかりやすい教え方だったので、私もその時間が大好きでした。

これは今やDTM講師もしている私の立場から見ても、本当に素晴らしい
お考えであったと感じていますし、その後の私の作曲家への道にも大きな
影響があったのは間違いありません。

そんな恩師の先生のおかげですっかりコード理論に興味を持ち、作曲を
始め、さらに本格的に理論を学ぶべく音楽科高校、後に音大まで進学する事となった私は、どんどん音楽理論の世界にのめり込んで行きました。

上記の音楽家高校では基本的にクラシック音楽に特化した学校だった関係で、コード理論を始めとするポップス理論は学べませんでしたので、そこは独学で勉強していました(音大では学べましたよ)が、その代わりに特に私がのめり込んでいったのは、和声学対位法でしたね。

楽典音楽基礎理論という科目もありますが、そこは既に知識があったので特に新たな感動はなかったんですが、この和声学対位法は当時の私にとってはまた新たに学べる音楽理論であったのですっかりハマってしまいました。

結局、学生時代の私は音楽基礎理論は学年トップの成績を収める事ができ、和声学対位法では、学年トップか、最低でも上位クラス(成績によってクラス分けされていました)の成績であり続ける事ができました。
(これは、私自身を何か自慢したいというわけでなく、それだけ音楽理論をある程度はきちんと学んできた、という事を説明したいが為に書かせていただいてます)

そして、私が音楽理論を好きである事は今現在もあまり変わっていませんし、幸いな事にそんな志しを同じくする知人、友人にも恵まれているので、
今なお理論の勉強は続けています。

では、そんな音楽理論大好き人間の私が「DTMerに音楽理論は必要か否か」といった議論に対して個人的に思う事を書いて行きましょうかね。

本題・DTMerに音楽理論は必要か否か

1. そもそも"音楽理論"とは何か

そもそも音楽理論とは何なのか、皆さんは考えられた事はありますでしょうか?

例えば、Wikipediaによると以下の文で説明されています。

音楽理論とは、音楽学の一分野で、音楽の構造や手法を理論立てて説明するもの、またその論。

Wikipedia/音楽理論から引用

上記の引用を基に少し噛み砕いて説明してみると…
「音楽を形成する為の構造や、その構造を作る為の手法を表したもの」
といった言い方もできるかと思います。

例えば、"音楽の三大要素"という物があります。

これは、「リズム」「メロディ」「ハーモニー」の3つの要素が音楽を形成する上で重要である、という事を表した言葉ですが、では仮にこの中から「ハーモニー」について考えてみましょう。

「ハーモニー」とはすなわち和音の事ですから、例えばポピュラー音楽ではコードとして解釈できますよね。
そして多くの楽曲の中ではコードを次々に変化させる事によって、その作品の世界観を構築していますよね。

では、そのコードを変化させる為には、さらにはそのコード自体を解釈する為には【コード理論】が必要となります。

さらに、楽曲の中で生まれる「ハーモニー」すなわちコードの構成音をどういった転回形とするか、そしてその和音の響きを"美しくする"為に、さらには順次変化する個々の音の音程の並びを時間軸的に捉えて作り上げる為には【和声学】が必要となります。

また、「メロディ」すなわち旋律に加え、所謂オブリガートカウンター・メロディとも呼ばれる対旋律をいかに構築し和音として機能させるか、といった際には【対位法】が必要となります。

このように、音楽理論とは様々な学問や手法をまとめた総称であるという事がおわかりいただけたかと思います。

2. 一言で"音楽理論"といっても、それは一体何を指しているのか

上記のように総称であるハズの「音楽理論」という言葉を用いて、それが
必要であるとか、はたまたそうではないとか、今なお根強く議論されている事に私は違和感を覚えます。

先に書いた通り、ポピュラー音楽の中でも重要視されがちなコードと、その変化と個々の機能を理解し、構築したいのであれば、それは【コード理論】を学べばいいだけですよね。

映画のような壮大な劇伴が作りたいのであれば【和声学】を学べばいいですし、パッヘルベルのカノンに代表されるように、カノン様式を用いた楽曲を作りたいのであれば【対位法】を学べばいいのです。

これは私の勝手な想像ですが、「音楽理論」が必要だとか、そうでないとか議論されている方は、もしかしてこれら個々の学問や手法のほんの一部か、
あるいはその中のどれかひとつを勉強されただけで語られているのではないでしょうか?

ですが、上記のように「音楽理論」とはあくまで総称であり、その中の個々の学問や手法は、それぞれ役割も考え方も違います。
これは学問としてそれぞれ個々の理論を学ばれた方は、きっとそれを理解しているでしょう。
そして、そういった方はおそらく「音楽理論は必要かそうでないか」等といったような、一言で語る事は決してできないとわかっているハズです。

議論されている方もそれはそれで問題だと思いますよ。
論客に対して「音楽理論の中の何が必要なのかそうでないか」を議論すればいいのに、「音楽理論」の一言で語ってしまっているんですからね。

お互いが「何の理論、手法が必要であるか」を提示せずに、ただただ総称の一言を用いて語っているのでは、それは議論になりませんよ。
これほど"不毛な争い"である事はないと私は思いますし、また同時に残念に感じてしまいます。

そんな意味のない議論をする時間があるのであれば、その時間でご自身の楽曲制作をされる方がよっぽど有意義ではないでしょうか?

音楽理論を学んだ方も、そうでない方も、素晴らしい音楽を作られる方々は世界中にたくさんいらっしゃいますよね。

3. "音楽理論"が本当に必要かどうかはその人それぞれ

さて、この記事もいよいよ大詰めです。

では、その"音楽理論"、さらにはその中の数々の理論や手法などが、はたして自分にとっては本当に必要なのかどうか?という事が気になる方もきっと少なくないのではないでしょうか。

単刀直入に言いますと、そこは結局その人それぞれですよね。

例えば、
「コードの運用方法は知りたいけれど、別に和声学はいらないかな~」
といったお考えの方もいらっしゃるでしょうし、
「和音は並べれるけど、なんだか響きがイマイチだなぁ…」
なんて方もいらっしゃる事でしょう。

さらに言うと、そもそも理論に頼らずともご自身の感性のみで素晴らしい音楽を作り上げられている方もいらっしゃいますしね。

音楽理論はあくまで皆さん自身の楽曲制作の"サポート"をしてくれるだけで、必ずしもすべての音楽が理論に則っていないといけないわけではないのです。

さらに、音楽理論は万能ではありません。

私がDTMレッスン生の皆さんに、「音楽理論は知らなくても別に良いけど、知っておくと便利だよ」とお話させていただいているのはその為です。

音楽理論は決してあなたの音楽性を縛り付けるものではありません。
もしあなたが必要とする理論や手法があるのであれば、それを取り入れればいいだけなのです。

ジョン・ケージの「4分33秒」のように、指示の無い"偶然の音"を手法として取り入れる事もできます。

「音楽は何をしても良い」という考え方もあるのです。

ですが、もしあなたが楽曲制作の中で何かに悩んでいたり、ご自身の楽曲のクオリティの向上を図りたいのであれば、それは音楽理論の中の何れかが、きっと解決してくれる事でしょう。

楽曲制作という暗がりの中を己の感性のみで突き進んでいくのか、音楽理論という明かりを灯して進んで行くのかはあなた次第なのです。

最後に

さてさて、今回も好き勝手にいろいろと書かせていただきましたが、私の書いた事はすべて個人の感想である点にはご留意くださいね。

ですが、音楽理論があなたの音楽制作において役立つ事自体はきっと間違いはないでしょう。
何せ、西洋音楽の長い歴史の中でも、今なお非常に大事とされているわけですものね。

初めから訳も分からず理論を無視しているのと、知っている前提で外すのとでは明らかに違いますよね。

音楽理論を大事とするか、そうでないかはあなた次第ですが、この記事をお読みいただき、少しでも興味を持って下さった方がいらっしゃれば、それだけで嬉しく思います。


では、最後に私の運営するオンラインDTMレッスン教室、
【かわべの音楽工房】へのお問合せ先を紹介させていただきますね。

【かわべの音楽工房】では、完全オンライン環境にてDTMによる作曲や効果音等の制作についてのレッスンを気軽にご受講いただけます。

DTMのスキルアップを目指されている方や、これからDTMを始めてみたいとお思いの方作曲を仕事にしたい方だけでなく、今回の記事のような音楽理論についてのレッスンも日常的に実施していますので、気になられた方は下記の公式LINEお問い合わせフォームから、ぜひぜひお気軽にお問い合わせ下さいませ!

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それでは!皆さん良いDTMライフを!


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