見出し画像

中学生にもわかる「Codex」完全授業

Codexは、名前だけ見ると「コードを書く人だけのAI」に見えます。

しかし実際には、作業場を読み、ファイルを直し、コマンドを実行し、必要なら確認を求めるAIエージェントです。

この記事では、Codexを「先生が中学生2人に教える授業」として整理します。

読み終わると、基本操作、AGENTS.md、Sandbox、Skills、メモリー、hooks、MCP、SDK/APIを、どの順番で覚えればよいか分かります。

この記事は全文無料(期間限定)で閲覧できます。

見出し画像はAIで生成しました。
プロンプトはこの記事に掲載中。

Claude Code編はこちら


Codexは「答えるAI」ではなく「作業するAI」

Codexは、質問に答えるだけのAIではありません。

OpenAI公式docsでは、Codex CLIを、選んだディレクトリ内でコードを読み、変更し、実行できるローカルの coding agent として説明しています。

まずここを押さえると、AGENTS.md、Skills、MCP、hooksの役割がつながります。

先生は、黒板にこう書きました。

「チャットAIは、質問に答える先生です。Codexは、教室で一緒に手を動かす班長です」

ミナが聞きます。

「でも、Codexってプログラミング用ですよね?」

先生は答えます。

「出発点はコードです。でも本質は、フォルダを読み、ファイルを直し、コマンドを実行し、結果を確認するAIです。文章、資料、Webページ、データ整理、教材作りにも使えます」

レンが言います。

「つまり、ChatGPTに『答えて』と言うより、Codexに『この作業場を見て、直して、試して』と言う感じですね」

その通りです。

Codexを教える時は、最初にこの3分類だけで十分です。

  • 見る

  • 直す

  • 試す

たとえば、先生が文化祭ページを作る授業なら、Codexにはこう頼みます。

このフォルダを読んで、文化祭ページの構成を説明してください。
そのあと、見出しを中学生向けに分かりやすく直してください。
最後に、表示崩れやリンク切れがないか確認してください。

ここで大事なのは、AIに「答え」だけを求めないことです。

Codexには、作業の順番と確認の仕方を渡します。


目次

  • Codexは「答えるAI」ではなく「作業するAI」

  • 基本操作は「見る、直す、試す」の3つ

  • AGENTS.mdは教室のルールブック

  • SandboxとApprovalは安全な作業エリア

  • Skillsは必殺技カード

  • メモリーは思い出しノート

  • hooksはチャイムと見回り係

  • MCPは校外学習のバス

  • SDK/APIはCodexを部品にする方法

  • まず30分で作る練習メニュー


基本操作は「見る、直す、試す」の3つ

Codexの基本は、作業場を見せて、必要な変更をさせて、動作を試す流れです。

難しいオプションを暗記するより、この作業の型を覚える方が早く上達します。

最初は「一発で完成」ではなく「一緒に確認する」前提で使います。

先生は、2人に最初の型を渡しました。

1. まず全体を読んでください
2. 何を直すべきか提案してください
3. 私がOKした範囲だけ直してください
4. 直した内容をテストしてください
5. 変更点を短く説明してください

ミナが安心した顔で言います。

「いきなり全部変えられるのが怖かったです。先に提案してもらえばいいんですね」

先生は答えます。

「はい。Codexは勝手に作業させるより、確認ポイントを作る方が安全です」

基本の入口は、次の5つです。

  • `codex` で対話を始める

  • ターミナル、IDE、Webから使う

  • 画像やスクリーンショットも文脈として渡す

  • 必要に応じてモデルや推論量を切り替える

  • 作業後にコードレビューやテストを頼む

ただし、中学生に最初から全部教える必要はありません。

最初の授業では、`codex` を開いて次の一文だけで十分です。

このフォルダで何ができるか、初心者にも分かるように説明してください。

レンが言います。

「最初の一言、これでいいなら怖くないですね」

先生は続けます。

「そうです。Codexは、使い方を聞きながら使えます。分からない時は、使い方そのものを聞いてください」

基本操作のゴールは、コマンド暗記ではありません。

AIに任せる範囲を、人間が決められることです。


AGENTS.mdは教室のルールブック

AGENTS.mdは、Codexが作業前に読むルールブックです。

公式docsでは、Codexが作業開始前にAGENTS.mdを読み、グローバル、プロジェクト、下層ディレクトリの指示を重ねて扱う仕組みとして説明されています。

授業で言えば、教室の約束を書いた紙です。

先生は、黒板に `AGENTS.md` と書きました。

ミナが聞きます。

「これは何ですか?」

先生は答えます。

「Codexが作業前に読む、教室のルールブックです」

たとえば、文化祭プロジェクトならこう書きます。

# AGENTS.md

## このプロジェクトのルール

- 対象は中学生と保護者
- 文章は短く、やさしい日本語
- 画像ファイルは assets/ に置く
- 変更前に必ず作業方針を説明する
- 個人情報は書かない
- 変更後はリンク切れを確認する

レンが言います。

「毎回これを言わなくていいんですね」

先生はうなずきます。

「そうです。毎回同じ説明をするなら、AGENTS.mdに入れます」

AGENTS.mdに向いている情報は、次の5つです。

  • プロジェクトの目的

  • 文体やデザインのルール

  • よく使うテストコマンド

  • 変更してよい範囲

  • 触ってはいけないファイル

逆に、AGENTS.mdに向いていない情報もあります。

  • 今日だけの依頼

  • 未確定のアイデア

  • パスワードやAPIキー

  • 個人情報

中学生に教えるなら、こう言えば伝わります。

「AGENTS.mdは、AIの頭を良くする魔法ではありません。作業場のルールを毎回読ませる紙です」

この説明で十分です。


SandboxとApprovalは安全な作業エリア

Sandboxは、Codexが動ける範囲を区切る仕組みです。

Approvalは、その範囲を越える時に人間へ確認する仕組みです。

公式docsでは、sandboxが技術的な境界、approvalが境界を越える時の確認方針として説明されています。

ミナが聞きます。

「Codexが勝手にパソコン全部を触ったら怖いです」

先生は答えます。

「そのために、作業エリアがあります。運動場で遊ぶのはOK。でも校門の外へ出る時は先生に確認する。これがSandboxとApprovalです」

Sandboxで決まることは、主に次の3つです。

  • 読める場所

  • 書き換えられる場所

  • ネットワークやコマンドの扱い

Approvalで決まることは、次のような確認です。

  • 範囲外のファイルへ書き込みたい

  • ネットワークへ接続したい

  • 重要なコマンドを実行したい

  • 権限の高い操作をしたい

レンが言います。

「つまり、Codexが止まって確認してくるのは、悪いことじゃないんですね」

先生は答えます。

「むしろ正常です。確認が出るから、安全に任せられます

初心者に教える時は、ここを怖がらせないことが大事です。

Codexが確認を求める時は、作業が失敗したのではありません。

人間の許可が必要な境界へ来ただけです。

最初の運用は、次の考え方で十分。

  • 作業フォルダを小さくする

  • 重要ファイルはAGENTS.mdに書く

  • 不明な承認は止める

  • 実行前に何をするか説明させる

  • 作業後に差分を確認する

SandboxとApprovalは、AIを止めるブレーキではありません。

AIに安心して動いてもらうための運動場です。


Skillsは必殺技カード

Skillsは、よく使う仕事の手順を呼び出せる形にしたものです。

公式docsでは、Skillを、指示、資料、任意のスクリプトをまとめた再利用ワークフローとして説明しています。

授業で言えば、必要な時だけ出す必殺技カードです。

先生は、カードを3枚描きました。

  • 読書感想文チェック

  • 文化祭ページ作成

  • 英単語テスト作成

ミナが聞きます。

「プロンプト集と何が違うんですか?」

先生は答えます。

「プロンプト集は、毎回貼る紙です。Skillsは、Codexの道具箱に入れておくカードです」

Skillの基本構造は、こうです。

my-skill/
├── SKILL.md
├── scripts/
├── references/
└── assets/

`SKILL.md` には、いつ使うか、何をするか、何を読めばよいかを書きます。

Codexは、会話に合うSkillを自動で使うことも、ユーザーが明示的に呼び出すこともできます。

レンが言います。

「じゃあ、先生が毎回やっている添削ルールをSkillにすればいいんですね」

その通りです。

たとえば、読書感想文Skillなら、こう設計します。

---
name: book-report-review
description: 読書感想文の構成、具体例、感想の深さを確認する時に使う
---

あなたは中学生向け読書感想文の添削係です。

確認する順番:
1. あらすじを書きすぎていないか
2. 自分の変化が書かれているか
3. 印象に残った場面が具体的か
4. 最後のまとめが本文とつながっているか

出力:
- よい点
- 直す点
- 書き直し例

ここで大切なのは、何でもSkillにしないことです。

1回しか使わない依頼は、その場で頼めば十分です。

Skill化するべき仕事は、次の条件に当てはまるものです。

  • 何度も繰り返す

  • 手順が決まっている

  • 判断基準がある

  • 参考資料やテンプレートがある

  • 人によって品質がぶれやすい

先生は最後に言いました。

「Skillは、AIに才能を足すものではありません。人間の手順を、再利用できる形にするものです」

Skillsをはじめ、コマンドなどを体系的に学びたい方はこちら


メモリーは思い出しノート

メモリーは、Codexが前のやりとりから役立つ文脈を次回へ持ち越す仕組みです。

公式docsでは、Memoriesは初期状態ではオフで、設定から有効化するものとして説明されています。

授業で言えば、思い出しノートです。

ミナが聞きます。

「AGENTS.mdと何が違うんですか?」

先生は答えます。

「AGENTS.mdは、必ず守る教室のルールです。メモリーは、前にやったことを思い出すノートです」

Codexが覚えると便利なものは、次のような情報です。

  • よく使う技術スタック

  • 好みの文体

  • 繰り返す作業手順

  • プロジェクトの癖

  • 過去に起きた失敗

ただし、公式docsでも、チームで必ず守るルールはAGENTS.mdやリポジトリ内ドキュメントに置くべきと説明されています。

つまり、メモリーだけに重要ルールを任せてはいけません。

レンが言います。

「じゃあ、ルールブックと日記の違いですね」

先生はうなずきます。

「そうです。ルールはAGENTS.md思い出しはメモリーです」

初心者に教える時の順番は、こうです。

  • まずAGENTS.mdを作る

  • 次に何度も繰り返す好みを整理する

  • その後、Memoriesを有効化する

  • 秘密情報は入れない

メモリーは便利ですが、最初に触る場所ではありません。

最初に必要なのは、必ず読ませるルールです。


hooksはチャイムと見回り係

hooksは、Codexの作業の途中で決まったスクリプトを動かす仕組みです。

公式docsでは、会話やツール利用のライフサイクルに、自分のスクリプトを差し込む拡張フレームワークとして説明されています。

授業で言えば、チャイムと見回り係です。

ミナが聞きます。

「チャイムですか?」

先生は答えます。

「はい。授業が始まる前に鳴る。提出前に鳴る。危ないものを持ち込もうとしたら止める。これがhooksです」

hooksでできることは、次のような確認です。

  • プロンプトにAPIキーが混ざっていないか見る

  • 会話ログを分析用に送る

  • 会話を要約してメモリー化する

  • 作業終了時に品質チェックを走らせる

  • 特定フォルダでは専用の指示を追加する

レンが目を輝かせます。

「じゃあ、Codexがミスしそうな時に自動で見回れるんですね」

先生は少しだけ厳しく言います。

「ただし、hooksは強い道具です。スクリプトを自動実行できるため、よく分からないまま入れると危険です」

hooksを中学生に説明するなら、最初は設定を書かせなくてよいです。

先に役割だけ教えます。

作業前: 危ない入力を止める
作業中: 必要な記録を残す
作業後: テストや品質確認をする

実務では、次の順番で導入します。

  • まず手動で確認する

  • 何度も同じ確認が出たらチェックリスト化する

  • チェックリストが安定したらhook化する

いきなり自動化しないことです。

人間が理解していない確認を自動化すると、失敗も自動化されます。

先生は、黒板にこう書きました。

「hooksは便利なロボットではなく、決めたルールを守る見回り係です」


MCPは校外学習のバス

MCPは、Codexを外部サービスや追加文脈につなぐ仕組みです。

公式docsでは、Model Context Protocolを、モデルにサードパーティーツールや文脈へアクセスさせる仕組みとして説明しています。

授業で言えば、教室の外へ行くための校外学習バスです。

先生は、教室の絵を描きました。

その外に、図書館、職員室、町役場、工作室を描きます。

レンが言います。

「Codexが教室の外へ行けるんですか?」

先生は答えます。

「そのイメージです。MCPをつなぐと、Codexは外部ドキュメント、ブラウザ、Figmaなど、作業に必要な道具や文脈へアクセスできます」

もちろん、何でも自由に見せるわけではありません。

接続するサーバー、認証、権限を決めます。

CodexのMCP設定では、ローカルプロセスとして動くSTDIOサーバーや、HTTPでつなぐサーバーを使えます。

たとえば、公式docsにはContext7を追加する例が載っています。

codex mcp add context7 -- npx -y @upstash/context7-mcp

ミナが心配そうに言います。

「外につなぐのは、少し怖いです」

先生は答えます。

「その感覚は正しいです。MCPは便利ですが、つなぐほど触れる情報が増えます。だから、読み取り専用や開発用の情報から始めます」

MCPを教える時の順番は、次の通りです。

  • まずローカルファイルだけで使う

  • 次に安全なドキュメント系MCPへつなぐ

  • その後、Figmaやブラウザなど作業道具へつなぐ

  • 最後に認証が必要な業務システムを検討する

MCPの価値は、AIが急に賢くなることではありません。

AIが仕事に必要な道具を、決められた範囲で使えることです。

先生はまとめます。

「MCPは、AIに外の世界を見せるバスです。ただし、どこへ行ってよいかは先生が決めます」


SDK/APIはCodexを部品にする方法

SDK/APIは、Codexを人間の手元だけでなく、アプリや自動処理の中に組み込む方法です。

公式docsでは、Codex SDKを、ローカルCodex agentsをプログラムから制御する仕組みとして説明しています。

授業で言えば、班長を放送室や職員室の仕事にも参加させる方法です。

レンが聞きます。

「SDKって、結局何ですか?」

先生は答えます。

「人間が画面で話す代わりに、プログラムからCodexへ仕事を頼む入口です」

たとえば、普通の使い方はこうです。

Codexを開く
依頼を書く
返事を見る
追加で頼む

SDKを使うと、アプリやCI/CDの中でCodexを呼べます。

公式docsでは、TypeScriptライブラリ `@openai/codex-sdk` が紹介されています。

ミナが聞きます。

「それは初心者も最初にやるべきですか?」

先生は答えます。

「いいえ。最初にやるべきではありません」

SDK/APIは、次の段階で使います。

  • 同じ作業を毎日自動で回したい

  • CI/CDでレビューや調査を走らせたい

  • 社内ツールからCodexを呼びたい

  • 複数の処理を連続で実行したい

  • 過去スレッドを再開して作業を続けたい

中学生向けに言うなら、こうです。

「手で班長にお願いするのがCodexの基本。放送室から自動で依頼を流すのがSDKです」

便利ですが、最初から使うと混乱します。

順番は、基本、AGENTS.md、Sandbox、Skills、MCP、hooks、その後にSDK/APIです。


まず30分で作る練習メニュー

Codexは、全部を一気に覚える必要はありません。

最初の30分でやることを絞ると、怖さが消えます。

中学生に教えるなら、小さな成功体験を先に作ります。

先生は、最後に30分の授業メニューを出しました。

0〜5分: Codexを開く
5〜10分: このフォルダで何ができるか聞く
10〜15分: AGENTS.mdに教室のルールを書く
15〜20分: 文章ファイルを1つ直してもらう
20〜25分: 変更内容を説明してもらう
25〜30分: 次にSkill化できる作業を3つ出してもらう

ミナが言います。

「これなら授業でできそうです」

レンが言います。

「MCPとかhooksは、あとでいいんですね」

先生は答えます。

「はい。順番が大事です。いきなり外部連携や自動実行へ行くと、何が起きているか分からなくなります」

最初のゴールは、次の3つです。

  • Codexにフォルダを説明させる

  • 小さなファイルを直させる

  • 直した理由を説明させる

ここまでできれば、Codexの本質はつかめます。

その後に、用途別に進めます。

  • 毎回同じルールを守らせたいなら、AGENTS.md

  • 安全に作業させたいなら、SandboxとApproval

  • 毎回同じ作業をするなら、Skills

  • 前の文脈を思い出したいなら、Memories

  • 外部資料や道具を使わせたいなら、MCP

  • 確認を自動化したいなら、hooks

  • システムに組み込みたいなら、SDK/API

Codexは、機能を暗記する道具ではありません。
仕事の渡し方を育てる道具です。

先生は、最後にこう言いました。

「AIを使える人は、AIに詳しい人ではありません。作業を分けて、ルールを渡して、確認できる人です」

これが、Codexを中学生に教える時のいちばん大事な結論です。


Claude Code編はこちら

noteメンバーシップに参加すると800本以上の記事を読み放題

法人研修の無料相談

個別相談

グループコンサル

書籍「AIでゼロからデザイン」

NewsPicks「実践!仕事術」



参照リンク

#AI #生成AI #AIエージェント #AI時代 #AI活用 #AI人材 #AI研修 #AIツール #Claude #ClaudeCode #Codex #Gemini

ここから先は

0字

1,000本以上の記事が読み放題。AI × デザインを主軸に、独自の視点やノウハウをお届けします。A…

LIGHT(読み放題)

¥980 / 月
あと14人募集中

STANDARD(読み放題 + チャット相談)

¥2,980 / 月
あと16人募集中

PREMIUM(STANDARD + 月次1on1)

¥7,980 / 月
あと5人募集中

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?