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『秋だ!笑いだ!松竹新喜劇』9月公演(2025年)観劇レポ

三波春夫先生の
『世界の国からこんにちは』が聞こえてくる。
舞台設定は1970年のようだ。
僕はこの作品を知っていた。
この“知っていた”と云う言い回しなのは
タイトルを覚えていなかったからだ。
2001年。
USJがグランドオープンした年
当時の彼女と里帰りした際に
「ざこばが舞台やるから、
     あんたらも一緒に行こ!」
と母に誘われて観に行った演目が
今回の松竹新喜劇の演目の一つである、
『愚兄愚弟』
当時の僕はまだまだ若く、
どこか・・松竹新喜劇と云うモノを
“年寄りの観るモノ”なんて感覚でいたのか!?
真剣に観ていなかったように思う。

初演は昭和27年の7月の中座との事
この時代に当然、万博はない。
今回の演出は大阪・関西万博に合わせて
タイムリーな脚色が施されたのかもしれない。

         〜あらすじ〜
鮮魚店を営む仲の悪い兄弟
(本家魚惣・兄の惣太郎と本店魚惣・弟の惣ニ郎)
娘二人に婿一人。
仲人の金魚屋の高橋は兄へ弟へと右往左往。
町内の人々を巻き込みながら、
兄弟喧嘩はエスカレート。
それぞれの娘の縁談を巡って周囲を巻き込み、
大騒動を繰り広げる人情喜劇

桂ざこば師匠の『愚兄愚弟』の事を失念していても
いざ今回の2025年度版を観ると内容は覚えていた。
細部まで覚えているわけではないにしろ、
記憶に残ってると云う事は
それだけしっかりとした確かなシナリオの証。
町内の人たちを巻き込んでのドタバタ喜劇など、
現代ではどこか非現実的で
生み出す事自体、難しい今の時代。
ド頭から登場する本店魚惣の店員・清吉からして、
作品に登場する人物は皆、生き生きとしている。
松竹新喜劇に総じて言える事
根っからの悪い人が登場しない。
(これまで観てきた作品で知る限りだけど😅)
人情喜劇ここにあり!といった感じで
笑い→泣き→笑いと
常に感情を揺り動かしてくれる。
1時間そこいらの時間、無駄無きところに
松竹新喜劇の創作物の様式美的美しさを感じる。


『駕籠や捕物帳』
続きまして二本目は、二代目渋谷天外さんが
志賀廼家淡海劇団在籍中に
元々は『後棒先棒』という題で書かれた作品
松竹新喜劇での初演は昭和25年9月との事。

         〜あらすじ〜
のどかな城下町を荒らす兇盗・赤鞘主水の
取り逃がした手配を背景に、
領主の前田能登守がお忍びで訪れた茶屋で、
駕籠かきの直作と弥太に瓜二つである事が判明し、
勘違いと事件の連鎖が巻き起こる爆笑喜劇。

この領主・前田能登守と赤鞘主水を演ずるは
ゲストの辰巳ゆうとさん
一本目の『愚兄愚弟』の
爽やかな青年・婿役を演じたのとは一転して、
癖のある・・語弊があるかもしれないが
バカ殿を思わせるような、
世間知らずな言葉の数々が爆笑を生む。
そしてその浮き世離れした発言が
“俄”と呼ばれる即興芝居に拍車をかける。
駕籠かき役の藤山扇治郎さんと曽我廼家桃太郎さん
このお二人を猿とするなら
辰巳ゆうとさんは猿まわし。
観てるお客様も
(ここからはアドリブだな)と分かるから、
その軽妙で滑稽なやり取りに自然と笑ってしまう。
多分だけど・・回を増す毎に無理難題
ムチャブリですね、ふっかけていると思う笑笑
これ単にムチャブリするだけでは
面白くならないんです。
小劇場の売れてない劇団とかでありがちですが…
“ムチャブリするだけで面白い”と
勘違いしてる団体?演出家の多い事。
この“俄”ってヤツは
ムチャブリされた役者の実力あってこその
ムチャブリであると
理解していない光景を見かけます。
その点、伝統と実力の松竹新喜劇!
扇治郎さんに桃太郎さん、無様な姿は見せません。
時に「その汗の量と笑いの数が見合うとらんの」
なんて厳しいツッコミ台詞も
辰巳ゆうとさんから飛び出すも
それまた爆笑を生む。
松竹新喜劇観劇し始めてまだ2年目の僕
時代劇モノは初めてでしたが、
すんなりとこの世界観に入る事ができました。
なんなんでしょうね〜
この安心感と言うのか安定感と言うのか
歴史と伝統と言えばそれまでなのかもしれないが、
今更ながらに面白さを知り、ハマる自分がいる。
自分が歳をとったというのもあるかもしれないが
登場人物それぞれに血の通った人間が
実在するかのように舞台上で生きている
奇抜さとかでなく、小手先でないお芝居
だからこそ“本物”を観られる舞台として、
僕は松竹新喜劇にハマっているのだと思う。
藤山寛美先生の当たり役を選定した、
【藤山寛美ニ十快笑】にも選ばれた二作品
興味は尽きない。

観劇後
僕は松竹新喜劇(藤山寛美先生)の
DVDボックスを二つ注文した。
・『愚兄愚弟』
・『駕籠や捕物帳』
単品なら新品でも買えるが
ボックスは廃盤となっているので
いずれも中古だが大人買いした😆
まだ観ぬ新喜劇の演目が楽しみだ🎶
(寛美先生の殿様と兇盗の二役の演じ分けが観たい思いも強い)

『駕籠や捕物帳』上演後
辰巳ゆうとさんのミニ歌謡ショーがあった。
「I LOVE ゆうと♡」だか
「Let's Go ゆうと!」だか
の掛け声を言わなきゃいけないお決まりごとは
恥ずかしかった🫣🫣🫣笑
だって息子に近いぐらいの青年だよ
そらハズいて‼️
でもこういうのやるの好きな方なのよね…僕。笑

※大阪松竹座で松竹新喜劇が観れるのも
今日一日を残す限りです‼️(2025年9月28日時点)
この貴重過ぎる風景を!体験を!
是非その脳に胸に焼きつけに足をお運びください☆

『秋だ!笑いだ!松竹新喜劇』ポスター
田村ツトムにいさん出演される『大阪は踊る』も告知
紅萬子師匠が出演される舞台『じゃりン子チエ』も
しっかり宣伝されてました。
勿論この作品も観劇に行きます!
(“カワイイ弟子”の役目😁)
毎回、三時間(二本立て)も楽しめる贅沢感!
3等席なら僅か3000円よ!!
関西在住なら是非ご覧いただきたいわ
2階のお土産・グッズ売場
この光景を目にする事ができるのも…
あと二回かぁ。。
なんかよく見る見知った顔が
#森光冬 さん
ありがとうございます!!
この劇場が…
道頓堀から消えてしまうのか。。
しっかりと焼きつけておきます‼️

#松竹新喜劇 #藤山扇治郎 #渋谷天笑 #辰巳ゆうと
#曽我廼家一蝶 #曽我廼家桃太郎 #曽我廼家いろは
#大阪松竹座

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