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『ドラえもんのどら焼き屋さん物語』レビュー書き殴り ~みんな不思議が大好き~

今回レビューするのは「ドラえもんのどら焼き屋さん物語」。カイロソフトから2024年8月28日にNintendoSwitch向けソフトとして発売、同年9月23日よりiOS/Android版も配信開始した経営シミュレーションゲーム。価格は2480円。

本作は藤子・F・不二雄生誕90周年記念企画の一つであり、経営シミュレーションの老舗であるカイロソフトとのコラボ企画ともなっている。


・のび太のどら焼き屋脱出作戦

このゲームはタイトルにある通り「どら焼き屋さん」を経営するゲームだ。
大まかにやれることは「和菓子の開発」「店や設備の改築増築」「食材探し」となっている。

カイロソフトの経営ゲームでは作れるものの自由度が高めの作品と低めの作品があるんだけれど、今作は比較的低めなほうかなぁという印象。作ることができる和菓子は名称込みで決まっているので「醤油とバターとイチゴでバター醤油イチゴを売るぜ!!」みたいなトンチキプレイはできない。

ただそういったプレイヤーの自由度は低めなものの「どら焼き屋さんの概念をぶっ壊す」という自由度については滅茶苦茶高い!!結構序盤からどら焼き以外の和菓子コーナーはもちろんのこと、いつもの空き地や映画館などなど色々建てることが可能だ。どら焼き屋とは一体……?となるけどすべてお客様の要望なら致し方ない……!


・F作品キャラいろいろあるよ

このゲーム一番の魅力といってもいいかもしれない要素、それが「小ネタの多さ」になります。
本作はタイトルに「ドラえもんの」とついているものの、実際には藤子・F・不二雄生誕90周年記念企画なわけでして、
なんと多くの藤子・F・不二雄作品からキャラクターが登場する。
もちろん、ただ登場するだけでなく個々のイベントや好物、セリフ等に小ネタが満載となっている。
ただ、あくまで「小ネタ」レベルで収まっているので「そんなにF作品知らないから楽しめないかも……」ってなってる人も安心してプレイしてくれ。

一部作品知らないと攻略ができなさそうなアイテム付与イベントもあるのだが、ちゃんとマークをゲーム側がつけてくれるので大丈夫

また、あくまでこれは余談だが一部(130程)の小ネタについてを私が開設まとめたものがあるのでクリアした人はぜひこちらも読んでくれ!!(ドラ・ザ・キッドのようなスムーズな宣伝)(ドラ・ザ・キッドが宣伝するキャラってイメージ、通じないのでは?)


・どら焼き屋さんで"じゃまもの"は消せ

本作はカイロソフトゲームとしては非常にやりやすい部類かなと思います。
カイロソフトの他ゲームでは「せっかく作った商品が人気がなくて全然売れない!」みたいないわゆるマイナス要素があるわけなんですが、本作ではマイナス要素がほぼ無いんです。

作った和菓子は(個々の人気の優劣はあるものの)全部人気だし、人からの依頼に何を出しても絶対好評となる。
また、食材探し等の出向系のイベントは本来社員を使うことにより「優秀な人材を一定期間使用できない状態にする」というマイナス要素があったりするのだが、本作ではパーマンでもおなじみの「コピーロボット」を使用したりお客さんを出向させたりするので全く影響がない(というか、今までのカイロソフトゲームと違って社員がドラえもんたち5人固定なのでそこまでプレイスタイルに寄った際立った社員がいないというのもある)

コンテンツや審査については失敗があるものの、マイナスとなるのはコンテスト費用とかだけなので本当にマイナス要素が少ないんですよね。
これについてはまぁ賛否両論かもなぁって感じがあります。初めてのカイロソフトゲームをやる人にはオススメな感じもするけど、経営シミュレーションってマイナスになることもあるっていうのも大事な要素かもなぁとは思うので。


・ 「プレイ時間」はゴウゴウと流れる

このゲームの評価で時たま「やることが多すぎて大変」という内容を聞くことも多いので、一応そこにも言及をば。
このゲーム確かにやることがめっちゃ多いんですよね。どうしてもすべての作業を並列で行うため、作業は多くなりがち。
ただ、実はここの作業選択等の間はゲーム内時間が基本的に止まるようになってるので実際には急ぐ必要性はなかったりします。
ただ、やることが多いので結果的に気づいたら次の週に!?ってことは全然あるので結構リアルな時間が消費されることは多いかな……!


・どら焼き屋さんは巻きもどして…

クリア難易度についても一応記載しよう。
本作、上記に記載した通りカイロソフトゲーム基シミュレーションゲームとしては非常にやさしめの難易度をしているのでクリア自体は比較的簡単な部類……と言いたいところなのだが、これ自体は何とも言えないところがある。

というのも、本作ではどこをクリアとすべきなのか恐らく人によってラインが違うからだ。
本作ではゲーム内時間で2年目に突入すると一応クリア(ポイント集計)という判定になる。ただ、厳密にゲーム内要素を全部見るとなると、恐らくゲーム内に存在する思い出(トロフィー機能のようなもので達成するとゲーム内通貨である未来コインやキャラクター解放が行われる)のコンプリートをクリアとする人も多いだろう。また、達成後に現れる設置物をコンプして所謂全クリを目指す人もいるかもしれない。

まぁとにかく全てひっくるめてクリア難易度について話すならば、「1年プレイは簡単だが、それ以降の難易度はちょっと高い」というのが個人的な感想だ。というのも理由があり、クリア後に要求される設置物やミッション等で未来コインが膨大に要求されるからだ。
未来コインはゲーム内ではコンテストや依頼の達成等でもらうことができるのだが、ゲームクリア後はそれらの入手方法が極端に少なくなってしまうのだ。

しかも、クリア前では未来コインの重要度が比較的低く見える(ひみつ道具の解放とかにしか使わないので)ため、あまり積極的に取らないプレイヤーも多いことだろう。そうなるとクリア後に詰まってしまうので、割かし難易度は高く感じる。
しかし、1年プレイ後に発生するポイント集計で入手可能なポイントを使用すると、一部要素を引き継いで2週目をプレイすることができる。おそらく公式としてはこれらを使用して2週目以降にコンプを目指してほしい……という作りなのかもしれない。


・総評

最後に総評です。

「どら焼き屋さん物語」は経営シミュレーションのいいとこどりで遊びやすいゲームだと思うし、ドラえもんゲーム基藤子・F・不二雄お祭りゲームとしては高い完成度を誇るゲームですね!

藤子・F・不二雄お祭りゲームとしてはWiiU/3DSで「藤子・F・不二雄キャラクターズ 大集合! SFドタバタパーティー! !」もあったんだけど、それに比べるとキャラクター/作品数が滅茶苦茶増えてる!これは正直「藤子・F・不二雄大全集」を発売してからしばらく経ってるというのもあるんだろうなぁとは思うけど、ここまでの作品を実現してくれたカイロソフトと藤子プロには感謝しかない……!

それでいてそこまでオタクの作りをしていない(知らなくても遊ぶ上で問題はない作り)なので、本当にここの塩梅はちゃんとしてるなって感じがします。

皆さんも是非、どら焼き(とすこし不思議な世界)を作っていってくれよな!!










・蛇足:あの厄介オタクは荒野をめざす -ネタバレありの不満点-

はい、ここからはネタバレあり……というか個人的な不満点書きますね。
あくまで"個人的"という話。

実は一点だけこのゲームにおいて明確な不満点がありまして、それが"ストーリーの終わり方"になります。
明確なストーリーについてはネタバレになってしまうのでここでは書きませんが、まぁなんやかんやあって最後おじいさんからなんとパイプとベレー帽をもらうんですよね。
多分多くの方々は感動したすごく良いシーン……だということはわかってはいるんですが……
いや、本当にこれ"個人的な意見"として聞いてほしいんですけど……あそこのシーンは個人的になんだかなぁってなっちゃって……
いや、分かるんですよ?F作品が集結してそれに満足したおじいさんが実はF先生だった、確かに綺麗には見えるんですよ。
ただ、あくまでおじいさんは未来人と説明があったわけだし、顔とか見てわかる通りF先生ではないわけですよ。
てか言ってしまえばベレー帽とパイプでF先生って認識できるのはあくまで我々プレイヤー側だけであって、作中ののび太たちは「なんか急にベレー帽とパイプを渡されたけど理由は不明」という謎が残されただけなんですよね。
言い方が悪くはなってしまうんですが言ってしまえば「メタ的な感動」なシーンで、個人的にはちょっと興ざめしちゃったんですよね……感覚としてはのび太の新恐竜のアレとおんなじ感覚……
もちろん「メタ的な感動」が一概に悪いとは言いませんけど、作中でカバーされてないメタ的な感動って言ってしまえばストーリー性の放棄だし……
個人的には、あの終わり方は好きじゃないなぁという話でした。(何回も書いている通り個人的になので、このシーンやこのシーンで感動している人を否定するつもりは一切ないです)


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