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ロベルト・クレメンテ賞について

まもなく、ロベルト・クレメンテ賞が発表される時期となりましたので、今回はこちらの賞について取り上げたいとおもいます。

まず、誰ぞや?というところから、、、

ロベルト・クレメンテ選手は、1955-1972年まで活躍した選手。

​野球選手としての功績
​・MLBのピッツバーグ・パイレーツで18シーズンプレーした外野手。
​・ナショナル・リーグで4度の首位打者を獲得。
​・1972年には通算3000本安打を達成。
・​「ライフルアーム」と称される強肩。
・​1973年3月に野球殿堂入り


​人道支援・慈善活動家としての功績
​・現役時代から、人格者として知られ、慈善活動に非常に熱心でした。​シーズンオフには、故郷のプエルトリコを含むラテンアメリカ諸国に、野球道具や食料を寄付していました。
・​1972年末にニカラグアで大地震が発生した際、彼は被災者への救援物資を集め、自らチャーターした飛行機に乗り込み、物資を届けようとしました。
​しかし、その飛行機が離陸直後にカリブ海に墜落し、慈善活動の途中で亡くなりました(38歳没)。
​この功績を称え、彼の死後の1973年に、MLBの社会貢献活動を表彰する賞が「ロベルト・クレメンテ賞」と名付けられました。

ロベルト・クレメンテ賞について

​・MLBの全30球団から、慈善活動に最も貢献した選手が各1名ずつノミネートされ、その中から毎年1名のみ受賞する。
​​・MLBの特設サイトでファン投票が実施され、選考に反映される。
​・最終的な選考は、MLBのコミッショナー、クレメンテ選手の家族、メディア関係者などからなる「ブルーリボン委員会」によって行わる。
・毎年ワールドシリーズ期間中に発表される。

過去の受賞者

2024年 / サルバドール・ペレス / ロイヤルズ
2023年 / アーロン・ジャッジ / ヤンキース
2022年 / ジャスティン・ターナー /ドジャース
2021年 / ネルソン・クルーズ / ツインズ,レイズ
2020年 / アダム・ウェインライト / カージナルス
2019年 / カルロス・カラスコ /インディアンス
2018年 / ヤディアー・モリーナ / カージナルス
2012年 / クレイトン・カーショー /ドジャース
2009年 / デレク・ジーター / ヤンキース

具体的に何をしたのか

2023年受賞 アーロン・ジャッジ選手

・自身の生い立ち(生後すぐに養子に迎えられた)から、若者への教育とポジティブな影響を与えることに重点的に活動。

・慈悲団体名:J.U.D.G.E. Foundationは2018年に設立した自身の財団で、若者が責任感のある市民になり、地域社会に貢献することを目標とする。

・ターゲット層は、ニューヨークやジャッジ選手の地元であるカリフォルニア州の10代を中心に支援。

・少年向けの野球キャンプや教育プログラムなどを企画・実施。若者たちにインスピレーションを与え、リーダーシップやチームワークを教えることに重点を置いている。

・社会問題への取り組みとして、いじめ対策やオンラインでの正しい振る舞いを教える教育プログラムにも関わり、若者がネガティブな事象に適切に対処できるよう支援。

2012年受賞 クレイトン・カーショー選手

・妻のエレンさんと共同で設立した慈善団体。困窮している子供たちに希望と機会を提供することを目的。

・特にアフリカのザンビアでの活動が有名で、ザンビアで「Hope's Home」という施設を支援し、病気と闘う子供たちへのケアや、孤児たちに安全な家を提供するための募金活動を行っている。

・国内ではロサンゼルスなどの地元コミュニティでも活動。ドリームセンターと協力し、ホームレスや飢餓の影響を受けている子供や家族へ資源を提供するイベントを毎年開催。

2025年 ノミネート選手

アメリカン・リーグ
ナショナル・リーグ


日本とアメリカの文化・価値観の違い

日本
・陰徳文化。善行は表に出さずに行うべきという考え方が根強い。
・選手個人での財団設立は比較的少なく、球団や連盟を通じた寄付が多い。
・謙遜やプライバシーの観点から、非公開で行うケースも多い。
・競技成績以外の活動を評価する、これに匹敵する統一的なリーグ表彰は少ない。

アメリカ
・寄付文化が強い。富を社会に還元することが成功者の義務、という感覚がある。
・自身の財団を設立し、活動を大規模かつ組織的に行うのが一般的。
・活動内容や寄付額を積極的に公表し、ファンや社会に支援を呼びかける。
・社会貢献活動そのものを最も権威ある賞で表彰する仕組みがある。

どちらが良い悪いではなく、他者を思いやり、社会に貢献しようとする精神は、どちらの文化においても本当に素晴らしいことです。
アメリカ選手のように、大規模な財団を設立し、積極的に公に支援を呼びかけることで、大きなムーブメントを起こし、多くの人を巻き込んで大きなインパクトを生み出す力も、日本選手のように、謙虚に公にせずとも、コツコツと地域社会や困っている人々のために尽くす姿勢はどちらも、野球選手という影響力のある立場を活かして、社会をより良くしようとする尊い行為であり、優劣をつけるものではありませんね。





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