【徹底解説】SS400にブチルゴムライニングする時に錆止め塗装は必要か?
SS400(一般構造用圧延鋼材)は、コストが安く溶接性や加工性に優れた素材として、多くの産業分野で利用されています。腐食環境下では、その表面を**ゴムライニング(ブチルゴムなど)**で保護することで、長寿命化を図ることがよくあります。
この記事では、**「SS400にブチルゴムライニングを施す際に、錆止め塗装は必要か?」**という疑問について、初心者にもわかりやすく解説します。
結論:基本的に錆止め塗装は不要です
✔️ なぜ錆止め塗装をしないのか?
ブチルゴムライニングは、ゴムそのものが防食機能を持つため、ライニングを行う前に別途錆止め塗装を行うことは通常ありません。
また、錆止め塗装の上にゴムライニングをすると、接着強度が低下し、ライニングの剥離リスクが高まるため、むしろ逆効果です。
ブチルゴムライニング前に行うべき下地処理
錆止め塗装はしないものの、下地処理は極めて重要です。以下の工程が一般的です。
1. 油分・汚れの除去
SS400の表面に残っている油、グリース、汚れは、接着の大敵です。まずは脱脂処理を行います。
2. ブラスト処理(ショットブラストまたはサンドブラスト)
表面の錆・酸化皮膜を完全に除去し、**素地金属が露出した状態(白地)**にします。これにより、ゴムとの接着力を高めることができます。
規格でいうと、Sa2.5以上(ISO 8501-1)またはSSPC-SP10程度の表面清浄度が望まれます。
表面粗さは目安としてRz 50~75μmが適当です。
万が一の処理遅れには仮防錆処理もありえるが…
一時的な防錆(仮防錆)
ブラスト後すぐにライニングを施せない場合、**仮防錆処理(プライマー塗布など)**が行われることもあります。ただし、これを行う際には、使用する接着剤との相性やライニング施工業者の指定条件に注意が必要です。
ライニング施工の一般的な流れ(参考)

※ 接着剤の種類・加硫方法などは、施工環境やメーカー仕様により異なります。
関連リンク・参考資料
以下のメーカーや施工ガイドが参考になります:
日本ブチル株式会社 – ブチルゴム製品紹介
三井化学産資 – 工業用ゴムライニング
日本ライニング技術協会 – ライニング技術の基礎知識
まとめ

最後に
現場の条件や運用方針によっては例外もありえます。施工業者やゴムメーカーの仕様書を必ず確認し、最適な施工条件を選定してください。
ご質問・現場での判断が難しい場合は、専門業者への相談が確実です。
