「あと何回会えるか分からないのだから」[1000文字コラム]
別に今さらあーだこーだ語る気もないのだが、わたしは実家と縁を切っている。というか、母親と縁を切っている。
思えばそろそろ20年くらい会っていない。
多分このまま一度も会わずに関係を終えていくのだと思う。
ただ、父&妹とは、たまに会っている。それもこちらから声を掛けることはほとんどなく、あちらから呼ばれたらどこか外で会う形。今回も、姪がふと「そういえばおばちゃんは元気かな」と呟いたのがきっかけで、父・妹・姪・わたしの4人でランチ会を開くことになった。
妹と待ち合わせのためのやり取りをしていて発覚したのは、今回が6年ぶりの再会だということ。
ついこの間、姪について「いよいよ中学生だねぇ」とか言ってた気がするのに、いつの間にか高3になっていた。知的・精神的な障害をもつ彼女は小中高と特殊支援学級→特殊支援学校で過ごしていたが、来年度は就労移行支援事業所に入るのだそうだ。つまり社会人になるってこと。ひえぇ。
4人で蕎麦屋に入ってランチをいただき、その後も「もうちょっと話そうか」と近場のカフェへ。
といっても久しぶりに会うのはわたしだけで、父は姪の面倒を見るためにしょっちゅう妹の家を訪ねている。こちらの近況もちょろちょろっと話したが、そのあとは父と妹の日常ミーティング(?)を横から聞いていた。
妹はシングルマザーなので、父と外食した場合には100%父が出資しているらしい。が、流石に今回はわたしが全員分出した。「脱サラした個人事業主のアタクシ」を自慢したかったし、これは父に対する「わたしのことは心配しなくていいんすよ」アピールでもあった。
(でも2件目のカフェは強引に支払われてしまった。悔しい。)
そんな帰り際、父がぼそっと。
「あと何回会うかも分からない。せめてあなた達姉妹同士は、半年に一回くらいはコンタクトを取るようにしておきなさい」
今まではそういうことを言われたらカチンときていたような気がするのだが、今回に限っては、なんかストンと心に入ってきた。
多分「確かにそうだな」と思ってしまったからだ。
今回6年ぶりに会ったわけだが、次の6年後に父がこの世にいるかは分からない。そもそも、わたしが知らない間に肺炎だかで入院していたらしい。
父は今74歳。彼の父親が亡くなった年齢だ。そもそもわたし自身だって40代半ばであり、いつ何が起きてもおかしくない年齢に突入している。
わたしは自分の肉親と、あと何回会うのだろう。
