ドル円 エリオット波動分析 8月15日(土)来週狙う、159.14のショートを解説
こんにちは、エリオット波動実践研究家のkayenです。
今日は、ちょっと面白い記事になりました。
ドル円は159.56円をつけたあと、158円台まで大きく下落しました。
では、この159.56円は何だったのか?
第3波の終点なのか。それとも、すでに第5波まで終わっていたのか。
実は最初、「どちらもありそうだな」と考えていました。
そこで今日は、答えを先に決めるのではなく、実際のチャートを一つずつ分解しながら、矛盾するカウントを消していくことにしました。
すると、最初は複雑に見えていた波形が、あるところから急にシンプルに見えてきます。
そして、その答えによって来週狙うポイントも変わってきます。
今日はいつもの相場分析だけではなく、普段どうやってエリオット波動のカウントを絞り込んでいるのか、その思考過程まで含めて書いてみました。
少し難しいところもありますが、エリオット波動を勉強している方には、かなり面白い内容になったと思います。
それでは、来週のドル円を一緒に考えていきましょう。
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来週の展望
まず月曜日には、日本の4-6月期GDP速報値が発表されます。日本経済の成長が予想以上に強ければ、日銀の追加利上げ観測を後押しし、円買い材料になる可能性があります。
来週の大きなポイントになるのが、7月28~29日に開催されたFOMCの議事要旨です。
現在は、弱い雇用統計やCPI、PPI、小売売上高を受けて、9月の利上げ観測がかなり後退しています。しかし、FOMC内部でインフレをどの程度警戒していたのか、あるいは追加利上げに対してどの程度慎重になっていたのかが議事要旨から見えてくれば、米金利とドルが大きく反応する可能性があります。
ここまで米国の経済指標はドル売り方向に傾いています。それでもFRBがインフレへの警戒を崩さず、利上げの可能性を残すようであれば、ドル円は再び160円方向を試す可能性があります。
反対に、FRBが景気や雇用の減速をより重視する姿勢を見せれば、米金利低下とともにドル売りが強まる可能性があります。
つまり来週のドル円は、「弱い米経済指標を受けたFRBの利上げ観測後退」と、「日本の物価上昇を受けた日銀の追加利上げ観測」という二つの材料を見ながら動くことになりそうです。
どちらも円高・ドル安方向に働きやすい材料ですが、それでもドル円が159円台を維持するのであれば、相場そのものの底堅さはかなり強いと考える必要があります。
一方、159円台を維持できなくなれば、これまで溜まっていたドル売り材料が一気に意識される可能性があります。
来週は、単純に経済指標の強弱を見るだけではなく、「これだけドル売り材料が出てもドル円が下がらないのか?」というところにも注目しておきたいですね。
▶ところで、エリオット波動って、何がいいの?
ドル円日足 第5波終了か?

緑色のラインで描かれたダイアゴナルの5波動は、この下落の大きさから考えると完成したものと見ていいのではないでしょうか?
そうなると、この下落というのは、少し大きめの修正波動の最初のA波ということになります。しかし、このA波が終わっているのか?まだ伸びるのか?
139.98から163.98までの緑のラインの5波動に対して、現在38.2%の手前まで下落しています。当然これは、50.0%や61.8%まで下落しても波形的にはおかしくありません。
ただ、これまでの円安を主導してきた日米の金利差については、まだまだ差があるので、大きな流れは変わりにくいところですね。
ドル円1時間足 ジグザグ完成?

155.22からのB波の上昇修正波がスタートをしています。
158.57までの5は構成の青いラインの上昇がB波の中のA波ですね。
そして、B波の下落が155.66で完成し。そこからC波の上昇になっているものと見ています。
このC波については、159.90から160.00付近まで上げる事を想定してきましたが、金曜日に158.60まで下げましたね。
この下落をC波の中の4波と見ることもできますが、159.56でC波が完成したと見る方が素直かもしれません。
実際のトレードにおいては、両方の可能性を視野に入れていく必要がある場面です。
来週の戦略
今週は、C波の上昇が進行中なのか?完成したのか?がわからないので
『B波終点または、C波の内部構成波動でショート』
でいきたいと思います。
これは場面が変わっていないので先週に引き続きですね。
(通常はここから有料になりますが、週末限定で公開しています。)
来週のトレード戦術
では、ここからより具体的に波形を見ていきたいと思います。
まずは、この修正波のC波が完成したのかどうか?が一番重要です。
最初に、これが終わっているのかどうかの可能性を一旦分析してみます。
決めつけることはありません。
では15分足を見てみましょう。

156.66からの上昇は、修正波ジグザグのC波と見ていますので、5波構成の推進波となるはずです。
しかし、この波形を見ると、最初に大きく上げて、そこから横ばいになっている状況です。どう見ても推進波ではありません。
必然的にダイアゴナルです。
難しい波形ですが、せっかくなので、今日はカウントを考える手順も解説していきます。

この赤いフラッグのある159.56が最高値です。
ここを中心に考えます。そうすると2択です。
159.56が第3波の終点
159.56が第5波の終点
このどちらかです。(フェイラーとか拡大型修正波は考慮しません)
地味ですが、これをひとつづつ矛盾が無いのかをケースワークしていきます。
159.56が第3波終点の場合

157.98が第1波の終点、157.30が第2波の終点とすると、そこから第3波となります。
ただしかし、第3波はインパルスにならければなりません。

高値と安値を結べば5波動は確認できます。しかしこれではインパルスになりませんね。

そうすると、こうですね。第4波が紫のような大きな拡大型フラットになっている。しかも第1波と第2波の波形も良く見えない。
正直このカウントを採用してトレードするのは難しいですね。
そうなるとこの159.56を第3波とするのは難しいかもしれません。
159.56が第5波の場合

お、格段に簡単になりましたね。
特に説明するところもありません。
どちらの可能性もありそうだということでスタートした分析ですが、これはかなりの確率で159.56で修正波が終わっていたと見る方がナチュラルに感じますね。
では、この159.56から下落が開始したと想定してその先の波形を見ていきます。

うーん。ちょっと嫌な感じですね。
第1波が158.60になるのですが、そこからの戻しの上昇が159.39まで上がり、78.6%を超える戻しをしています。
大きく抜けているわけではありませんが
本来であれば、第3波の下落を取るために、第2波の終点を狙いたいところですが、少し難しいですね。

そうなると、来週のトレード戦術はこの一択ですね。
来週、この159.39から下落し、159円を割り込んで、第3波の中の第1波が完成。
それを前提条件として確認後に、その戻しの第2波終点となる159.14を狙ってショートをする。
もしも、逆に159.39を上に抜けるようならこの戦術は中止となります。
【コラム】正しいカウントを当てるより、間違ったカウントを消す
今日の記事では、159.56を第3波の終点と仮定して、そこから波形をひとつずつ確認してみました。
最初から「159.56は第5波の終点だ」と分かっていたわけではありません。
まずは第3波かもしれないと考えてみる。そして内部構成を確認してみると、どうもきれいなインパルスにならない。もちろん、かなり複雑に考えれば説明できなくもありません。
でも、そこまでして一つのカウントにこだわる必要はないんですよね。
そこで今度は、159.56を第5波の終点として考えてみる。
すると、こちらの方が格段にシンプルに波形を説明することができました。
こういう作業がエリオット波動ではとても大切だと思っています。
エリオット波動を勉強し始めると、どうしても「正しいカウントを当てたい」と思ってしまいます。
でも実際の相場では、その瞬間に正解が分かることなんてほとんどありません。
大切なのは、正解を当てることよりも、矛盾するカウントを一つずつ消していくことです。
Aという可能性を考えてみる。ルールや内部構成に無理があれば、Aの可能性を下げる。
ではBならどうだろう?Bの方がシンプルで矛盾が少なければ、現時点ではBをメインシナリオにする。
そして、新しい値動きが出れば、また検証する。この繰り返しです。
これはトレードも同じです。
今回なら、159.56で上昇が終わった可能性が高いと考えています。しかし、それだけで来週すぐにショートするわけではありません。
159.39から実際に下落し、159円を割り、第3波につながるような初動が確認できたら、その次の戻しを狙う。
逆に159.39を上抜けるなら、今考えているシナリオを一度捨てる。
相場では、自分の予想を証明する必要はありません。
間違っている可能性を消しながら、最後まで残ったシナリオにお金を賭ける。
エリオット波動の強みは、未来を完璧に当てられることではなく、こうやって「何が起きたら、このシナリオは違うのか」を考えられることなのかもしれません。
だから自分は、カウントが分からなくなったときほど、無理に正解を探さないようにしています。
一つずつ、違うものを消していく。
そうすると最後に、意外とシンプルな波形が残っていたりするものです。
それでは、今週も皆様に相場の女神のご加護がありますように!!
一緒に、相場を考えてみませんか?
普段のメンバーシップでも、私はこんな感じで毎日のドル円を見ています。
「明日は上がります」「ここから下がります」と答えだけを書くのではなく、
なぜ、そう考えたのか。
どこまでいけば、その考えは間違いなのか。
そして、実際にどこでトレードするのか。
そこまで含めて、毎日のチャートを追いかけています。
相場ですから、もちろん私のカウントが間違うこともあります。
でも、そのときに「予想が外れた」で終わるのではなく、新しくできた波形からもう一度カウントを組み直す。
この繰り返しを毎日リアルタイムで見ることは、エリオット波動を覚えるうえで、教科書を読むのとはまた違った勉強になると思っています。
メンバーシップでは、こうしたドル円の分析と実際のトレード戦術を、平日はほぼ毎日更新しています。
エリオット波動を「知っている」から、実際の相場で「使える」ようになりたい方へ。
よかったら、明日から一緒にチャートを考えてみませんか?
本記事はエリオット波動理論に基づく個人の見解であり、投資助言ではありません。
