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多様な個性同士のセッションでその人らしさが輝く、ジャズ的イベントマネジメント(私の「ジャズ作品」としての「パンダカフェ」① )

昨年より「パンダカフェ」という、私が主催するイベントを始めました。

みんなが知っているあの「ジャイアントパンダ」を題材(メタファー)に、感じることを自由に語り合ったり、普段とは違う感性や身体性を感じてみたりして、自分を深めてみようという対話会です。

9月、12月と2回の開催を経て、3回目に向けて準備中の今、これは私の「ジャズ作品」のようなものなんだな、と思い当たりました。

「パンダのイベントがジャズ作品?なんのこっちゃ?」と思われるのは当然ですが、その理由を「ジャズ」と「作品」の二つに分けて記してみます。

まずはなぜこれが「ジャズ」なのか?から。


ジャズライブの成り立ちをイベントに投影

その理由はズバリ、イベントの立て付けをジャズライブ(セッション)のようにしているからです。

私が大好きなジャズライブの風景を思い浮かべてみます。ステージに立つその日の出演者たち。ギター、ピアノ、ドラム、ベース、サックス・・・等々、日によって異なる編成のミュージシャンが並びます。

リーダーはいるけれど、その日の音楽性や世界観などを共有した上で、メンバーそれぞれがどう弾くかは各自の裁量に任されています。一人一人が高度なスキルを持った、かけがえのないその楽器のスペシャリストとして存在しています。

演奏が始まると、メンバー同士の掛け合いの中から音楽が盛り上がっていきます。誰かの出した音に反応して返したり、入れ替わりにソロをやったり、息を合わせて合奏したり。大まかな進行の流れはありつつも、即興的に進んでいくのももちろんジャズの魅力の一つです。

そこで展開されていく一夜限りの表現と、それぞれの音楽観や個性の発露。お互いをリスペクトし、相互作用によって新しいものが生まれることを楽しむ雰囲気。例え同じ曲を演奏しても、場所や時間、メンバーが違えばまた違うものになります。

そして、観客席で見ている私たちも、いつの間にかその場の一部となって音に引き込まれていきます。余韻に浸りつつ帰る頃には、うまく言葉にならないのですが、来る前とは少し違う自分になったような気がします。

ジャズライブに通っているうちに、このような「ジャズ的」な成り立ちに私が心惹かれ、またそこから大きく影響を受けていることに気づきました。なので、私が主催するパンダカフェでも、自然とそんな思いが投影されていたようです。

多様な個性を持つ人たちの相互作用によって、新しい価値が生まれる場

具体的に言えば、まずは参加者の皆さん。職業・所属・性別・年齢等を問わず、私がいろんなコミュニティでご一緒している方や、個人的な友人、または紹介を受けてこのイベントに興味を持ってくださった方など、いろんな方が来てくださいます。

結果的に、多種多様な専門性や関心(例えば、身体、自然、旅行、音楽、写真、金融、コンサルティング、医療、ソーシャルセクター、学術など)を持つ方々が集まってくださり、対話(セッション)を通じて、いろんな出会いや気づき、価値が生まれる場になっています。

タイムスケジュールも大まかには決めておくけれど、きっちりその通りに進めることにはこだわらず、時には即興的に、その場の盛り上がりや流れを大切にするようにしています。お話が尽きないなと思ったら時間を少し延長したり、急遽プログラムの順番を入れ替えたりして対応することもあります。

そして、「パンダ」というテーマ。これも話題を縛るものではなく、むしろ自由にご自身を表現してもらうためのとっかかりとして設けています。ライブでジャズスタンダード曲が演奏される時に、最初のテーマ(モチーフ)から始まってどんどんアドリブやアレンジが出てくるように、最初は「パンダについて思うこと」から始めていただき、その後は皆さんが話したいことを思い切り自由にお話いただくようにしています。

また、皆さんがこれから形にしていきたいことを応援する目的で、毎回共催者にお弁当を出していただいたり、参加者にゲストトークやワークショップをお願いしたりしています。その時間だけは、場の仕切りも含めて、その方に時間をお任せしているのですが、これはジャズでいうと「ソロ」にあたると考えても良さそうです。

自由にやるために自分の専門性と準備をしっかりと

そんな風にやってみて感じたのは、「即興的に自由にやる」というのは楽しい反面、なかなか簡単なことではないなということ。

タイムスケジュールが遅れると内心ハラハラするし、お話が盛り上がってくるとどうやって場をまとめようかと悩むし、想定外のことが起こると参加者がどう感じているだろうかとドキドキします。正直、あらかじめ作り込んだプログラム通りに進める方が、主催者としては楽かも知れません(苦笑)

でも、「皆さんに安心して思っていることを話してほしい」「いろんな人と対話して、普段とは違う自分を見つけてほしい」「より自分を好きになってほしい」「自分の心からの思いに向かって1歩進んでほしい」という、このイベントを始めた目的に立ち返ると、皆さんが個性や思いを存分に発揮してくださり、私の想定を超えたものが出てきていることは、むしろ大きな価値ではないかと思えるのです。

そして、当日はどんなことが起きてもなるべく対応できるように、イベントプランナーとしての経験を注ぎ込んで、想定しうる限りの事前準備をしておきます。この辺りも、日頃の研鑽があってこそステージでは自由に演奏できるという、ジャズミュージシャンの姿を思い浮かべつつ、いつもこんなことをやっているなんてすごいなぁと、ますます尊敬の念が湧きます。

何より、イベント後の皆さんの「参加して良かった!」「価値の高い時間だった!」という声を聞き、生命の内側から輝きが溢れているような、充実したお顔を見ると、やっぱりこれで良かったなと思います。

後半、なぜジャズ「作品」なのか?に続きます。








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