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「東京物語」をみた(ネタバレあり) #166


いいわけ

比較的世の中の忙しそうな人の中にも、映画をたくさん見ている人が多いということで、自分も週末くらいは映画を見ようと考え、AmazonプライムやNetFlixで週末に映画を見るようにしている。
ただ、サブスクで見られる映画もいいが、たまには基礎の基礎とも言える作品も見ておかなければと考え、小津安二郎監督作品に手をつけてみた(ベタ過ぎる)。

色々調べたところ、ど定番は「東京物語」だということだったので、正直ものの自分は今回はBlu-rayで購入してみた。

結論から言うと、映画が好きと思っている人で、見てない人は見たほうがいい作品だと思った。1953年公開作品なのだが、この時代でこの絵が撮れるのは本当に、異次元の人と言っていいのではないだろうか。

概要

尾道に住んでいる老夫婦が、20年ぶりに東京に住んでいる子供達を訪ねにいくのだが、それぞれの家庭を持ち、自分達の生活を持っている息子、娘達は両親を持て余し、たらい回しにしてしまう。滞在中の実の息子と娘、そして死んだ息子の嫁(義理の娘)とのやりとりを通して、親子の絆というものを問うていく作品になっている。

しっかりした構図による表現

どのカットも、画面の中央を中心に、奥行きを明確に把握できるよう物が配置された分かりやすい構図設定がされており、そのフレームにあわせて人物が配置され会話であったり演技をするという手法が取られている。

こういった構図を設定して撮影するに至った理由は不明だが(カメラの重さであったり、フォーカスの技術であったり、マイクの性能であったりなどの制約から考えられたのだろうか)、カットごとに構図を固定して撮影していることによりどのカットも、まるで絵のようにイメージが目に飛び込んできるような印象を受けた。

あと構図とは違うが、原節子が言う「私、歳取らないことに決めている」というセリフ、時代を考えると斬新すぎる。脚本考えた人天才。

機会があったら、別の小津監督作品も見てみたいと思った。

原節子さんがいい!

老夫婦の夫役の笠智衆さんが、どんな状況でも淡々とした口調であまり喜怒哀楽を現さない、本心をあまり語らない演技をしている。彼のこの淡々とした表現が、作品の中にある種の感情の基準点を設定している。周りのキャラクターに彼とやり取りをさせることで、よりキャラクターの特徴が明確になるという巧みな演出がされているように感じた。

加えて、原節子さんはいい!名前だけは知っていたものの、映画は今回初めて見たのだが、笑顔の作り方などの繊細な表情、人に寄り添うときの細かい足先の使い方だったり、指先の仕草だったりがすごく、自然で本当によかった。

その他作品を見ていて衝撃を受けたところ

  • 当時の東京のイメージって「煙突から煙がモクモクと出ている工場」みたいな感じなの?

  • 当時の高いビルの上下移動って外階段だったの?

  • 隣の家にお酒とか色々借りに行くのがすごい

  • 一晩飲み明かすぞ!と言う時も、皆スーツにネクタイ(みなダンディ)

  • 時代を考えるとそうなのかもしれないが、電車って蒸気機関車!

  • 形見の時計って懐中時計!


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