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「そして、バトンは渡された」を見ました(ネタバレあり) #144


はじめに

期待しないでみたけど、はっきり言って「ボロ泣き」してしまった。最後に本当に幸せな気持ちになる話だった。

この作品は、瀬尾まいこさんの小説を、永野芽郁さんを主演にし、田中圭さん、石原さとみさんらを起用し映画化したものだ。

話の見せ方が秀逸

前半は、「みぃたん」と呼ばれる父親と二人暮らしをしている小学生の女の子と、森宮優子というこれも父親と二人で暮らしている高校生の女の子の話が並行して語られていく。

みぃたんは、母親と早くに亡くしているため、母親の記憶がないのだが、ある日父親が田中梨花という女性と再婚し三人の幸せな生活が続くと思われたが、父親が仕事のためにブラジルに行くことをきっかけに、みぃたんは田中梨花と一緒に暮らしていくことを選択する。

みぃたんを育てるために奮闘する田中梨花は、ある日娘がピアノを習いたいと言ったことをきっかけに、資産家の男と再婚する。

ただ、しばらくして田中梨花は、窮屈な生活を理由に家を出てしまう。

一方、森宮優子は血が繋がっていない父親と二人で暮らしている。父親は非常に優しく、手作りの料理で娘を一生懸命育てている。母親は、何らかの理由で家を出ていったため、血が繋がっていない父親が娘を育てている。彼女は家でピアノを練習しているものの、特別にレッスンを受けているというわけでもなく、高校を卒業したら家を出て一人ぐらいをはじめ料理学校に行こうと決めている。

この、一見状況の違う二人の女性の生活を平行して描いていっているのが、中盤ぐらいになると一気に繋がってくる演出に非常に巧妙だと感じた。

さらに、後半は森宮優子が父親巡りをしていくことになるのだが、父親巡りをするに至るまでの流れ、そして父親巡りをしていく過程で田中梨花という女性の真実が明らかになっていく流れが、全く違和感なく展開されていって、ストーリーに入り込んでしまった。

2度もクライマックスを用意しているなんて、あまりヒューマンドラマでは記憶がない。

永野芽郁さんの演技がすごい

田中圭さん、大森南朋さん、市村正親さんそれぞれ実力派俳優さん達なので、彼らがそれぞれ愛情の深く森宮優子育ててきた結果、永野芽郁さんが演じている森宮優子になっていったということが感じられる演技で、本当に良かった。

また、石原さとみさんは、彼女の持ち味である弾けるような奔放さが田中梨花という女性に完全にマッチしており、これがまた最後に流れていく上で重要な要素になっているところ、演じるのが彼女でなくてはならなかったという感じがした。

そして、永野芽郁さんの劇中での、細かい表情による演技、視線の運び方などが絶妙で、「マイ・ブロークン・マリコ」の時も感じたのだが、若いのに非常に高い演技力を感じた。

今後、彼女の映画もっと見てみたいと思う。


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