『窓辺から』#3つのお題に空想のひらめきを 【第18回】
🍊第18回 3つのお題
🎈お題①:「風船の行方」
🐾お題②:「月の鏡」
⏳お題③:「約束の駅」
*参加させて頂きます。宜しくお願い致します。
三つのお題は・・・お話の中にさりげない形で失礼します。(笑)
*窓辺から
彼女は最後の時間を湖の傍の病床で過ごした。
窓から見下ろすことのできる湖面は鏡のように
月を写して、優しく揺らいでいた・・・
ふと、小さな子供だった頃の記憶が浮かんだ。
住んでいた街の駅で、保育園で仲良しだった男の子の
シン君との別れのシーン・・・
彼の両親の転勤による別れの時
言葉にはならなかったけれど、約束した記憶・・・
・・・いつかまた あおうね!!
☆☆☆☆
その後の人生で
シン君とは出会うこともないままに迎えた
最期の時間・・・ どうしてシン君を?
湖面に・・・小さな赤い丸が見えた。
赤い・・・風船?
☆☆☆☆☆
・・・ 気付くと、湖面を見下ろしている自分がいて
自分が赤い風船と一緒にいて・・・空に浮かんでいた。
夜空の星々に誘われるように高く舞い上がって
空を飛行している・・・・ 何処へ?
☆☆☆☆
見覚えのある小さな駅が見えてきた。
街の様子も駅舎も・・・
もうすっかり姿を変えている筈なのに
記憶の景色のままで・・・?
あ、ホームに・・・シン君が立っている?!
風船の私は・・・シン君の傍に降りると
私を繋ぐ糸を手に取って・・・捕まえた☆
「・・・やっとあえたね!!」
小さいままのシン君が 笑顔でそう言った。
「ボクの方が先に逝っちゃったから・・・
ユキちゃんを 待ってたんだ 」
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
夜空に大きな虹の橋ができて・・・・
風船だった私は
いつの間にか小さな女の子になっていて
シン君と手を繋いで
一緒に・・・
虹の橋を歩いていた☆☆☆
《了》
*このお話はフィクションです。
#3つのお題に空想のひらめきを 【第18回】
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