『星々の夢』 #3つのお題に空想のひらめきを 【第29回】
🍊第29回 3つのお題
🎈お題①:「星を落とす仕事」
🐾お題②:「逆さまの街」
⏳お題③:「最後の祈り」
*今年もお世話になりました。これが今年の最後の作となりました。(笑)
簡単なお話で恐縮です。 良いお年をお迎えくださいませ✨😊~☆
*とある惑星の
一年の終わりの時のように
星を落とす のが 私の 仕事 だ。
宇宙は次元ごとに幾層にも重なっていて、その景色も多岐に渡るが
私の担当するのは4層程度の宇宙にとどまる。
落とす星は寿命を迎えた恒星だが、同時に周回する惑星も対象となる。
永遠に思える星の命も、出来合いに応じた時間枠の一瞬の夢に過ぎない。
掃除機としての《 ブラックホール 》の役目は、
宇宙に身を委ねた星々の時間を逆流させることによってリセットされるが、
最後までその形をとどめている文明の名残りが一瞬だけ見せる
《 逆さまの街 》の映像が、遠い昔の私の記憶を呼び覚ますのか・・・・
何故か切ない気持ちにさせられる。
宇宙の終焉と共に落とされる星々の歴史にも、そこで生きていた物たちの
無数を思わせる想いが遺されていて、消えゆく一瞬に・・・
《 最後の祈り 》としての輝きを見せて美しい。
今日も私は自分の役目として
無数の星々と共に生きた宇宙を落とす☆
眠りを経た宇宙が再生される時に
彼らの願った最期の祈りが 少しでも
叶えられることを願いつつ・・・・☆☆☆☆☆
《完》

*このお話はフィクションです。
#3つのお題に空想のひらめきを
#宇宙SF
#ショートショート
