向日葵『翔ぶ声のように』#風まかせ文芸部 #風まかせな物語
*参加させて頂きます。宜しくお願い致します。<(_ _)>~✨
*逃亡の先で
戦火の中、
保護された子供たちはトラックに乗せられました。
行先は誰にもわかりませんでした。
途中、ミサイルの爆撃によって横転した車から、
生き残った子供たちは逃げるために四散しました。
少年は振り返ることもなく走り続けました。
みんなと逸れた少年が 辿り着いたのは《 ひまわり畑 》でした。
少年よりも背の高い 広大なひまわり畑に身を隠しました。
夜の静寂の中で少年は一人きりでした。
疲れ切っていた少年は 意識を失うように眠りました・・・・
☆☆☆☆
「おはよう・・・」という声が聴こえた気がして・・・
少年は目を覚ましました。
「お腹が空いてるなら・・・
ボクの種を食べなよ。美味しいよ?」
ひまわりが・・・話しかけたの?
☆
「本当だ・・・美味しいね。 ありがとう!」
少年は、ひまわりたちに挨拶してから食べ始めました。
一つの ひまわりから数粒づつ・・・
お腹が満たされて、
なんだか 少しだけ幸せな気持ちになれました。
それでもやはり、
一緒に逃げた 他の子供たちのことも 気にかかります・・・
太陽に顔を向けた ひまわりたちが
一斉に歌うような 声が聴こえました。
まるで・・・いつか 少年も求めていたような・・・想い出の中で
母を慕っていた時のような 懐かしい響きで・・・
歌声は大きな合唱となって・・・
ひまわり畑一帯から空に、太陽に向けて
全ての ひまわりの願いのように 放射されていました☆
みんな・・・太陽の・・・《 お日さまの子 》なんだね?
少年は、ひまわりたちの気持ちがわかるような気がして
空を見上げると・・・・眩しさで眼を瞑ります☆
それでも 突然、太陽の優しい温かさに包まれて
まるで自分も 一本のひまわりになったような気がしました。
地の果てまでも続く広大な《 ひまわり畑 》の中で
ひまわりになった少年は その日から・・・
太陽の子になりました。
《完》

*このお話はフィクションです。
