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『時のつぶやき』#3つのお題に空想のひらめきを 【第15回】

🍊第15回 3つのお題
🎈お題①:「忘れんぼうの時計」
🐾お題②:「ソーダ水のなかの月」
⏳お題③:「屋根裏の小さな図書館」

*参加させて頂きます。宜しくお願い致します。<(_ _)>~✨
(お題は、詩のような作中に・・・控え目に潜ませております。笑)



*時のつぶやき


ポツン・・・☆

かつての生き物たちの
繁栄の名残りもない荒れた大地に
雨粒が落ちました


次々と落ちる雨粒は
数えることもできない豪雨となって
乾いた大地に 降り注ぎます・・・・

遠い過去から
置き去りにされたままの
合金のタライでは
ソーダ水のような 水飛沫を上げて・・・・

雨が止んだ後の
静かな水面で満たされています


鏡のような タライの水面には
待っていたように
満月の光が届いて 身を委ねます

過ぎた時の調べが
遠い日の BGM のように
月の心を揺らして

ほんの少しだけ・・・
想い出が蘇ります


この場所にあった洋館・・・
暮らしていた家族が 見上げた先に
自分がいたこと


温かい記憶が
少しだけ心を染めて
想い出の旅路に・・・・・・


☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ 


ヒトが理想の世界に身を置き換える流れで
頑なにデジタルな世界を拒否して 逃亡して・・・

抜け殻となった大地の 残留物が朽ちる中
最後までそこに姿をとどめていた洋館

その中には まだ数人のヒトがいて
隠れ場の屋根裏には多くの本を持ち込んだ
小さな図書館があって・・・


夢を語る声や 笑い声が 響いていて
日々の生活があって

愛が あって・・・


☆☆☆☆ ☆☆☆☆


いつしか

洋館からの音が 途切れたまま
屋根裏の 忘れん坊の 柱時計だけが 
ときどき 思い出したかのように
振り子の 時を刻んで・・・・☆

時には ヒトを呼ぶように
時報の声で叫んで☆☆☆


☆☆☆ ☆☆☆


しばらくして

タライからも
月が帰ってしまい・・・・


また・・・

雨粒が落ちてきて

広大な大地の
孤独な小さなタライの中に
小さな湖面ができて


月が降りてくる日を
待つように・・・・・・☆



《続》



*このお話はフィクションです。


#3つのお題に空想のひらめきを 【第15回】
#ショートショート
#宇宙SF
#詩


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