『過ぎゆく時間と共に』#3つのお題に空想のひらめきを 【第34回】
🍊第34回 3つのお題
🎈お題①:「名前を呼ぶと光る、古い街灯」
🐾お題②:「忘れ物を預かる小さな雲」
⏳お題③:「朝になると消えてしまうベンチ」
お題④イラストから空想した世界
*お世話になっております。
3つのお題と、イラストから空想した世界・・・で
参加させて頂きます。宜しくお願い致します。<(_ _)>~~✨
*過ぎゆく時間と共に
鏡に写る顔を見ると・・・・
長い時の旅路を経た
紛れもない老人の顔と対面する。
最近では記憶が朧気で、
出来るだけ外出を控えているが、
日々の散歩は・・・
私が生きている実感を得る細やかな楽しみだから
もし御迷惑をお掛けするようなことがあれば、
お許し願いたい。
幸い、私の散歩コースには人通りも少ない
こんな景色だったかと思えるような古い街並みで、
空を見上げると、私が頼りにしている
《 忘れ物を預かる小さな雲 》が浮かんでいる。
見つめていると・・・・
私の忘れた記憶の断片を必要に応じて
教えてくれるのだ。
夕刻を迎え、
霧に覆われた心地良い街路を歩いていると・・・・
《 名前を呼ぶと光る、古い街灯 》が、私を迎えてくれた。
呼びかけた私の小さな声にも応えて、今日も光を灯してくれた。
もちろん、私が勝手に名付けた街灯たちだが、私の足元を・・・・
同伴する友人のように優しく照らしてくれている・・・・☆
私の散歩コースの終着点は、やはり古い公園で・・・・
そこには、私がいつも寛いでいる古い木製のベンチがある。
いつもの場所に座って小瓶から一口だけ・・・
楽しみにしていたウイスキーを噛みしめる。
私の生きてきた幸せを反復する・・・大切な時間だ。
このベンチには
《 朝になると消えてしまうベンチ 》という噂がある。
そのことと関係があるのかどうか・・・・?

・・・私がベンチでうたた寝をするのは日課だが、
いつも見ている夢がある。
目が覚めると・・・・☆
目の前に違う景色が広がっているのだ。
天空には幾つもの、浮かぶ古城があって
・・・・私は何故か、懐かしさを感じている。
いつものように、優雅な時間を・・・・
天空にある その城で過ごし・・・・
☆☆☆☆☆
気付いた時には、いつものベンチに腰掛け
一口だけ、ウイスキーを噛みしめている・・・・☆
再び、心地良い・・・・夢の旅路が待っている。
夢ではない、私の
現実の旅路が終わる・・・その時まで。
《了》
*このお話はフィクションです。
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