志波彦神社(宮城・塩釜)|朱塗りの社殿にやわらかな祈りが宿る場所で
東北の旅で訪れた、もうひとつの大切なお社――志波彦神社(しわひこじんじゃ)。
この日は、最初から鹽竈神社と志波彦神社の両方をお参りするつもりで向かいました。実はこのふたつの神社、お隣どうしに並んでいて、どちらも東北鎮護の神さまとして古くから信仰を集めてきた存在です。

鹽竈神社の厳かで凛とした空気に包まれたあと、志波彦神社の境内へ足を踏み入れると、ふっと空気がやわらぐような感覚がありました。
柔らかくて、あたたかくて、まるで「おかえり」と迎えてくれるような優しさ。
朱塗りの社殿は、曇り空の下でもしっとりとした美しさを湛えていて、その静けさがかえって神聖さを引き立てているように感じました。
人も少なく、しばらくぼーっと佇んで深呼吸したくなるような心地よさが広がっていました。

ご祭神は、志波彦大神(しわひこのおおかみ)。
農耕や国づくりを司る神さまとして、五穀豊穣や地域の発展にご利益があると伝えられています。どこか穏やかで、安心感のある神さまという印象でした。
もともとは陸奥国府(現在の多賀城市周辺)に鎮座していた古社で、延喜式にも名を残す「名神大社」だったそうです。時代を経て、明治時代にこの地へ遷され、現在では鹽竈神社と並び立つかたちで大切にお祀りされています。
朱塗りの社殿は、静かな曇り空のもとでもその存在感が際立ち、落ち着きと気品を感じさせてくれます。華やかさというより、しっとりとした美しさが印象的でした。


御朱印は、鹽竈神社の授与所にて直書きでいただきました。
志波彦神社と鹽竈神社、両方の御朱印が並んで手元に残るのは、ちょっと特別な気持ちになりますね✨
やわらかな空気に包まれながら、朱塗りの社殿を眺めた時間。
またひとつ、大切にしたくなる神社とのご縁ができました。

(参拝日:令和7年6月14日)
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