【読書感想】43歳頂点論 by 角幡唯介 5/5
自分が読んだ本に関しては全てメモでも良いので、読書感想を記していきたいと思っているのだが、読書直後に書きたいと言う思いが最も高まっているが、その時に書くタイミングを失ってしまうと、後から読書感想を書くのはすごい重い腰を上げて頑張って書かないといけないと言う感じになり、この本の前にも朝井リョウさんの「生殖器」や「いただきリリちゃん」の本を読んだりしたが、まだ感想を書けないでいるので、今後は音声入力で読書直後に推敲もあまりせずに、そのまま記載していきたいと思う。誤字脱字を修正する程度。今回はその試みの1つである。
著者、角幡さんに関しては今まで存じ上げていなかったのだが、最近リハックで高橋さんと東出さんと角幡さんで、幸せとは何か?という対談を見たのがきっかけで、角幡さんの本に興味を持ち「43歳頂点論」と言う本を読んだ。
このノートの感想を記載している2025年時点で自分は37歳になり、体力的には最近今までよりもジムでランニングや筋トレのトレーニングをするようになり、まだ伸びている感じがあるものの、年齢について、今後いつかは下り坂になるであろうということを少しずつ意識し始めるようになったため(20代や30代前半はそのような先のことを考えてもいなかった)、どこが頂点なのだろうという漠然とした思いもあり、角幡さんの「43歳頂点論」にとても興味を持った。実際に本を読んでみて、角幡さんの、過去を振り返って20代30代40代そして50代手前での、ご自身の体力と経験を振り返っての言語化力がすごいと感じた.
43歳頂点論とは、経験と体力の総和で43歳が頂点になるという、角幡さん独自の理論である。20代から30代は体力がどんどん増えていくのに対して40代から減っていく。一方で、経験に関しては40代50代も増えていくので、その総和として43歳がピークになるという理論。新しいかどうかはわからないが、感覚的にはある程度正しい気もする。
特に印象に残ったのは、20代30代での死をギリギリに感じるところまで極限を追い求めて、そこから還ってくるという探検もしくは登山の経験を通じてしか生きていると言う実感もしくは自己の探求を得られないと言うストイシズムと、43歳の頂点を過ぎて、体力的に衰退期に入った現在において経験から来る人生固有の生き方と、今後は自分が大地とつながると言うことを目的として、漂白的な生き方をすることに、新しい自分自身の価値を見出せているという点だった。
前半に関しては似たようなことを感じた時期があり、自分も20代の頃にスケールが全く違えど1人でバックパックをして、自分で自分自身の意思決定をして生きていけるんだという自分探し、かつ、生きている実感と言うものを味わいたいと感じていた時期があったので、共感できるという気持ちになった。この頃は、他人とは違うことをしたい、社会のレールから外れた生き方をしたいと模索していた時期があった。
また後半に関しては、年齢的にもまだ経験していないので、ご自身も述べられていたように体力の減退期になったら、後は残りの人生をどう生きていくか衰退しながらもどう生き延びていくかという、若干ネガティブなマインドで人生を生きることになりそうな気もしていたのだが、実際にその年代に到達してから、逆に新しい世界が開けていると言うことを言語化してくれていた点でとても支えられているというか、ポジティブな気分になれた。
ほとんどの人が社会システムにとらわれた確実的な生き方を選択せざるを得ない中で、システムに安全しない生き方を模索している角幡さんはすごいと感じたし、そのように思っていた角幡さんも振り返ってみて、社会システムにとらわれた生き方をしている人間の中でも、人生の節目節目で重要な意思決定のタイミングがあり、その時の自分の経験に裏打ちされた決定をもとに、人生固有の生き方が積み上げられていくことで、自分が何者かを40歳位になると確立されていくと表していたのは、印象深かった。
「40にして惑わず」いうことわざがあるが、実際にその通りなのだろう。一方で、社会の歯車として会社員として生きている人の中でもモヤモヤとした気持ちがあり、このまま社会のシステムに乗って乗ったままで良いのだろうかと言う疑問を感じ始める人たちも30代後半から40位にいる気がしていて、そうすると40代で脱サラして、個人事業主や起業をしたり違う活動をしたりと言う人も出てくると思うので、どのタイミングで人生固有の生き方を本格的に模索し始めるのかにも、自己実現の到達年齢がいつになるかは変わってきそうな気もしてきた。
個人的にはかなり人生の生き方を今後考える上で良い本だったので、何度も読み返したいと思うし、角幡さんの他の著書も読みたいと思った
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