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takuyah106yaru0
不思議なこと
不思議なことがありました。
妻の布団に、まーたんがいないのです。毎晩、枕元にやってきては、「入るよ~」と鳴いていました。
その後は、腕枕であったり、お腹の上であったり、その日のお好みのポーズで寝ています。
かれこれ、10年近くになるでしょうか。寒くなってくると、妻の布団の中で寝ることが、日課になっていました。
どうやら、息子の部屋で過ごしていたようです。
「珍しいこともあるのだな」
息子のことが大好きな、まーたんなのですが、なぜか寝るときは、遠慮をしていたのです。
ふと、頭をよぎりました。
「なぜ、分かるんだろう。明日、息子が出発することを」
新しい生活を始めるために、息子が家を離れることに気づいたのでしょうか。言葉は話さないけれど、何か通じるものがあったのかな。
そうとしか、思えませんでした。
体調が思わしくなく、食欲が落ちてきたまーたん。3月に入り、点滴に通っていました。
「ひょっとしたら、最後になるかも」
そんな想いで、息子の部屋を訪れたのかもしれません。元気な姿を見せようとしていたのかもしれません。
出発する朝、息子は、小さくなったまーたんを撫ででいます。何度も何度も。
そんな姿を、私は直視することができませんでした。
「まーたん、喜んでいるよ」
彼の、新しい生活が始まります。
「まーたんのことは、任せて」
黒い四輪駆動車が出発した3月下旬。そんな、不思議なことがありました。
☆「身体に気を付けて…」息子の、黒い四輪駆動車が出発した記事です。よろしければ、ご覧になってください。
