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「インプット」と「準備」の違い

大学1年から始める就活(108)

インプットはすぐには役に立たない

ワタシがある会社で編集者だった頃、
とにかく仕事が忙しくて
招待状が来るイベントやコンサート、舞台、
美術展のチケットなど、
ことごとく行けずに無駄にしていました。
(雑誌など紙媒体で紹介記事を多数書いていたので、
ご招待がたくさん来たのです)

上司からは「仕事さえきちんとやっていればいい。
どんどん観に行きなさい」と言われていたのに
当時はまだ若くて、仕事をこなすのに精一杯。
精神的な余裕がありませんでした。
今、振り返ると「もったいないことをしたな〜」と思います。

目先の仕事に追われて、
「インプット」など考える間もなかったのです。

フリーランス になって
自分で時間を調整する余裕ができてから
やっと「インプット」を意識するようになりました。

今では、よほどのことがない限り
関心のあるイベントやコンサート、美術展などには
ご招待されなくても自腹で足を運ぶようにしています

話題の本や映画、ドラマなどもそう。
時間が許す限り、見ています。

振り返って考えると、

「インプット」はすぐに役立つとは限らないのがミソ。


その時点では、何の役に立つかはわからないし
むしろ役に立たないことのほうが多いのです

でも、ずっと後
忘れた頃にたま〜に役立つことがあります


プロ野球好きに嬉しい仕事が舞い込んできた

ワタシは中学生ぐらいからプロ野球が好きで、
高校生のときに甲子園球場で初めて観戦してから、
今もよく観戦に行きます。

ある雑誌の編集長とそんな話をしていたら、
のちにプロ野球の有名監督や
元有名選手のインタビューを依頼されるようになりました。
これこそ役得です!

ある俳優さんの取材。
その俳優さんは何件も立て続けにインタビューされて、
何回も同じようなことを聞かれたのでしょう。
ちょっとご機嫌ナナメのようでした。

ところが、話の流れで
あるプロ野球選手の大ファンだとわかり、
(ワタシもその選手のことはよく知っていました!)
その話をしてからは急に饒舌になって、
なんとか無事にインタビューを終えたことがあります。
このときワタシはライターでしたが、
同行していた編集者にずいぶん褒められました。

これは「インプッ」トというよりも
ラッキーだったと言うべきかもしれませんが。

また、ある有名演出家のインタビューでは、
その少し前に観たオペラの話で盛り上がりました。
その演出家さんも観たかったのに、行けなかったそうです。

ワタシの場合は、テレビのインタビュー番組なども
なるべくチェックするようにしています。

いつ、俳優さんやタレントさんのインタビュー依頼が
来るかわからないからです。

今はネットで何でも簡単に検索できますし、
たいていのことはすぐに調べられます。

しかし、その俳優さんの舞台をナマで見ていたり、
映画やドラマを見ていれば、取材がしやすいし
話も拡げられたり、深掘りできます。

「インプット」はいつ役に立つかわからないけれど、
自分の頭の中の引き出しにしまっておいて、
取材のときに取り出すような感覚
ですね。

仕事の依頼は割と突然に来ることが多いので
「○○さんのインタビュー、お願いします」と
依頼があってからでは、間に合いません。
だから、普段からのインプットが欠かせないのです。

「いつ役に立つかはわからない」

「ほんとうに役に立つかどうかもわからない」

それでも、学んだり、経験し、自分の引き出しにしまっておく。

それが「インプット」だと思います。

目前の仕事に必要なことを学ぶのも、
「インプット」には違いないですが、
どちらかといえば
それは「準備」
だという気がします。

そして、学生時代は、準備ではなく、
この「いつ役立つかわからないインプット」を
たくさんしておくチャンスです!
それがみなさんの人生を豊かにしてくれると思います。


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