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兵力比較|春秋戦国時代 vs 三国時代

皆さん、こんにちは。いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます。実は私の実家で家系図が見つかり、現在そのまとめ作業を行っております。いつか当ブログでも紹介したいと思います。びっくりしてます。

さて、本日は春秋戦国時代と三国時代における、各国の兵力を比較してみたいと思います。どちらもドラマチックに描かれる群雄割拠の世の中ですが、調べてみると「え、そうだったの!」ということが分かってきました。

春秋戦国時代の兵力

まずは、漫画キングダムでもお馴染みの、春秋戦国時代です。戦国時代末期(紀元前3世紀初頭〜前221年)における各国の兵力は、農民を徴兵に含む全民皆兵制が普及し、戦争規模が空前に拡大したため、各国ともに数十万〜百万規模の兵力を擁していました。

以下に、戦国七雄(秦・楚・趙・魏・韓・燕・斉)の末期における概算兵力を示します。

著者作成|戦国時代末期の各国兵力

なぜこんなに兵力が多かったのか? という点では、兵農合の制度があります。農民が平時は農業、戦時は兵士として動員されました。また、徴兵年齢が拡大したことも兵力増に繋がってます。15歳以上の男子、場合によっては女子も動員されたという記録もあります。

一方で、史料における記録の誇張もありそうです。「百万」は理想的な最大動員数で、実際の戦闘投入はその半分以下のことも多かったようです。

総括として、戦国末期の兵力比較は 秦 ≒ 楚 > 趙 > 魏 ≒ 斉 > 燕 > 韓 になります。秦の圧倒的軍事力が他国を凌駕し、最終的な中国統一につながったのです。兵力や国力から見ても、やはり楚が秦の最大の敵であったことは明白ですね。

三国時代の兵力

次に、時代が少し進み、三国時代を見て行きましょう。三国が分立した229年から蜀漢が滅亡した263年あたりです。この時代も、漫画が好きな方は「横山光輝・三国志」でそのドラマチックなストーリーに心躍らせたと思います。彼の功績は本当に大きく、今でもアプリゲームなどでも三国志ファンが根強いですよね。

以下が、三国(魏・呉・蜀)の概算兵力です。

著者作成|三国時代の各国兵力

ちょっとずっこけそうになりました。魏の兵力50~80万はまだしも、蜀は兵力が10.2万人しかいません。これは、戦国時代・最弱と言われた韓の兵力20~30万にも満たない数です。激弱です。

蜀のデータは、実際に蜀が魏に降伏した263年の記録に基づくもので、おそらく南蛮征伐や北伐で消耗し過ぎたのかもしれず、全盛期はもう少し兵力があったのかもしれませんが、それにしても圧倒的に少ないです。この兵力で魏・呉と渡り合った影には、やはり有能な将たちと、彼らを惹きつけた劉備の存在があったのでしょうね。

呉(東呉) のデータは、呉が晋に降伏した280年の記録に基づくものです。蜀の2倍以上の人口を有し、兵力もそれに比例していたと思われますので、妥当な数字でしょうね。

魏(曹魏)のデータは、明確な記録がありませんでした。蜀・呉と同率で計算すると兵力は約45万人程度だったと思われます。一方で、司馬氏の時代には最大80万人に達したとする説もあります。三国中最も広い領土と人口を有し、圧倒的な兵力を維持していたのは確実です。中央集権的な軍事体制で、農民兵(屯田兵)も多数動員していました。

著者作成・春秋戦国時代vs三国時代

みなさんが将だったら、どの国に仕官しますか?

著者作成・兵力比較

総括として、データ上も、やはり魏(後に普)は強し、ですね。三国の合計人口は約767万人で、後漢末期(約5600万人)の約1/7に激減していました。この激減数が異常ですよね。滅亡まではいかないにしても、国家存亡の危機にあったことは間違いありません。また、当時の兵力は人口の約10%前後が限界とされ、これ以上は生産力や財政が持たなかったと考えられています。

時代的には春秋戦国時代のほうが古く、三国時代のほうが新しいので、三国時代のほうがより大規模な戦闘が繰り広げられた…と思っている方も多いのではないでしょうか。事実はその逆で、実は春秋戦国時代のほうが大規模な戦闘が起こっていたのです。その中で秦は、国力の低下に繋がる不用意な戦闘は避けたかった節があります。

対趙攻略戦は、消耗を避けるために謀略で趙の息の根を止めました。その後の対楚攻略戦はそういうわけには行かず、逆に謀略で苦しみ、大敗しながらやっとの思いで楚を滅亡させました。データから見る2つの時代は、よりリアルに当時の状況を描かせてくれますね。

これだけの兵力差がありながら、時代を完璧に盛り上げた三国志演義や、それをベースにドラマチックに日本人ファンを増やした横山光輝氏は、改めて本当に凄いと思いました。

本日もありがとうございました。


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