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その「AIで楽になる」、たぶん逆です。僕らはただ、チキンレースをしているだけかも。

「AIを使えば、仕事が楽になるかな」。そう思う一方で、僕はずっとどこか引っかかってもいました。むしろ、忙しくなるんじゃないか——と。

そんなとき、この記事を見つけました。

AIを使う人ほど業務範囲を広げ、休憩時間まで削って働き、その先で燃え尽きていく。バークレー校の調査では、昼休みや会議前の隙間にまでプロンプトを打ち込むようになり、仕事と休憩の境界が消えていたそうです。ある実験では、AIを使って実際は作業が遅くなったのに、本人は「速くなった」と感じていたケースまで報告されていました。「楽になる」どころか「忙しくなって、最後に潰れる」。僕の違和感は、どうやら勘違いではなかったみたいです。



昼休みも、もう「働く時間」になっている

周りを見ていると、みんな昼休みもパソコンを開いて、何かしら作業をしています。手を止めているのが、なんだか落ち着かない。そんな空気が、職場には流れているんですよね。

僕も昔は、まさにそうでした。周りが働いていると「自分だけ休むなんて」と強迫観念に駆られて、休憩の時間にすら手をつけられなかったんです。

ここにAIが入ってきたら、どうなるか。空いた時間は、休息にはなりません。「もう一つできるよね」と、次のタスクで埋められていくだけ。あの記事のデータが言っているのも、まさにこれでした。


問題はずっと「遅さ」じゃなく、「止まれなさ」だった

ここで僕がやっと腑に落ちたのは、僕らがしんどかった本当の原因です。それは「作業が遅いこと」じゃなくて、「止まれないこと」だったんじゃないか、と。

車でたとえると、AIって「すごく強力なエンジン」なんですよね。でも、僕らが壊れていた理由は、エンジンが非力だったからじゃない。ブレーキが付いていなかったからです。「もう休んでいい」と、自分に許可を出せなかった。

ブレーキのない車に、もっと速いエンジンを積んだら、どうなるか。楽になるどころか、壁に激突するのが早くなるだけです。しかも厄介なのは、誰も最初に減速したくないこと。降りたら「負け」に見えるから、全員アクセルを踏んだまま崖へ向かう。これってもう、ただのチキンレースだと思うんです。


僕のブレーキは、「自分のペースで昼休みをとる」こと

今の僕は、周りがどれだけ詰めて働いていても、自分のペースで昼休みをとります。たいしたことじゃないように見えて、これが僕にとっての、唯一のブレーキなんです。

一度ちゃんと壊れて、立ち止まって、やっと付けられたブレーキ。「周りに合わせなきゃ」という期待を手放したとき、僕はようやく息がしやすくなりました。

AIがどれだけ速くなっても、ブレーキだけは、自分で付けるしかありません。あなたにとっての「ブレーキ」は、何ですか? もしよかったら、教えてください。


もし、ブレーキの付け方に迷っていたら

この「自分でブレーキを付けるまで」の話を、一冊の本にまとめました。『「もう期待に応えない」と決めたら、息がしやすくなった』という本です。

内向型やHSP、アダルトチルドレンで、つい他人の「正解」に合わせて無理をしてしまう人へ。僕が強制終了するくらい壊れて、そこから「ひとり言」と「ノート」で自分軸を取り戻していった道のりを書いています。よかったら、のぞいてみてください。


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