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共同創業から代表になって6年。現在地からの代表1年目振り返り。

この記事は、mikan Advent Calendar 2025 23日目の記事です。

前回はmikanデザイナーのayatakiが書いた 「受託開発感」を軽減するためにデザイナーができることは何か? でした。

はじめに

株式会社mikanの代表をしている髙岡と申します。
2019年に代表になってから6年が経ちました。これまでのあらゆる意思決定が今に繋がっているな〜、と年末で振り返りをしていると、つくづく感じています。
この記事では、代表1年目にやってよかったこと・もっと早くやるべきだったことを振り返り、今後のための学びを言語化してみます。

代表1年目のいつかの締め会で、スマブラやってた写真

つらつらと振り返ってます。
あくまで、mikanにおける諸々の背景を踏まえた振り返りですが、ご容赦ください。

1年目の取り組みでよかったこと3選


代表になって最初に書いたドキュメントは、行動分析ログの基盤刷新についてだった

2019年に代表になったタイミングでは、フルタイムは飯田くん(今はPM、当時は学生)と僕の2名のみで、2014年にリリースしたmikanが300万DLを超えたくらいでした。

今回の振り返りに向けて、当時使っていたドキュメントツールであるKibelaを検索してみたら、1つ目の記事「ログ収集基盤の構成変更プロジェクト」のドキュメントでした。全く記憶に無かったので、1本目がログ基盤の話で自分も驚きました。ただ、ユーザーを知ることはずっと大事にしてきていて、ログによる定量分析は仮説作りでも検証でも重要なピースであることは間違いないです。

データは血液。滞りなく流れていくようにテコ入れしようとしていたんだと思います。


そして、2つ目の記事は「ユーザーからの要望フォームを読んだまとめ」でした。直近3ヶ月で500件ほど届いていた要望全てに目を通して、分類タグ・ラフ解決案などのコメント・仮優先度を付けて、まとめたもの。
これも記憶には全く無かったですが、同じくユーザーを知るためにやったことだと思います。代表になる前の1年間は全く別領域の新規事業探索でmikanアプリからは離れていたこともあり、改めて現在のユーザーの声を拾いにいってました。

定量だけでなく、定性情報も生のものに触れるなど、ユーザー解像度をいろんな切り口から高めて、より良いプロダクト改善を目指していました。

ユーザー解像度を高めるための取り組みを初手からやっていたのは、その後にも色濃く残ってよかったです。


外部アドバイザーの方に入ってもらった

2019年のかなり早い段階で、樫田さんに突然のDMをして、KPI設計や分析周りを中心にアドバイザーになっていただき、ヘビーユーザーインタビューからの仮説の作り方、ユーザーの生態系とセグメントとKPIの捉え方などなどを、プロダクト運営で新しい視点をたくさんいただきました。

そして、樫田さんからのご紹介で、tarunonさんにもiOS開発のアドバイザーになっていただき、プロダクト改善を進めながら、コードベースもより良くしていく部分をサポートいただきました。今では当たり前のmulti frameworkへの移行を進めていくことができました。

大前提、お二人がスーパー人格者でありつつ、スーパー優秀な方々であったこともありますが、自分が理解できる・している範囲の外側にあるアドバイスをもらって、それを実践してみて、そこから得たものでまた壁打ちさせてもらうサイクルは、自分が理解できる範囲を拡張する動きになっていました。

初回MTGの議事録のメモ書き
tarunonさんのアドバイザー終了のタイミング

自分の理解の外側は、理解の外側だから理解できない。

だからこそ、自分の理解の外側のボールを投げ込んでくれる方々と定期的に話す機会を作れたおかげで、会社も自分も成長角度を上げてもらいました。改めてありがとうございました!


ビジネスモデルを変更した

2019年の代表になったタイミングでは、サブスクリプション70%と、出版社さまと組んだ有料アプリの販売30%で、売上ができていました。ただ、有料アプリを30個以上リリースしていたので、メンテナンスのコストが大きくなっていました。
持続可能な形で、より良いアプリへ改善していくことを実現したいけどもどうしよう、とぼんやり考えている時に、インターンをしてくれていたtommyが当時のシェアオフィスに遊びにきて、

「サブスクで使い放題になるといいですよね〜」

って雑談の中でポロッと言っていたことをきっかけに、有料アプリで提供している内容もサブスクリプションの方へ取り込んでいく方針を立てました。

ビジネスモデルの設計や売上推移のシミュレーション作り、出版社さまへの提案資料を作って説明行脚、プロダクト要件の整理・実装、ユーザーの方々へのご案内準備などなどを、半年ほどで進めていきました。

最後、リリースしていくときには、Excel上のシミュレーションでは『いける』と出ていても、安定していた30%の売上を自ら捨てにいくことになるので、胃がキリキリするような怖さがありました。
ただ、短期的に痛みが伴っても、各所とアラインできている構造を目指す。
そのために、踏み込んでいきました。


結果的には、短期的には売上が減少しましたが、1本のアプリの改善に集中できることで、半年後には減少分の売上を補う成長を実現でき、アプリの体験改善も進んでいきました。
これは、全員の頑張りをより大きな価値に変換していくための鍵になったので、良いトライでした。

振り返れば明らかによかったけど、2019/7-9の時点はやはり怖さあった

もっと早くやるべきだったこと3選


ミッション・バリューをつくる

1本目、2本目のドキュメントが、ユーザーの解像度に関するものであったのはよかったですが、3本目では、粗くてもミッション・バリューのようなものを言語化しておくべきでした。少人数では不要だと思っていたこと、短期的な事業成果に意識が集中していて ”組織づくり” への意識が薄かったことから、後回しになっていました。

その言語化が無かったこともあり、人が増える中で、採用の基準の目線合わせやチーム内の相互のフィードバックで苦労することになりました。

羅針盤・物差しの不在

自分の実力不足でそこに辿り着くまで時間がかかって、代表になって1年経過してからようやく、ミッション・バリューをつくっていきました。当時のカオスな状況で、一緒に事業・組織をつくってくれていた方々には感謝。おかげさまで今の事業があるので、さらに事業を大きくしていきます。

やはり、ミッション・バリュー・採用基準・採用プロセス・・・といった、教科書的にも必要とされるものは、アップデートしていく前提で、早くつくっておきたいですね。

現在のmikanのミッション https://speakerdeck.com/mikan_inc/culture-deck?slide=4

大通りをテコ入れする仮説にトライする

当時はまだ「英単語」しか学習できない中で、「英語学習」へ広げたいという思いがありました。そこへのチャレンジとして、4技能学習機能の搭載を進めたんですが、メインの多くのユーザーが利用するタブではなくて、その他タブの一番下に動線を設置するという1stリリースになっていました。結果として、数値ヒットもあまりなくクローズしていきました。

自分自身も実装をしていたため、「実装工数」ばかりに意識が向いて、全然良い検証ができていなかったです。

メイン機能検証を、その他タブに置いても無理やで・・・

大通りにテコ入れをしにいかないと、大きな変化は作れない。

これを念頭に置いた上で、実装工数などなどから、どうやって早く検証できるかの議論を尽くす必要がありました。
4技能学習機能のクローズから2年後に、今のリーディングやリスニングの学習機能が搭載されて、現在のコア機能の1つになっていきました。


自分の業務を棚卸して、”小さく見える”ものも人に任せていく

現在でも、自分の何でも自分でやってしまおうとする癖に対しての自戒を込めて

毎月の給与や各所への振込業務を自分自身で全て実施していました。「自分が事情をよく分かっているから、イレギュラーにも対応できる」「作業も早いから委譲する方がコスト高いはず」というマインドで抱え込んでいる状態でした。ただ、今思うと、25日が近づいてくると、脳内リソースが一定持ってかれていましたね。

代表になってから1年半後くらいにバックオフィスの委譲を始めましたが、振込業務に関してだけでも、自分がやるよりも丁寧に進むし、仕組みも整備されていくし、承認を分離することでガバナンスも担保されるし、何もかもがより良くなりました

“小さく見える”ものでも、実際には自分が片手間で無理やりやっているから、変に圧縮していただけで、ちゃんとやるとプラスの影響を生むものもたくさんあります。

仕組みや任せ方を整備して、コミュニケーションをしっかり取りながら、委譲していくことは改めて胸に刻みます。

振り返ることで、今を見つめ直し、未来を向く

他の方にとって参考になる内容があったのかはわからないですが、自分自身にはとても良い振り返りの時間になり、次にやっていきたいことも書き出すことができました。

  1. 改めて顧客と話す時間を増やす

  2. 大きい切り口への仮説検証を早く出す

  3. 自己理解の外側のアドバイスを取りにいく、実践する

Claude Codeで、spec-workflow-mcpなども使いながら開発したりする中で、顧客解像度を土台にした価値仮説と筋が良い解決策の定義ができれば、これまで以上に早く検証を進められると感じています。小さな「できた」の積み重ねを支え続けて、自分らしい人生を歩んでもらうための価値提供を加速させていきます。

おわりに

toCとfor Schoolの2事業あり、メンバーも30名を超えてきていて、さらにLLMの進化が目まぐるしい中で、事業も組織もちょうど次の段階に変化しようとしているタイミングです。

一緒に良い変化を作っていってくれる仲間を募集しています。 掲載しているバックエンドエンジニア・デザイナーはもちろん、それ以外のポジションの方でも、少しでも気になる方はぜひカジュアルにご連絡ください!

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