AIイラストに関する著作権(ライセンス)まとめ
AIイラストには課題とする多くの著作権問題があります。大きく分けて「学習元の画像」「学習する際に使われるModel」です。
倫理的な問題を批判されサービス停止した事例が存在します。法が全てではない点も留意してください。
AIイラスト生成必要なModel制作時に、学習材料になる画像の著作権
日本では著作権法第30条の4により、著作物は「情報解析」や「技術開発」のための利用が許容されています。これは、著作物の表現を享受することを目的としない場合に限られます 。
享受しない利用(OK)
小説をAIに読み込ませて文体パターンを解析する
画像をAIに与えて色や構図の特徴を抽出する
大量の文章を処理して統計データを作成する
これらは「表現を楽しむ」のではなく、あくまで技術的・統計的な目的で使っているので、「享受しない利用」と見なされ、著作権法第30条の4により一定の範囲で許されます。
重要な注意点:
「享受しない利用」でも、生成されたAI作品が元の著作物と酷似していたり、特定の作家の画風を真似ていた場合には、問題となる可能性があります。
【実例】AIイラスト生成サービス「mimic」を巡る議論:
2022年8月、イラストレーターの画風を学習して新たなイラストを生成するAIサービス「mimic」がベータ版として公開されました。このサービスは、ユーザーがイラストをアップロードすることで、その特徴をAIが学習し、描き手の個性が反映されたイラストを生成するというものでした。
しかし、他人の作品を無断で学習させることが可能である点や、画風の模倣が容易になることから、クリエイター界隈で大きな議論を呼びました。
法的には、画風自体は著作権の対象外とされていますが、倫理的な観点から問題視され、サービスは翌日に主要機能を停止しました。
これらの事例から、AIによる画風の模倣が法的にグレーゾーンであることがわかります。
著作権侵害と認定されるかどうかは、具体的な表現の類似性や依拠性、そして利用の態様によって判断されます。また、法的な問題だけでなく、クリエイターの倫理的な観点からも慎重な対応が求められています。
AIイラストを生成する際のModelの著作権(主にStable Diffusion系)
モデルに著作権はあるのか?
原則として、AIモデル(例:Stable Diffusion、LoRAなど)は「コンピュータプログラム」であるため、ソースコードやアーキテクチャに関しては著作権の保護対象になります。
Fair AI Public License 1.0-SD(Stable Diffusionで適用されるライセンス)
私が利用していたStable Diffusion系(主にSD世代)に属するModelでは、Fair AI Public License 1.0-SDがライセンスとして適用されます。このライセンスはStable Diffusionから派生するもの全てに適用されます。
Modelの商用利用について
FAIPL-1.0-SDは、商用利用を含む広範な利用を許可するライセンスですが、特定の禁止事項や改変時の義務など、遵守すべき条件があります。
ライセンスの詳細については、以下の公式ページをご参照ください:
🔗 Freedom of Development - Fair AI Public License 1.0-SD
また、具体的なAIモデル(例:Animagine XL 3.0)に関する商用利用の事例や詳細については、以下の情報源が参考になります:
🔗 Genspark - FAIPL-1.0-SDの商用利用に関する詳細Genspark
商用利用を行う際には、これらの情報を参考にし、ライセンスの条件を遵守するよう心がけてください。
まとめ
実際のところ「AIイラストの生成物は娯楽目的ではなく研究の成果物である」として、AIイラストを楽しむのが現状となっています。
これはAIの技術革新と法整備が追いついていない実情を示しています。
この問題は国際的な課題であり、日本に限ったものでありません。
