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「教える」から「引き出す」へ。ハンドボール指導を学び直しました

ハイサイ!八重瀬町議会議員の秋田一成です。皆さんは子どもの頃、部活の練習中に「水を飲むな」と言われた経験はありますか? 怒鳴られるのは日常で、誰かのミスは連帯責任。頻繁ではないにせよ、手が出ることもある。私が育った時代のスポーツの現場には、そんな光景が当たり前にありました。

先日、6月28日(日)に開催されたJSPO公認スタートコーチ養成講習会(ハンドボール・沖縄会場)を受講してきました。今回はその学びを報告いたします。

◆JSPO公認スタートコーチとは

JSPO(公益財団法人日本スポーツ協会)が認定する、公認スポーツ指導者資格のひとつです。競技ごとの指導者資格(スタートコーチ→コーチ1〜4)の入口にあたる資格で、地域スポーツクラブやスポーツ少年団、学校の運動部活動などで、上位資格者と協力しながら安全で効果的な活動を提供する指導者を対象としています。
日本スポーツ協会「公認スポーツ指導者概要」
講習は、スポーツ指導の土台となる「共通科目」と、ハンドボールの「専門科目」で構成されています。

私は小・中・高とハンドボールに打ち込んできました。東風平中学校ではチームメイトと九州大会優勝も経験しています。そして今は、地元で小学生にハンドボールを教える立場です。だからこそ、経験と記憶だけを頼りに教えるのではなく、「今の指導」を一度ちゃんと学び直したい。それが受講の動機でした。

2027年から指導者資格が義務化されます

◆「プレーヤーズファースト」で育った私が驚いたこと

私たちの世代が教わってきた言葉は「プレーヤーズファースト」でした。ところが講習で学んだのは「プレーヤーズセンタード」。名前は似ていますが、中身は全く違う考え方でした。

プレーヤー(選手)を真ん中に置いて、指導者・保護者・チームメイト・関わる大人たちが、それぞれ繋がり合いながら選手の成長を支えていく。しかも、特定の誰かにサポートの負担が偏らない、無理のない関わり方を大切にする。一昔前のやり方と違って、選手の自主性を尊重できて、選手も周りの大人も、みんながWin-Winの関係を築ける。私たちの時代には馴染みのないアプローチに、正直驚きましたし、「今の時代にぴったりだな」と素直に思えました。

プレーヤーズセンタード
※当日資料から抜粋

冒頭に書いた思い出。怒鳴り声、連帯責任、水を飲めない練習。誤解のないように書きますが、当時の指導者を責めたいわけではありません。あの頃はそれが「常識」で、先生方も真剣に私たちと向き合ってくれていました。ただ、スポーツ医科学も指導の考え方も、時代とともに進化して、常識は変わりました。教える側に立つ以上、自分が受けてきた指導のままではいけない。それを静かに突きつけられた1日でした。

◆「教える」と「引き出す」ティーチングとコーチング

もうひとつ印象に残ったのが、ティーチングとコーチングの違いです。ティーチングは、答えややり方を「教える」こと。コーチングは、対話を通じて相手の中にある力や考えを「引き出す」こと。振り返ると、私がやってきたのは、ほとんどティーチングだったかもしれません。ヒントは出しても、答えをすぐには渡さない。子どもたち自身が考えて、決めて、動く。その積み重ねが、コートの外でも生きる力になっていく。

コーチングの役割
※当日資料から抜粋

そして受講しながら、ふと思ったことがあります。これは子どもたちの指導だけの話ではないな、と。相手の話に耳を傾け、対話しながら考えや望みを引き出していく姿勢は、議員としての住民の皆さんとの関わり方にも通じるものがあると感じました。

◆一緒に学んだ仲間たちの声

会場には、部活動の顧問の先生、少年団のコーチ、私と同じように地域で教える人まで、立場も世代も様々な受講者が集まっていました。講習後のコメント集を読み返すと、講習中の「学ぶことを止めたら教えることを辞めなければならない」という言葉を胸に刻んだという声や、体罰の話題に対する「教え方は、学べばたくさんの方法があります」という声がありました。立場は違っても、「子どもたちのために学び続けよう」と同じ方向を向いた1日だったと思います。

スポーツの定義
※当日資料から抜粋

◆おわりに

認定証が届くのは10月ですが、大事なのは資格という紙ではなく、学んだことを子どもたちに返していくことだと思っています。講習後のコメントに、私はこう書きました。「子ども達のため、子ども達に関わる全ての方々に喜んでもらうため、今回の講習を糧に、自分のなりたいコーチ像をしっかり考えて行動したいと思います」。

ハンドボールが、子どもたちにとって「忘れられない楽しい時間」になるように。学ぶことを止めずに、コートでも町でも、一歩ずつ実践していきます。

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