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【沖縄と歴代県知事】番外編・古謝玄太 〜国・県・市・民間、を渡り歩いた42歳の挑戦者〜

ハイサイ!八重瀬町議会議員の秋田一成(あきた かずなり)です。

歴代の沖縄県知事を8人紹介してきたこのシリーズ、今回は前回予告した番外編です。今年9月の県知事選挙への出馬を表明している、前那覇市副市長の古謝玄太(こじゃ げんた)さんを紹介します。
※このシリーズは、特定の党派や立場を応援するものではありません。

前回の玉城デニーさんの回と同じく、古謝さんは歴代知事ではなく、これから審判を受ける「候補予定者」です。ですから今回も、私が評価を書き込むことはせず、事実とエピソードの紹介に徹します。現職の玉城さんと、挑戦者の古謝さん。お二人をできるだけ同じ距離感で知ってもらうことが、この番外編の目的です。

■ 古謝玄太ってどんな人?
古謝玄太氏プロフィール:公式

古謝さんは1983年、那覇市生まれの42歳。昭和薬科大学附属高校から東京大学薬学部に進んだ薬剤師で、沖縄県薬剤師会の副会長も務めています 。

大学卒業後は総務省に入り、内閣官房では沖縄振興、復興庁では東日本大震災からの復興に携わり、岡山県庁・長崎県庁への出向も経験しました。その後は民間に転じてシンクタンクや県内のスタートアップ支援に関わり、2022年12月から今年2月までは那覇市の副市長。国・県・市、そして民間。立場を変えながら行政に関わり続けてきた人です。

今年3月23日、那覇市内で記者会見を開き、無所属での立候補を正式に表明しました。キャッチフレーズは「沖縄を、前に。」会見では「今沖縄に足りないのは希望だ。誰もが生きていきたいと思える場所を実現する」と語り、物価高対策、経済政策、交通渋滞の解消を優先課題に挙げています
QAB 2026年3月23日 

そんな古謝さんのエピソードを、3つ紹介します。

■ ① 7人家族のパパ副市長、育休を取る

古謝さんは四女一男、7人家族のお父さんです。そして2023年、那覇市副市長という要職にありながら、「産後パパ育休」を取得しました。

行政のトップ層が育休を取ることには、「上が取れば、下も取りやすくなる」という意味があります。ご本人が知事選で掲げる政策の柱にも「子育て支援」が入っており、この経験と地続きなのだと思います。

ちなみに趣味はウォーキングとジョギングで、NAHAマラソンを2023年と2025年に完走。地域のランイベントの実行委員会会長も務めています。チャームポイントは、ご本人いわく「子犬のような笑顔」だそうです。

■ ② 「行政は新しいことを始めるのが不得意」役所の中に"新しい場"をつくった

古謝さんはインタビューで、「行政の仕事は課題対応が95%以上で、新しく始める活動は不得意」と語っています。
TOMORUBAインタビュー

そのうえで副市長時代、那覇市職員の有志が集まる交流の場「とびなは」を立ち上げ、「どんどん新しいことをやっていこう」と職員に呼びかけました。教員の負担を減らすタスクフォースの設置や、地域課題の解決に挑む起業家への伴走支援など、DXやスタートアップ振興を"役所の現場から"動かそうとした取り組みが並びます。

私も役場に約9年勤めた元職員です。日々の業務対応に追われる役所の中で「新しいこと」を始めるのがどれだけ難しいかは、体感としてわかります。だからこそ、外から批判するのではなく内側に場をつくるというやり方は、立場を超えて興味深く見ています。

■ ③ 辺野古「容認」と、2,900票差の過去

前回と同じく、評価が分かれる争点は、事実と両方の見方だけを書きます。

古謝さんは、辺野古移設を「容認」する立場です。「普天間飛行場の危険性除去のためには、既に工事が進む辺野古移設が最も早い解決策だ」と説明しています。前回書いたとおり、玉城さんは一貫して「反対」ここが9月の知事選の大きな争点のひとつです。

実は古謝さんには、この争点で敗れた過去があります。2022年の参議院選挙沖縄選挙区に自民党公認で立候補し、辺野古容認を掲げて、「オール沖縄」勢力が支援する現職・伊波洋一さんに約2,900票差で敗れました
沖縄タイムス 2022年7月11日

その後、那覇市副市長として実務を積み、今回は政党の公認ではなく、経済団体がつくった選考委員会に全会一致で選ばれるかたちでの、無所属での挑戦です。国民民主党と参政党が推薦を決め、公明党も推薦の方向で調整中と報じられ、自民党も事実上支援するとみられています。
毎日新聞2026年6月24日 

こうした立ち位置には、「国と対立を続けるより、現実的な解決で経済と暮らしを前に進めてほしい」と期待する声がある一方で、「辺野古容認は、過重な基地負担の固定化につながる」という批判もあります。

■ おわりに  選ぶのは私たち

屋良さんから玉城さんまで8人の知事を、そして番外編として候補予定者の古謝さんを紹介してきました。

歴史を知ると、選挙が立体的に見えてくる。8人の知事がそれぞれの時代の宿題を背負ってきたように、次の4年の宿題を誰に託すのかを決めるのは、私たち一人ひとりです。まず「知って、考えて、投票所に行く」。このシリーズが、そのきっかけになればうれしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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