見出し画像

ロンドンで閉鎖病棟に入院した僕。資産家の令嬢(看護師実習生)と過ごした、忘れられない1日のこと。

【ロンドン留学・海外入院編】陽性症状を経て、一ヶ月ぶりに戻った懐かしい寮の部屋。アタッシュケースに残されたパスポート、冷蔵庫のカレー。実習生に助けられながらスマホの通信環境を取り戻し、病室で映画『バトル・ロワイアル』を観た、回復への忘れられない1日。





どうも!kazuです

今日は海外留学編


ロンドンの閉鎖病棟に入院してた頃、看護師の実習生と私の住んでいた寮の後片付けをした時のことを書きたいと思います。


私はロンドンで閉鎖病棟に入る前は寮で生活していました。しかし、陽性症状でロンドンの街を彷徨い入院してしまった私。


住んでいた寮は当時の私が住んでいたままに一ヶ月ほど放置されていました。


陽性症状後の寮の後始末



 ある日、私は看護師の実習生と一緒にその部屋を片付けに行くことになったのです。彼女は22歳から24歳ほどで精神科に看護師としてきていたアジア系の女性です。なんでも有名な資産家の娘さんらしくある理由がありこの仕事を志したのだとか。チャーミングな女性で病院でもよく話しかけてくれ仲良くしてました。そんな実習生の彼女の実習日誌の貴重な記録になるということで、留学中に病気になった珍しい私の身辺整理についてきてくれたのでした。


外出許可をもらい市街地にある病院からバスでロンドンの寮のある地域に向かいます。20分ほどで寮が見えてきました。意外と病院と寮の位置関係は近いのだなとその時初めて気がつきました。


実習生と一緒に寮のゲートを潜ります。

「私はここで待っているから部屋を整理してきて。パスポートを忘れずに」

ラウンジで彼女は待つようでした

見覚えのある受付が私を出迎えてくれました。エレベーターに向かい私の住んでいたユニットに向かいます。
1ユニットは学生の部屋が5つあり、並んでいます。そして一番奥に共用のリビングルームにオープンキッチンがあり広い部屋にソファーやテーブルが置いてあります。寮の様子を描写するのは今回がはじめてかもしれません。


まず自分の住んでいた部屋に行くと、部屋の荷物は整理されアタッシュケースは開け放たれたままになってベットの上に置いてありました。部屋にいると陽性症状がでた頃の様子が浮かびました。部屋が監視されているかもと疑心暗鬼になり、部屋から外を見ると警備員が何かの呪文を唱えているように見えた。そして私は夜のロンドンの街を走り回ることになる。今は異常な行動だと思えますが、当時はそれを信じていたことを思うと複雑な気持ちでした。


係の人が私が行方不明になったから部屋を整理し保存していてくれていたようでした。アタッシュケースに荷物をまとめ、パスポートがあることを確認しました。パスポートがなければ日本には帰れません。安心しました。

荷物をまとめたあと今度はオープンキッチンのあるリビングルームへ行きました。

冷蔵庫を開けると行方不明になる前に作ったカレーがタッパに入ったまま冷蔵庫の私のスペースに置いてありました。一ヶ月も経っていたので少し変な匂いがします。それをゴミ箱に捨てて私の調味料などを回収しました。
ああ、それからお気に入りのディズニーのステンレスカップを回収。




寮生活の友人との別れ


短い寮生活。もう当時のルームメイトはいません。皆国に帰ったり寮を変えたり違う国に行ったりです。私のルームメイトはポルトガル人、ドイツ人、インドネシア人、日本人、なぜか日本人以外はみんな女性でした。短いながらも彼女たちとのやりとりが浮かびました。寮生活を振り返り部屋を後にしようとしました。

そうすると目の前には警備の白人お兄さんが立っています。

「無事でよかった」

彼は言いました。彼とはよくテレビゲームの話をよくしました

「元気で」

私たちは握手をしました。アタッシュケースを転がして部屋を後にしました。もうここには二度と来ないのだろうな、そう思うと切なくなりました

実習生が私を待っています。寮を後にしてバスに乗りこみました。


「次の停車駅で降りるわよ」


彼女が言いました。そう、実は今回寄るところがあったのでした。


寮に行く前病院で彼女と話をしました。実はこちらにきてからスマホの通信状況が不安定で使い心地が最悪だと。そういうと彼女は私のスマホの設定を見ました。
「明日出かけるときにお店に寄りましょう」
彼女は言いました


イギリスと日本では携帯会社の仕組みが違います


約束通り、私たちは電話ショップへ向かいました。

実は、イギリスへ来てからずっとスマホの通信状況に悩まされていました。
日本で使っていた感覚のまま動画を見たりインターネットを使っていたところ、あっという間に通信ができなくなってしまったのです。

当時の私は「スマホが壊れたのかもしれない」と思い込み、不安のあまり中古のスマホを一台買ってしまいました。

しかし、今振り返ると原因はスマホではなく、通信の仕組みを理解していなかったことだったように思います。

日本では、スマホを買うと携帯会社と契約し、毎月決まった料金を支払うという人が多いでしょう。昔はスマホ本体と通信契約をセットで購入するのが一般的でした。


一方、イギリスでは少し考え方が違います。
多くの人はSIMフリーのスマホを使い、自分で好きな携帯会社のSIMカードを選びます。そして、必要なデータ通信量のプランを購入して利用するのです。
つまり、「スマホ」と「通信契約」が別々なのです。

私が知らなかったのは、データ通信量には上限があることでした。
日本にいた頃と同じように動画を見続けていた私は、あっという間にデータ容量を使い切ってしまいました。


しかし、データ容量がなくなったからといって、SIMカードそのものが使えなくなるわけではありません。
携帯会社のお店へ行き、データ通信量を追加購入したり、より大容量のプランへ変更したりすれば、そのまま利用を続けることができます。
この仕組みを当時の私は知りませんでした。


実習生は私を携帯ショップへ連れて行き、店員さんに事情を説明してくれました。
そこで私はVodafoneの50GBのデータプラン付きSIMを購入し、スマホは再び快適に使えるようになったのです。

イギリスにも日本と同じように通信会社があります。
代表的なのは

  • Vodafone UK

  • EE

  • O2

  • Three UK

です。
つまり、「キャリアがない」のではなく、日本より自由に選べる仕組みになっています

⚠️ご注意: ※この記事に記載しているイギリスの携帯キャリアや通信事情は、私が留学していた当時のものです。現在の料金プランやキャリアの状況とは異なる場合がありますので、最新の情報は各社の公式サイト等でご確認ください。




今では「そんなことだったのか」と笑って話せます。


しかし、海外で頼れる通信手段が突然使えなくなった当時の私は、本当に心細く、「スマホそのものが壊れた」と思い込んでしまいました。

異国で生活すると、日本では当たり前だったことが当たり前ではない場面に何度も出会います。
この出来事もまた、留学生活の難しさと、現地で支えてくれた人たちの温かさを教えてくれた忘れられない思い出の一つです。



さらに、この時もう一つ助けてもらったことがありました。

実は私は、不安のあまり中古で購入したiPhoneと、日本から持ってきたiPhoneの二台を持っていました。

実習生はその様子を見ると、

「テザリングを使えばいいのよ」

と教えてくれました。

当時の私は「テザリング」という機能を知りませんでした。

テザリングとは、データ通信ができるスマートフォンをWi-Fiルーターのように使い、もう一台のスマートフォンやパソコンをインターネットにつなぐ機能です。

50GBのデータプランを契約したiPhoneから、もう一台のiPhoneへ通信を共有できるよう設定してもらい、二台ともインターネットが使えるようになりました。

今では当たり前の機能ですが、当時の私にとっては驚きでした。

海外では、こうしたちょっとした知識が生活のしやすさを大きく左右します。

そして何より印象に残っているのは、実習生がただ手続きを手伝ってくれただけではなく、私が困らないように一つひとつ丁寧に教えてくれたことでした。

異国の地で不安を抱えていた私にとって、その親切さは今でも忘れられない思い出です。

このテザリング機能今でもWi-Fiが使えない環境のなどでパソコンとスマホで使わせてもらっています。生活の知恵ですね



実習生と話しながらお店を後にしてバスで私たちは病院に帰りました。


自分の病室に戻ると私はさっそくテザリングを行いYouTubeや動画配信を見ました。実はイギリスに来てから通信制限が多過ぎてまともに動画を見れていませんでした。

そんな私が最初に見た動画の映画は「バトルロワイヤル」でした。巨匠北野武の演技を見ながらその日は過ぎていきました。
いつもの100倍この映画は面白く感じましたね。


そして帰国の日が近づいてくるのでした


そんなこんなで今日は映画「バトルロワイヤル」のEDテーマ
Dragon Ash「静かな日々の階段を」を聞きながらお別れとしましょう。

通信制限から解放された日に最初に見た映画の主題歌。
私の中では終わりの近いロンドンでの生活のEDテーマと言っても過言ではありません。


EDテーマとともに


今日の記事は以上です




🌱関連記事


📕関連書籍




⭐️プロフィール

いいなと思ったら応援しよう!