ゲーテもスキだし、カフカもスキで困る(後編)
ゲーテとカフカ
それぞれの最後の言葉を並べてみます。
ゲーテ
「Mehr Licht!(もっと光を)」
カフカ
„Töte mich, sonst bist du ein Mörder.“
「殺してくれ、さもないとお前は殺人者だ」
※
* カフカは喉の結核で食事も水も取れない状態だった
* 強い痛みと苦しみの中にいた
* 医師に向かって言ったとされる
夢と現実、みたいに見える。
でも
ゲーテが幸福で
カフカが不幸だとは
言い切れないと思ってます。
カフカは作家だけじゃなくて
労働災害の保険機関で働いていました。
工場の事故を扱う仕事です。
指が飛ぶとか、
腕がなくなるとか、
そういう現場です。
つまり、現実の「痛み」に関わっていた人です。
光が善いとも言い切れないし
陰が悪いとも言い切れない。
人生がどうなれば幸福なのか
どうなれば不幸なのか
正直、よく分からないです。
ワタシはゲーテもカフカもスキです。
あなたはどちらがスキですか?
ゲーテは言う
希望は誰にでもある。
何事においても、
絶望するよりは、
希望を持つ方がいい。
先のことなど誰にもわからないのだから。
カフカは言う
ああ、希望はたっぷりあります。
無限に多くの希望があります。
…ただ、僕らのためには、ないんです。
