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ゲーテもスキだし、カフカもスキで困る(前編)

ゲーテは言う

希望は誰にでもある。
何事においても、
絶望するよりは、
希望を持つ方がいい。
先のことなど誰にも分からないのだから。

カフカは言う

ああ、希望はたっぷりあります。
無限に多くの希望があります。
……ただ、僕らのためにはないんです。

希望は誰にでもある。
この言葉は正しいと思います。

というより、
正しいと思いたいです。

「希望は誰にでもある」って、
本当に言い切っていいのか、ワタシには分からない。

それでもこの言葉は、
迷っている状態のままでも、次に進ませてくる。

ワタシの生き方は、ずっと逆でした。

ちゃんと考えて、
納得して、
それから動く。

多分、そういう人は少なくないと思います。
いや、むしろそっちの方が普通なのかもしれない。

失敗するかもしれない。
向いていないかもしれない。
結局、何も残らないかもしれない。

そういうことが見えてしまうから、人は止まる。

普通は逆ではないでしょうか。
分からないまま始めるのではなく、
分かったうえで動けるときにだけ動く。

でも、ゲーテは違います。

やれ!
始めろ!
今すぐに!

ちょっと眩しすぎやしませんか。

そんなに真っ直ぐ言われても困ります。
だって、分かってしまうからです。

うまくいかないかもしれない。
笑われるかもしれない。
続かないかもしれない。

だから、ワタシは一歩踏み出す勇気がないです。

でもゲーテは、そこを無視してきます。
というより、無視しろって言ってくる。

あなたにできること、
できると夢見たことが何かあるなら、
それを今すぐ始めなさい。
向こう見ずは、天才であり、魔法であり、力です。

この言葉がとてもスキです。
でも、めちゃくちゃ乱暴だとも思うんです。

だって、向こう見ずになれない人もいる。
というか、そっちの方が多い。

ワタシもモチロンそっち側です。

慎重だし、
ちゃんと考えたいし、
納得できないと動けない。

だから、ゲーテの言葉は眩しすぎる。

眩しいから、
たまに目を逸らしたくなる。

でも、完全には逸らせない。

この前、初めて自分のnoteをリアルの知り合いに見せました。

その人は本をよく読む人で、
多分、軽く褒めることも、簡単に否定することもできる人です。

返ってきたのは、はっきりしない感想

ダメって言われた方が楽だったかもしれない。
でも、はっきり褒められもしなかった。

どこかに届いている気もするけど、
決定的に何かが足りない。

多分それが、今のワタシです。

言い切れない。
でも、逃げてもいない。

ちょうどその途中にいる。

人は、否定されたときよりも、
肯定も否定もされないときの方が揺れることがある気がします。

ダメなら諦めがつく。
すごいと言われたら進める。
でも、そのどちらでもないとき、
人は自分で決めないといけなくなる。

たぶん今のワタシは、そこにいます。

それでも、ゲーテの言葉は
こっちに来いって言ってくる。

やれ!
始めろ!

いや、無理ですって!
……って、ずっと思ってきました。

思うんですけど、
完全には無視できないですし、
たぶん、したくもないんだと思います。

惹かれるとは、こういうことなのかもしれません。

そういえば、この前、2027年末で会社を辞めるって話をしました。
激務にメンタルがもたないので…

正直、もっと反対されると思ってたんですが、
返ってきたのは、

「やっぱりそうか」
「理解できる」

でした。

ワタシはまだ迷ってるのに、
外から見ると、もう決まっているように見えている。

これも、不思議でした。

人は、自分ではまだ揺れているつもりでも、
外から見ると、もう始まっているように見えることがある。

だから分からなくなります。
分かっているつもりだったのに。

ワタシは、もう始めてるのか。
それとも、まだ止まってるのか。

どっちでもない気もします。

でも、こういう状態のときに限って、
ゲーテの言葉は、はっきりしてる。

やれ!
始めろ!
今すぐに!

その言葉が正しいのかは、まだ分かりません。

でも、その言葉がなかったら、
多分ワタシは、ずっとここで止まってる。

だから、スキで困る。
ほんとうに、困る。

中編に続きます。

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