見出し画像

ベストホラー映画に選ばれながら、つまらないの評価も多い映画「マリグナント」

2年前に公開されその年のベスト映画にも多く選ばれるなど評価も高かったホラー映画だが、正直評価は高すぎるように思えるぐらいやりすぎだった。

あらすじ
とあるできごとをきっかけで、恐ろしい殺人が目の前で展開する悪夢に苛まれるようになった女性。そして彼女が体験した悪夢は、現実の世界でも次々と起きていく。事件と悪夢の間にどんな関係があるのか、彼女はその謎に迫っていく。

ジェームズワン監督による集大成的な意気込みはよく見られる映画だったが、むしろそれぐらいだった。

ホラー映画としての怖さは監督前作のホラー「死霊館」の方が不気味だったし、実話ではあるがリアリズムで観てももう少し評価されていい作品だったと思える。

監督自身も今作で「今までにないホラー映画を」とインタビューでも答えていたようだったが、個人的には先述したようにやりすぎには思えた。

テーマは今作も悪魔もので主人公の女性にある原因でとりつき、その悪魔の殺戮が悪夢として彼女の脳内へ同時に見えてしまうという序盤から中盤への演出だった。

序盤のCGの展開から冷めてしまったが家を強調してなめるカメラワークや彼女の家で現象が起きていくなど「死霊館」を彷彿させる演出も多くそこから終盤へこれまでの監督ホラー作品とは違う裏切りを見せていく意味では、

それまでにないホラーの新しい展開と監督自身が辿ってきた集大成を盛り込む映画として評論家らしき人たちが絶賛してるのは理解はできる。

ストーリーとしてもガブリエルのヒントを散りばめながら寄生性双生児だったという展開ぐらいまではまだよかったと思う。

ただ過剰なアクションとグロすぎる殺し方は流石にファンタジーに振りすぎてそれまでの悪魔ものとは完全に離れていく。

これまでは見えない何かが悪魔として現れ人間に憑依し、怨念として危害も加えるという常に見えないのに見えてくることへの怖さがオカルト映画では描いていたが、敢えて双生児と言う形で悪魔を具現化し武器を扱う新境地ではあるが抵抗も感じた。

監督としてホラー作品前作の「死霊館」での霊媒師が「悪魔は出没・憑依・攻撃」の三段階の行動を行うと説くシーンがあったが、
今作は正にそれを三つの展開で現代風の演出で可視化していく映画だったと思える。

アクションもおそらくあれがこの作品で一番やりたかったことなのだろうと思うし、この辺の評価が高い人が多いのもそういうことなのだろう。

「エクソシスト」のような古くからある宣教師が悪魔を払う現実にはびこる怖さの強調よりは、映画として如何に飽きさせず面白く見せられるかが観客の基準になっているのかはよく見える新しい時代のものだったと思う。

ホラー映画もB級ジャンル扱いされ殆ど大喜利状態に近い状況の中でこれぐらいやらないと大衆としては見てもらえないのも良くわかる作品と言う意味では面白かった。

「アンビリーバボー」からおじさんたちに馴染みのあった古きアメリカの悪魔祓いを描いたレポものは2010年代で終わったのだろう。

映画「X エックス」もそうだったが今の人間が弱すぎるからこれからは銃と剣で具現化された悪魔と戦う時代なのかもしれない。


いいなと思ったら応援しよう!