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73 新しい景色を見に行こう

7月1日からの入職が決まり、今は比較的のんびりとした時間を過ごしている。

働いていた頃は、まとまった休みがあれば「何をしようか」と考えていたものだが、今は毎日が自由な時間だ。もっとも、その自由な時間が増えると、人間というのは案外ろくなことを考えないものだなとも思う。

最近は「早く働きたいな」「新しい仕事が楽しみだな」という期待が膨らむ一方で、「新しい環境でうまくやれるだろうか」「職場に馴染めるだろうか」「大きなミスをしてしまわないだろうか」といった気がかりも頭をよぎるようになった。

もともと物事を深く考え込む性格だ。
良く言えば慎重、悪く言えば考えすぎる。

そんなある日、ふと冷静になって思った。

「あれ、まだ何も起きていないじゃん」

頭の中では何度も入職後の生活をシミュレーションし、うまくいく場面もあれば失敗する場面も想像していた。気づけば、まるで新しい職場での日々がすでに始まっているかのような感覚になっていた。

けれど現実には、まだ何も始まっていない。起きてもいない出来事を心配し、存在していない問題に頭を悩ませていたのだ。

考えてみれば不思議な話である。未来への不安というのは、目の前の現実ではなく、自分の頭の中で作り上げた想像に対して感じていることが少なくない。

もちろん準備をすることは大切だと思う。新しい職場について調べたり、生活リズムを整えたり、心構えをしておくことは必要なことだろう。
しかし、まだ訪れてもいない未来を先回りして心配し続けても、結局のところ答えは出ない。それどころか、今この瞬間を楽しむ余裕まで失ってしまう。

そう考えるようになってからは、不安よりも楽しみな気持ちに目を向けられるようになった。新しい学びがあるかもしれない、新しい発見や気づきがあるかもしれない。これまで経験したことのない景色を見ることができるかもしれない。

そして何より、再び働きたいと思えるようになった自分自身の変化を嬉しく思う。この約1年、立ち止まる時間を過ごしてきた。決して楽な時間だったわけではない。将来への焦りを感じたこともあったし、自分の価値や生き方について考え込むこともあった。

それでも、その時間があったからこそ、自分自身と向き合うことができた。働くことの意味、人とのつながりの大切さ、自分が本当に大事にしたいことについて、以前よりも深く考えることができたように思う。

人生にムダなことは何もない

遠回りだったのかもしれない。
ただ、その遠回りが無駄だったとは今は思わない。だからこそ、7月1日は単なる入職日ではなく、自分にとって新しいスタートの日なのだと思う。

不安がなくなったわけではない。きっと初日は緊張するだろうし、覚えることもたくさんあるだろう。それでも、今の私は以前より少しだけ自分を信じられる。

うまくいく日もあれば、思うようにいかない日もあるはずだ。それでも一歩ずつ前に進んでいけばいい。新しい日々の中でどんな出会いがあり、どんな経験が待っているのか。その一つひとつを楽しみにしながら、まずは7月1日を迎えたいと思う。

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Kの部屋 応援ありがとうございます。 まだまだ未熟な文面多々見られるかと思いますが、何卒ご容赦くださいませ。 当記事があなたにとって意味ある記事であることを願っています。 これからもよろしくお願いします。