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ケビンの一言いわせて! #56|ハラスメント防止特別委員会に、その設置に反対した議員が

町議会、とりわけ一般質問は、しばしば政治的な演出の場となります。しかし、月曜日午前の徳竹英子議員による質問は、その域を超えるものでした。議員による町職員へのハラスメントという問題を、公の場で正面から取り上げたからです。

徳竹議員自身も、昨年の会議の場で、髙田佳久議員や山本光俊議員による怒鳴るような言動があったと述べてきた一人でもあります。その経験を踏まえ、今回、ハラスメントの実態について町に問いただし、これまで表に出にくかった事実を、公の議論の場へと引き出しました。

総務課長の答弁によれば、匿名アンケートに回答した職員57人のうち、約44パーセントにあたる25人が、何らかのハラスメントを受けたことがあると答えています。

平澤町長の答弁には、見過ごせないやり取りが含まれていました。町長によれば、先日、白鳥議長と副議長が町長のもとを訪れ、誰がどのような行為をしているのかを把握したうえで、当該議員に直接伝えたい、という趣旨の話をしたといいます。

町長は、これをその場できっぱりと断りました。アンケートは、職員を守るために匿名で実施されたものです。個人の特定を先行させれば、報復や圧力を恐れて職員が萎縮することにもなりかねません。こうした申し出が出てくること自体が、ハラスメントに対する認識の低さを示すものだとして、いわゆる「犯人探し」にあたると指摘しました。

町長はまた、被害を訴える職員がいる一方で、行為をしている側に自覚が乏しいのであれば、それはハラスメント問題でしばしば見られる深刻な構図だと述べています。

「昭和の感覚が抜けていないのではないか」

町長が語ったこの言葉こそ、事態の本質を突いています。苦しんでいる側と、気づいてさえいない側。この隔たりこそが、問題の根の深さを物語っています。

徳竹議員が、この問題を陰の中から公の場へと引き出した勇気は、高く評価されるべきものです。

初日の午後には、議員によるハラスメントの防止に向けたルールづくりを担う特別委員会の設置が、採決にかけられました。

二十一世紀に生きる多くの人にとって、この種の決定は、全会一致であってしかるべきものでしょう。しかし、この日の採決は起立によるものでした。そして、起立しなかった――つまり反対の意思を示したのは、小林克彦議員と山本光俊議員のお二人でした。

ここで実名を挙げた議員個人をただ糾弾すれば済むという話ではありません。本当に問われているのは、個人の悪意や資質以上に、そうした言動を許し、あるいは無自覚なまま放置してきた「議会」という組織の構造そのものです。

その構造を象徴するように、設置に反対した小林議員自身が、今度はその委員に名を連ねています。この事実は、委員会が本当に実効性を持ちうるのかという問いを、おのずと投げかけます。

条例や規則は、つくれば終わりというものではありません。町長自身が述べたように、大切なのは、一人ひとりの意識が変わることです。

議会という舞台で行われる議論が、単なる一過性の「政治的な演出」で終わるのか、それとも真の変革への一歩となるのか。その変化を促し、監視する力は、最終的には私たち町民の側にあります。

議会が、本当に町民のための場であり続けられるかどうか――私たちは、幕が下りた後も、彼らの姿勢をしっかりと見届けていく必要があります。

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