ケビンの一言いわせて! #50|遠くから見て初めて分かるもの

自分の住む町の本当の姿は、一度離れて遠くから眺めて初めて見えてくるのかもしれません。最近の出来事を通して、これは山ノ内町にも当てはまると感じるようになりました。
先週、気になっていた小布施のカフェを訪ねるため、山ノ内から自転車で数時間かけて出かけました。山ノ内から見ると、小布施は環境づくり、食文化、経済発展のいずれにおいても成功した町の代表例に映ります。
各カフェで「自転車で来ました」と話すと、所要時間などの質問の後、皆さん口を揃えてこう言うのです。「山ノ内はすごく元気になったよね!」「山ノ内にはいろいろな美味しい店ができたね!」「最近の山ノ内はすごく良くなったね!」――町外の人々の方が、町民よりも山ノ内に愛着と誇りを持っているように感じられました。
その後間もなく、当町で開かれた会議で、野沢温泉、白馬、小谷の村長方とお会いする機会がありました。いずれも健闘している自治体ですが、三人とも山ノ内の進歩に心から感心されている様子でした。外からの評価は、一時的なものではないようです。
ほんの数年前まで「消滅可能性都市」に数えられていた山ノ内町が、今では「活気のある町」と評されています。転換点は三年前の町政交代だったと私は見ています。平澤町長おひとりの功績ではないにせよ、長年続いた衰退から再生へと舵を切る上で、町長が大きな役割を果たしてきたことは確かです。
昨夜、町長の支援者による報告会が開かれ、町長自身が三年間を振り返りました。役場組織の再編、まちづくり観光局の創設、義務教育校設置の決定、果物のブランド化など、成果は多岐にわたります。もちろん、議会の透明性をはじめ、課題も少なくありません。
何より重要なのは、長年続いた社会減を反転させたことです。少子化による自然減に加え、山ノ内は長らく転出超過によっても人口を減らしてきました。それが今では、転入者の方が多い。この変化は、新町長が就任した年から始まったのです。
報告会で繰り返し語られていたのは、「町民の多くが、町で何が起きているのか、町長が何をしてきたのかを十分に知らない」という現状でした。皮肉なことに、町外の人々の方がその変化をよく理解しているようです。
もしそうだとすれば、問題は変化そのものではなく、それが十分に共有されていないことにあるのかもしれません。外から町を眺めることも必要ですが、私たち自身が、起きている変化にもう少し目を向けることも大切なのではないでしょうか。
