ケビンの一言いわせて! #48|山ノ内のルネサンス

1970年代から80年代初頭にかけてデトロイトで育った私にとって、地元には何十年も続くお気に入りのレストランが数多くありました。しかし、1970年代のオイルショック以降、新しくオープンする店は徒々に減り、長年続いてきた店が少しずつ姿を消していきました。
ところが近年、デトロイトの飲食シーンは見事に復活を遂げています。市内だけでなくミシガン州全体で素晴らしいレストランが次々と誕生し、街全体に活気が戻ってきました。数年前にはニューヨーク・タイムズ紙が「アメリカ有数の食の穴場」として紹介したほどです。
そして最近、同じような変化を山ノ内でも感じるようになりました。
この3年ほどの間に、長い停滞の時期を経て、町には質の高い飲食店が次々とオープンしています。これは間違いなく良い変化です。かつては、店は閉まればそれで終わり、二度と戻ってこないという時代が続いていました。しかし今は違います。良い店が、再びこの町に現れ始めています。
例えば、湯田中駅から徒歩数分の場所にある炭火やき鳥コの字は、約1年半前にオープンしましたが、長野県内でもトップクラスの焼き鳥店と言えるでしょう。
また同じ頃にオープンした渋温泉のYAMANOUCHI COFFEEは、地元の可能性を信じてUターンした21歳の若者が立ち上げた店です。スキーシーズンは朝6時から(それ以外は7時から)営業し、質の高いコーヒーと一日中楽しめる朝食を提供しています。すでに非常に高い人気を集めています。
さらに昨年12月末には、日本スタイルのフレンチビストロ「アンフラマンス」もオープンしました。そのクオリティは、東京都心の一流レストランと比べても遜色のないレベルですが、それがここ山ノ内にあるのです。
他にも紹介したい店はたくさんありますが、このコラムの紙面では限りがあります。
今、山ノ内では確かに変化が起きています。かつてのデトロイトのように、街が再び動き出しているのかもしれません。私たちはいま、山ノ内のルネサンスの中にいます。本当にそう思います。
