ケビンの一言いわせて! #55|議会は誰のために

先週、山ノ内町議会6月定例会の開会を傍聴してきました。
傍聴席にいた町民は、私一人でした。
平澤町長は冒頭のあいさつで、議員の皆さんにいくつかの改善を求めました。
町長はまず、議員がもっと町の政策づくりに関わること、そしてそれをもっと公開の場で行うことを求めました。これは、このコラムでも何度か述べてきた意見とよく似ています。私見ですが、ごく一部の例外を除き、今の議会は、町民が自分たちのために働いていると勘違いしている人たちで成り立っています。
具体的には、町長は、密室での会議に頼るのではなく、議論や質問をもっと公開の場で行うよう議会に呼びかけました。今の議会の振る舞いは、小さな町の議会というよりも、まるで国家安全保障会議のようです。思い出していただきたいのですが、議論しているのは軍事戦略ではありません。小学校をどこに建てるか、除雪をどうするか、といった問題なのです。個人情報にかかわるようなごく例外的な場合を除けば、議会の議論は公開されるべきでしょう。
次に、議員が政策提言にもっと積極的になることも求めました。実際、町長は、3年余りの在任期間中、議員個人からの政策提案は比較的まれで、自分が望むよりもはるかに少なかったと述べました。そして、政策提案や企画を直接、町長室に持ち込んでほしいと強く促しました。私も全くその通りだと思います。少なくとも私には、議会は自ら代替案を提案するよりも、批判することに、はるかに多くの時間を費やしているように見えます。
さらに、議員がもっと当事者として町の政策論議に関わり、その議論や討論を他人事のように扱わないでほしいとも求めました。私個人としても、この言葉には強く共感しました。一年で最大の行事である夏まつり山ノ内どんどんのときでさえ、参加した議員はほんの数名でした。皮肉なことに、その場にいなかった議員の中には、町長が地域の集まりに出てこないと文句を言う人たちがいました。
最後に町長は、議員が持つ最も重要な権限の一つである一般質問を、もっと活用するよう求めました。前回の定例会で質問に立ったのは5名、今回は7名です。つまり、およそ半数の議員が、その権限を使っていないということです。議員が日常的に行政を問いただすことも、代替案を提案することも、公開の議論に参加することもしないのであれば、自分を選んでくれた町民のために、いったい何をしているのでしょうか。
一般質問は今週月曜と火曜の朝も続きます。私も傍聴に行きます。あの朝、議場で町政を見守る町民は、私だけでした。しかし、議会に不満を持つ人は少なくありません。議員に説明責任を求めるのであれば、私たち町民にも、自分の目と耳で議論を確かめる責任があるのではないでしょうか。民主主義はSNSやうわさ話の中で行われるものではありません。議場で行われるものです。皆さんも、ぜひ議場でご一緒しましょう。
