見出し画像

(不定期)天元突破グレンラガンに見た哲学2-螺旋力とは?-

 グレンラガン第2回だ。
 “不定期連載”と銘打っているのに連日投稿となる。
 “不定期”は本来言い訳で、いつ消えてもあとグサれ無し!の素晴らしい接頭語だが、逆に言ったら興が乗ったら毎日、下手したら一日2回の投稿も許容され得るステキな言葉だ。
 どこからそんな時間が出た!正直に言え!

 これは”天元突破グレンラガン”で、筆者は無職だ。

 説明はこれで“成る”。

 ロージェノムの元に辿り着くシモン、ニア、グレンパイロットになったロシウとグレンラガン、ロージェノムは自らのガンメン“ラゼンガン”に乗機する。
 当時“NARUTO”が全盛期だった事もあり、螺旋丸との差別化に大変苦労した。
 このラゼンガン、今までのガンメンと明らかにデザインが変わってスタイリッシュになっている。
 エヴァの陸号機くらい、と言われたら、あー、タッチちょっと変わった?と納得し掛けるくらいにはカッコいい。

 筆者はフィギュア買って遊んだ。

 グレンラガンを一方的に蹂躙するラゼンガン。
 その中で、倒れるグレンラガン。
 ラガンだけ独立し、ラゼンガンに対してグレンと同様の同期を試みるシモン。
 ロージェノムはラガンの干渉を受けたラゼンガンの腕を切り離し“ガンメン脆い!”的な事を言い出してラゼンガンから降りての肉弾戦を行う。
 化け物かコイツ。
 ラガンでロージェノムと殴り合うシモン。
 ラガンも倒れ、抵抗が出来ない状態で頭を掴まれて持ち上げられる。
 しかし、その手にはコアドリルがあった。
 ロージェノムが止めるより早くコアドリルをロージェノムの胸にぶつけるシモン。
 コアドリルから力が噴出し、ロージェノムを貫いた。
 シモンの勝利だ。

 ロージェノムは最後に100万匹の猿がこの地に満ちた時、月は地獄の使者となりて螺旋の星を滅ぼす”という謎の言葉を残す。

 遺言はもう少し簡潔に述べろ。
 まだ、余裕があるなコイツ。

 こうして、地下に幽閉されているとも気付かされず、幽閉されていた日々が終わりを迎えた。

 ここから3部である。
 前回までは現代でいう産業革命前の社会に謎のロボットが出るから鹵獲し、革命に使用した、くらいの技術レベルだった。
 ここで指数的技術発展を行い、現代から見てもオーバーテクノロジーレベルの技術と生産力を人類は有するようになる。
 作中経過年数、7年。
 大躍進どころの話ではない。

 が、グレンラガンだ。

 地下世界から地上世界に移り“カミナシティ”と呼ばれる大都市を建造して、平和を享受している人類。
 一方で地下に残りたい、現状維持を望む人類も当然おり、組織化した紅蓮団=体制側、ロージェノム討伐主要メンバーは悪い意味で“腐り始めて”いた。
 そんな中、ロージェノムの頭部、通称“ロージェノムヘッド”を動かし、ライブラリとしての機能を持たせたロシウ。
 目的は“100万匹の猿がこの地に満ちた時、月は地獄の使者となりて螺旋の星を滅ぼす”というロージェノムが残した言葉の解明だった。
 螺旋王から“アンチスパイラル”という、外宇宙敵対勢力の情報を得るロシウ。
 一方、紅蓮団の実質的No.2、キタンの妹がご懐妊し、元気なお子さんを出産する。
 このお子さんが”トリガー”となった。
 人類=螺旋族の管理を人数で行っていたアンチスパイラルはこの子の誕生で、アンチスパイラルの脅威判定=人口の計数値の100万個体を超え、反乱抑制機構が作動する。

 技術発展が進んだ事により、工学も捗る。
 ここで注目すべき点は螺旋族の人口、”計数値”がトリガーとなっている点だ。
 政府が“人口1億超えたので、増税します”とか言い出したならブチ切れ案件だが“年収の中央値が600万円を超えたので800万円以上からの税率を上げます”なら、まだ納得は出来るはずだ。
 が、このバカ、アンチスパイラルは人口100万人を超えたら滅ぼします、というワケの分からない管理思想を採用した。
 生物は生態的に寿命が短い、個体耐久力に乏しい、などを条件に繁殖要件が決まる。
 強い生態系の密度が高くなると、必然リソース側の不足に陥り、一定の繁殖力にバランスを見るように出来ている。
 その中に於いて人口をトリガーとするのは、生物学的見地からは妥当性に乏しい。
 ここで2部から存在が垣間見え、3部でその正体を表したガンメンを始めとする螺旋王側機構の原動力“螺旋力”が出てくる。

 まずは順番に行こう。

 ロージェノムが地下に人類を監禁していた理由は何らかの理由でアンチスパイラルとその反乱抑制機構、危機対象への昇格要件をロージェノムは知っていたと解釈される。
 その為、地下に隔離する事での人口の抑制、及び定期的な“間引き”により、アンチスパイラルに対する擬装を管理する為だった、と解釈出来る。
 組織を縮小する事で管理の向上が出来る。
 気付いたら人増えすぎてて、何が何か分からないうちにアンチスパイラルに目を付けられていきなり全滅エンド。
 になるよりはアンチスパイラルから隠れて密かに、しかし“平和”に見える社会を作ろうとした、と好意的には解釈出来る。
 ここまではロージェノムの論理であり、彼なりの正義の形だった。

 しかし、そこにシモンとカミナ、紅蓮団というイレギュラーが発生し、その管理は終わりを迎えた。  
 ここまでは良い。
 問題は何故”計数値”だったか、にある。
 アンチスパイラルが本当に警戒しているのが螺旋力そのものなら、人口ではなく螺旋力の総量、あるいは最も高い個体のピーク値のはずだ。
 ここから、螺旋力は個体の単純量や総量よりも”数”に由来する”何か”の影響を強く受ける可能性がある、という仮説が立つ。

 その“何か”とは何か?

 ここでシモンとカミナの関係性を交えながら、仮定を重ねる。
 人口の管理と螺旋力という要素から崩していこう。
 この管理方法から、螺旋力は個々人の才能や資質だけではなく、螺旋族間の関係性、ネットワークにより増幅する概念である可能性があるのではないか。
 地下世界ではシモンとカミナが互いに互いを信用し、補う事で結果的に外界に進出した。
 結果として、カミナを失いながらもロージェノム討伐まで至った。
 シモン一人でも、カミナ一人でもなし得なかった。
 これは量的な問題にない事は描写から推察出来るかと思う。
 つまり、人口をトリガーにした、という事は螺旋力が規定を超えたという事ではない。
 螺旋力の成長率が許容出来ない数値になり得る閾値として、人口を擬似的に設定した、という可能性が高い。
 アンチスパイラルそのものはラスボス級で最後の最後まで本体は出てこない。
 しかし、その規模は銀河系を数桁単位で監視するレベルであり、その中で地球などという星を重点監視する意味も、余力もない。
 人口から逆算した螺旋力の成長率、その一点を持ってシステムとしての殲滅条件を設定し、後はシステム任せにするのが合理的、というより他に管理の方法は無いだろう。
 その規模の文明が銀河単位で人口を管理するだけでも常軌を逸したシステムになるはずだ。
 しかし、安心して欲しい。

 これは”グレンラガン”だ。

 実はこの螺旋力、掘れば掘るほどなかなか深い。

 この時点で、筆者の中では次回の考察対象“コアドリル”について、一つの解釈に至ったが、生成AIに“ねーよw”と言われた仮説がある。
 生成AIを張っ倒すか、ガン無視決め込むかを決めるにはまだ僅かの猶予がある。

 人間を舐めるな。

 アンチスパイラルが人口から人類を危険存在として認識する数分前に時間を戻す。
 事実婚状態にあったカミナシティ管理者となったシモンとニア。
 シモンはニアの指に誓いの証を贈り、二人のラブコメ展開としては帰結を見た、かに思えた。
 ここで反乱抑制機構の作動である。
 アンチスパイラルろくな事しない。
 ニアがアンチスパイラルの斥候として機能し、増えすぎた人類を抹殺する為に、月が地球に落ちてくる事を告げる。
 余談だが、筆者がグレンラガンをリアルタイムで追いかけ始めたのはこのタイミングだ。
 ただの熱血アニメ、と認識していたが“ヒロインが裏切る”という情報を入手した。
 それを受け、中々尖った事するじゃねえか、と視聴を始めた。

 ネタバレ上等。

 加えて、ニアはこれまで癒し100%だったが、アンチスパイラルの斥候になる事で、ツン120%くらいになる。
 ギャップには絶望するしかないが、最初からこのキャラだった場合、これはこれでアリだ。
 こちらの方が好き、という方もおられると思う。
 よし!アンチスパイラルガン無視しよう!
 ここからツン120%のニアをデレさせ結婚に至るストーリーが見たい!
 ダメか?
 ならば、どなたか作ってくれまいか?

 ここで一つ疑問が出る。

 人口がトリガーである事から、反乱抑制機構の発火タイミングはアンチスパイラルにすら設計出来ないはずだ。
 この事からニアがアンチスパイラルの斥候として機能し始めた理由を遺伝子などの事前情報に求める事は難しい。
 仮に遺伝子由来だった場合、トリガーのタイミングによってはロージェノムが斥候となっていた可能性もある。
 その場合には、ロージェノムを即”処理”する。

 慈悲も無し。

 ニアがアンチスパイラルの斥候として先天的に選ばれたのか、後天的に選ばれたのかは、この“ロージェノム”が裏切ったパターンを考慮すると後天的に選択された、と考える方が妥当だ。
 Wikipediaに潜ったら、遺伝子レベルで誰でも“なり得る可能性がある”という設定があった、が、“処される”のがロージェノムじゃなくなっただけで、筆者ならよく知らん人からそんな事言われたなら“処理”して見なかった、聞こえなかった事にする。
 “それまでのニア”を知っているから“おかしいな”と思うのであり、それまでを知らん人から突然そんな事言われたらただの“おかしい人”で終わる。

 無知は罪だが、幸せでもある。

 話を戻そう。
 アンチスパイラルの“斥候”の候補者の選定。
 人口をトリガーとし、その中で最も螺旋力が高くアンチスパイラルに対する反乱の際の主力になり得るユニットの関係者。

 これが斥候の選択の条件だった可能性がある。

 シモンを直接乗っ取った方が早いじゃん!と一瞬思った。
 しかし、螺旋力が高いと言う事は抵抗力も高い、と言う解釈をした場合、失敗する可能性を考えると螺旋力の総量が多い個体より、その総量に至った因子側を抑える方が話が早い。
 ヒロインが裏切ったのではなかった。
 ヒロイン“だから”裏切る必要があった。
 という構造が成る。

 螺旋力、とかいう3部から突然出てきた浪漫の塊の解釈で大分容量をオーバーした。
 切り貼りだから文字数管理が逆に困難だ。
 まあ、リサイクルなので今回はこの辺で勘弁してほしい。

 次回、コアドリルとかいう謎しかないオブジェクトの考察に入る。

いいなと思ったら応援しよう!