ここは、どこだ? (ショートショート・短編小説)
「この薬を飲んで、死ね」
ジャッカルのじじいの声が聞こえてくる。
裏切り者を制裁する青い薬を飲まされて、小さく、小さくなっている。
まるでネズミだ。
この薄暗い部屋が俺の処刑場。
「この臭いは悪くねえな」
独特の臭気が部屋に充満し、俺は深く呼吸をしながら足元に目を向けた。
ざらざらして、まったく艶がない。
こいつは、やっぱりゴミだ。
作られてどれぐらい経ったのだろう。新しい物もできて、ボロボロになって、ありとあらゆる場所をめぐり、こうやって積まれている。
もう、過去の産物になりそうなこいつ。まるで俺みたいだ。
くそ、ジャッカルのじじい。いっそ銃でぶっぱなして殺せばいいのに、なんてことしやがるんだ。
刃物の音がひっきりなしに鳴っている。
ガチャン ガチャン
ガチャン ガチャン……
際限なく音は続く。まるでギロチンだ。
小さくなった俺は、音だけで体がブルっとする。
お前はどうなんだ?
ボロボロになったこいつに触れる。
かつて長年人間を狂わせたこいつも、今じゃあれにやられて……
俺だって、百人以上の子分を従え、抱いた女の数なんか覚えちゃいねえ。そんな時代もあった。それが永遠に続くと信じていた。
それなのに……。
ガチャン ガチャン
ガチャン ガチャン……
どんどん近づいてきた。俺はこいつと一緒に死ぬのか。
頭のなかで声が聞こえる。
「わしはスマホのピッが嫌いじゃ」
じじいだ。指で札束をめくってやがる。

了

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今後、原爆をテーマに小説を書きます。テーマ的に文学賞からの出版は厳しいと考えてます。出版費用にしたいです。応募よろしくお願いします。