不妊治療#8【2回目の採卵】震える再採卵 | 「頑張ったね、ありがとうね」その一言で、泣きそうになった
「頑張ったね。ありがとうね。」
待合室で夫にそう言われた瞬間、泣きそうになった。
私は一人じゃない。そう思えた。
1回目の判定日で陰性の結果が出たとき、先生はすぐに次の話をしてくれました。
体調に問題がなければ、次の生理を待って2回目の採卵をしましょう、と。落ち込む暇もなく、次のステップが決まる。
不妊治療は、立ち止まることを許してくれません。
※注:採卵の痛みや感じ方にはかなりの個人差があります。中には全く痛みを感じない方もいれば、私のように悶絶するタイプもいるようです。この記事はあくまで、痛みにとっても弱い筆者の個人的な感想として、ここから先をお楽しみください
やってきた恐怖のカウントダウン
1回目は「どんな痛みかわからない」まま挑んだ。
恐怖で6kg落ちて、終わったあとに「まじ無理……」とつぶやいた。
でも2回目は違う。
体が「あの痛み」を全部覚えている。
未知よりも、既知のほうが怖い。
私は、そう思った。
そしてまた始まった、恐怖のカウントダウン。
1回目の採卵前は3週間で6Kg落ちた。
2回目は、さらに2Kg。
採卵のたびに私は痩せていく計算です。
「不妊治療ダイエット、第2章」のはじまりです。笑えない。
採卵当日
前回と同じように、リカバリーベッドで準備を整え、順番を待つ。
自分の番号が近づくたびに、体が震えて心拍が上がる。
「経験者」になったはずなのに、何も変わっていなかった。
むしろ、知っている分だけ怖い。
処置室に入ると、今回も看護師さんが手を握ってくれました。
終始、ずっと。(本当にめんどくさい患者でごめんなさい)
今回の先生は、なんとなくうまい気がしました。
1回目より、少しだけ痛みが軽い気がする。
「気がする」程度です。痛いものは痛い。
でも、ほんの少しだけ違った。
KLCは先生が毎回違うので比較は難しいけれど、
今回の先生はどこか手慣れている感じがした。
(前回の先生もきっとうまかったんだと思います。ただ今回のほうが、私には合っていたのかも。)
不妊治療における「この先生、うまい」という感覚。
採卵を繰り返さないと分からない感覚なのだと思う。
できれば、もう知りたくはないけれど。
待合室で、夫と合流
採卵の日は、夫も病院に来ます。
精子を提供するためです。
忘れがちだけど、夫にも役割があります。
採卵とリカバリーが終わって、待合室に出ると夫がいました。
半分抜け殻みたいな私に、夫は言いました。
「頑張ったね。ありがとうね。」
その一言で、泣きそうになりました。
私は一人で頑張ってるつもりでいた。
でも違った。
夫もこの場所に来ていた。
同じ場所に来て、同じ時間を過ごしていた人がいた。
そう思えた瞬間でした。
結果
後から知らされた、採卵の結果。
取れた卵は、すべて未熟卵でした。
1個でいいから、残ってほしかった。
でもその1個は「始まることもできない卵」でした。
1回目は成熟卵1個。
今回はゼロ。
不妊治療は、数だけじゃない。質がある。
「次こそ」という気持ちと「また?」という疲れが、同時に来た瞬間でした。
続きは#10で。
ーこのnoteについてー
本記事は40歳から不妊治療を経験した私個人の体験・感情の記録です。記載している数値・費用・クリニックの情報はすべて私のケースであり、個人差があります。医療的な判断は必ず担当医にご相談ください。
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