【白熱】「いやICE BOXって.....」
真夏。俺は部活帰りにコンビニに寄り、友達とアイスを買いに行く。
各々が自分の食べるアイスを選んでいたのだが…。
友人「いやICE BOXってどうなん?」
俺「え?」
友人「いやお前こういう時にICE BOX買っちゃうタイプの人?」
俺「え?別によくないか?」
友人「なんかさ、みんなで楽しくアイス食べようって時にさ、普通それ取るか?」
俺「いや取るでしょ。」
友人「こんだけ美味しそうなバラエティ豊かなアイスがあるなかで?」
俺「俺これ好きだから。」
友人「友達が真っ先にICE BOX手に取ってたらちょっと萎えない?」
俺「萎えねーだろ。」
友人「なんかICE BOX食ってる若造って、ICE BOX食ってる俺カッケー!、って思ってそう。」
俺「偏見だろ。」
もめる中、もう一人の友人が言う。
友人2「俺はこれかな。」
そう言って手に取ったのは…

一同「おーーーーーーーーーーーーーーーー。」
王道にして納得。間違いない。全員が頷く。
友人「お前は合格。」
俺「合格ってなんだよ。」
続けて別の友人が口にしたのは…
友人3「いやここはさ。」

友人「なるほどねぇ〜。」
友人3「人にもあげやすいし。いいでしょ。」
友人「君はかなりポイントが高いよ。」
俺「いやだからみんな各々好きな物買えばいいんだって。」
それから….

友人4「俺は1人で2本いっちゃうから。」
友人「うひょ〜。」
友人4「2本1人で食べると謎の背徳感があるよな。」
一同「わかる。」

友人5「シンプルイズベスト。」
俺「最初飲みづらいけどね。逆にそれが良い。」
友人「しっかり揉めよ。揉みしだけよ。」
友人5「言い方。」
最後の1人がアイスを取ったところで俺が言う。
俺「つーかさ、そういうお前はどうなんだよ。何選ぶんだよ。」
友人「よくぞ聞いてくれた。やっぱりさ….」
そう言ってアイスケースに手を伸ばす。
一同が見つめる。
その時、
監督「おいお前ら、なにやってんだ。」
監督が後ろから俺達に声をかけた。部活のコーチでもあり監督でもある。
友人「いや、ちょっとアイスを買おうかなと。」
監督「おっ、いいねアイス。俺も昔はよく食ってたな。」
先程までの流れから、彼が口にする。
友人「監督はどのアイスが好きですか?」
その他一同「っっっっっっっっ…….!!!」
確かに皆監督がどんなアイスが好きなのか気になっていた。
監督の発言。場の空気が変わる。ただでさえ涼しい店内がさらに冷える。
監督「俺はね……..」

一同「えっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ」
友人「かきごおり!?これ食べる人っていたんですか?」
監督「失礼だな。昔はこれがすげー良かったんだよ。今食っても全然美味しいと思うぞ。」
そう言って監督はかきごおりをもってレジに向かう。
監督「ほれ。食ってみろ。」
友人「えっ。はい。」
パクっ
友人「うまっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!」
一同「え!?」
監督「お前たちも食ってみろ。」
恐る恐るかぶりついてみる。
うまい。冷えていてシャーベットのような食感。甘いいちご味でシャリシャリとした口溶けが心地よい。
俺「たしかに美味しいです。」
監督「そうだろう。ま、どのアイスもうまいけどな。」
一同「!」
監督「アイスの種類とか関係ないよ。こうやって暑い中食べるとなんでも美味いって。なんでもかんでもこれが良いとかっていうもんじゃないぞ。」
一同「!!」
一番大切なことを忘れていた。
そうだ。アイスの種類なんて関係ないのだ。みんなで部活終わりに仲良くアイスを食べる。それでいいじゃないか。種類がどうとか関係ない。みんながそれぞれアイスを食べることに意味があるのだ。
監督はそれを俺達に気づかせてくれた。
監督「じゃ俺そろそろ行くから。明日の試合もお前ら気張れよ。」
一同「はい!」
俺「監督の言うことはやっぱ違うな。」
友人「だな。俺等もとっととアイス買って外で食べようぜ。」
俺「結局さ、お前どれ買うの。俺等もう決まったけど。」
友人「あ、そうだな。言ってなかったね。俺は….」
ゴソッ

一同「殺すぞ。」
その日から彼の友達はいない。
終わり
みんな好きなアイスを買ってね。
ICE BOXに三ツ矢サイダー入れると美味いよ。(常識)
