#訪廊日記 訪廊日:2025年9月13日 作家さん:鎹さやか 個展「金色の時」
訪廊日:2025年9月13日
作家さん:鎹さやか
個展「金色の時」
会場:銀座奥野ビル三階 銀座中央ギャラリー第二室
※Instagramのリールに投稿した内容を少し加筆・修正しています。
《作家さんより》
今回の展示では、銀箔を焼き変色させることで 劣化や傷を生み出す行為と、人間が成長する過程で受ける痛みや傷などを重ねて制作し、最近挑んでいる表現方法での展示となっております。
作品は「ぎふ美術展」に入選した100号の「金色の時・妬」を中心に約20点を展示予定です。

お近くの皆様
ご高覧頂けますと幸いです。
《ワタシから》
今年の三月の上旬にunpel_galleryのグループ展で拝見し、三月の中旬に新生堂でのグループ展でも拝見し、桜が咲く頃まで、頭の中が「銀箔」でいっぱいになりました。
今回、unpel_galleryでの展示内容を振り返ってみたら、その時に「金色の時」というタイトルの作品が出品されていた事に気付きました。
「朽ちても美しい女性の精神性」の表現。これは、鎹さんの一貫した制作の方向性なんですね。


《会場は》
常にお客様が来場する賑わいぶりでしたが、皆さんマナーを守って鑑賞してくださっていたので、本当に良い空間でした。
来場されたお客様の一人一人に丁寧に、「銀箔を焼いて制作している」と説明し、お帰りになるお客様には深々とお辞儀をする鎹さんの姿・姿勢がとても印象的でした。

《鑑賞》
銀箔を貼った作品は、見る角度によって多彩な表情を見せてくれます。
本当に、本当に、鎹さんの作品の本当の「良さ」は、原画を観なければ味わえません。
室内の照明を落として鑑賞する機会もあって、しっかりと「良さ」を堪能出来ました。









《懐かしさを越えたもの》
ワタシのアート鑑賞には「懐かしさ」がキーワードになっているのですが、季節も場所も時間も無いような鎹さんの作品に強く惹かれるのは、ワタシの「個」としての在り方ではなく、もっと広い「人間存在」または「命の本質」に迫ってくる何かがあるんだろう。
今回の個展を拝見して、そう結論づけさせていただきました。



《蛇足》
生きてきた年数に関わらず、人は誰でも「辛いこと」「楽しいこと」を経験していく。
それらを乗り越えていくことは、もちろん大事だと思うけれど、淡々と受け入れていく事の方がもっと大事だと思う。


