もう関わらないと決めた相手が、また近づいてきた日 〜それでも“入れない”と決めた理由
これは、長女が小学4年生の頃の出来事です。
でもこの話は、もっと前、保育園の頃から始まっています。
同じ園で知り合ったお向かいのご家庭。
当時から、距離感に違和感があり、体調的にも余裕のない中で振り回されることが続き、私は関係を終わらせる選択をしました。
その後、小学校に入ってからも子ども同士のトラブルがあり、
私は一度しっかりと介入し、それ以降関わりはほぼなくなりました。
(詳しくは前回の投稿をご覧ください)
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そして、小学4年生。
長女は、小2の時から友達のYちゃんに紹介してもらって書道教室に通い始めました。
落ち着いた雰囲気で、穏やかな時間が流れる場所でした。
その半年後、私は保育園から一緒のAちゃんのママにその教室を紹介し、
Aちゃんも同じ時間に通うようになりました。
2人は気が合い、書道が大好きになり静かで心地よい時間を過ごしていました。
私もAちゃんママもその様子を見て、「安心できる場所に出会えた」と感じていました。
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それから1年半後。
Aちゃんママから連絡がありました。
「お向かいの子が、この書道教室に通いたいって言ってるんだけど、紹介してもいいかな?」
その一言で、過去のことが一気によみがえりました。
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正直、すごく迷いました。
習い事は自由。
「来てほしくない」と言うのは、私のエゴなんじゃないか。
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でも同時に、どうしても引っかかるものがありました。
保育園の頃から挨拶も交わさない関係。
こちらが距離を取っていることは、態度でも伝わっているはず。
それでもなお、同じ場所に来ようとする。
しかも、直接ではなく、Aちゃんママを通して。
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その時、私ははっきりと思いました。
これは単純な「自由」の話ではない。
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確かに、
「習い事は自由」
「子ども同士は別」
それ自体は間違っていないと思います。
でも、それは何も問題がなかった関係で成り立つもの。
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今回のように、
・過去に関係を断つ理由があった
・子ども同士にも実際のトラブルがあった
・相手側に変化が見えない
そんな状況の中で、
「自由だから来ていい」
「子ども同士は別だから大丈夫」
そう簡単に割り切れるものではありませんでした。
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自由であることと、
周りに影響を与えないことは、別の話です。
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もしその子が同じ教室に来たら、
今の穏やかな空気はどうなるのか。
長女やAちゃんは、本当に安心して過ごせるのか。
過去の関係が、また入り込んでくるのではないか。
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そして何より、
長女がまた嫌なことをされて辛い思いをするのではないか…
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私は迷った末に、Aちゃんママにお願いしました。
「長女が、これ以上嫌な思いをしてほしくないと思っているから、今回は来てほしくないと感じている」
そう、正直に伝えてもらいました。
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この判断が正しかったのか、
その時は自信があったわけではありません。
「相手の自由を奪ってしまったのではないか」
そんな気持ちもありました。
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でも今なら、はっきり分かります。
あの時守ったのは、ただの場所ではありませんでした。
長女が安心して過ごせる時間と、
自分らしくいられる空気でした。
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そして今。
長女とAちゃん、そしてYちゃんは、同じ時間に書道教室に通い続けています。
高校はそれぞれ別の道に進むことになりましたが、
「毎週、教室で会えるのが楽しみ」と3人は笑って話しています。
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3人は切磋琢磨しながら、
ライバルではなく、共に頑張る仲間のような関係を築いています。
そして実際に、3人とも書道で表彰されるようになりました。
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あの時、環境を守ったからこそ、
今のこの関係と、この時間があります。
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長女は、
無理に人に合わせることなく、
嫌な距離には入らず、
自分で人との関わり方を選べるようになりました。
巻き込まれない強さ。
それを自然と身につけています。
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あの時、関係を断ったこと。
そして、入れないと決めたこと。
すべてが繋がって、今があります。
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「自由」と「配慮」
どちらも大切だからこそ、悩みました。
でも、
大切な人が安心していられる環境を守ることは、
決してエゴではない。
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あの出来事は、
私たちにとって「人との距離の取り方」を学ぶ、大切な経験でした。
そして今では、
その経験が、確かな土台になっています。

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