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満たされるだけじゃ、変われなかった

これまで曖昧にぼかして書いてきたけれど、
最近、いわゆる“女風”に足を踏み入れた。

女性用の風俗、というやつだ。



セラピストのAくん。
もともと指名しようとしていた人ではなかったのに、
気づけば、刺さってしまっていた。

最初の数回は、ただ満たされて、
ただ楽しくて、ただ幸せだった。



でも私は、感情が豊かな人間なのだと思う。

セラピだと分かっていても、
“サービス”として切り分けることができない。

ひとりの人として出会ったような感覚になる。

彼の人となりを感じてしまうし、
驚くほど共通点も多い。

年齢差を感じない。
一緒にいて、どこか自然で、違和感がない。



それはセラピストだからだ、と言われたら
きっとその通りなのだと思う。

それでも私は、
そこに“特別”を感じてしまう自分に、
蓋をしようと必死になる。



先日、いわゆる“太客”に関することで
少しモヤモヤする出来事があった。

お金を払っている以上、
嫌な思いをしてまで会う必要なんてない。

そう頭では分かっている。



もし彼が、上手く取り繕ってくれていたなら、
私はきっと今も、気持ちよく利用していたのだと思う。

でも彼は、
驚くほど正直に理由を伝えてきた。



その正直さに、
また彼の“人としての部分”を感じてしまう。

だから余計に、ややこしい。



ただ、その出来事をきっかけに、
私はひとつのことに気づき始めている。



これまでの私は、
結果的に自分を苦しめる選択をしてきた。



相手に合わせて、察して、我慢する。

嫌われたくない。
困らせたくない。

そう思って、
自分の気持ちに蓋をする。



物分かりのいい“大人”のふりをして、
本当の自分を後回しにしてきた。



でも今は、違う。



Aくんとの関わりの中で、私は少しずつ、
その癖を手放そうとしている。



それは、彼に何かを求めているわけではない。

行動を変えてほしいわけでも、
謝ってほしいわけでもない。



ただ私は、
もう自分に嘘をつきたくないだけだ。



自分の気持ちをちゃんと感じて、
大切に扱いたい。



だから私は今日も、
お金を握りしめて会いに行く。



それは“満たされるため”というよりも、
“自分の扱い方を変えるため”なのかもしれない。



お金を払ってまでモヤモヤするなら、
他を選べばいい。

そういう考え方も、もちろんある。



それでも私は、
モヤモヤさせてくる彼だからこそ、

変わろうとしている自分を、
感じているのかもしれない。




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