【詩のようなもの】 夜明けの鐘 《3つのお題に空想のひらめきを第28回》
夜明けに咲く
花が道を教える朝
一晩中
強風に晒され
眠りを忘れた湖に
光が射す
まだ波がざわめく
湖畔に
影を落とさない子山羊と
少年がいた
記憶の森の中で
かつて
誰かから
時計塔のひみつを聞いた
塔の中の
言葉が意味を拒んだ場所で
風を閉じ込めた瓶が
開けられたとき
書かれなかった方の世界が
現れる
朝の時刻を告げる
鐘とともに
少年は言う
月影の郵便局から
手紙を
待ってる
空へ宛てた手紙?
ううん
違う
僕と
あなた
はじまりだけを開ける鍵が
ないように
終わりだけの扉もない
意味が生まれる前の風景
覚えてる?
いや
星明かりの書斎
まだ物語にならない場所で
砂が落ちきらないあいだに
記されたもの
書かれなかったのではなく
ただずっと
そこに置かれていた
それが今届く?
そう
だってそれは
僕が
書いたもので
あなたが
書いたものでもあるから
風が止み
ゴォンと
鐘の音が
聞こえる
子山羊が
朝陽に向かって
ここだと
知らせるように
鳴いた
*こちらに参加させていただきました🙇♂️
お題:
月影の郵便局 空へ宛てた手紙
星明かりの書斎 風を閉じ込めた瓶
花が道を教える朝
影を落とさない子 時計塔のひみつ
記憶の森の奥で 眠りを忘れた湖
はじまりだけを開ける鍵
砂が落ちきらないあいだに
意味が生まれる前の風景
書かれなかった方の世界
言葉が意味を拒んだ場所
まだ物語にならない場所で
15個全部入れてみたくなってしまいまして…。
一年、ありがとうございました✨
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