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【詩のようなもの】 life with the blue key 《3つのお題に空想のひらめきを第49回》



ブラックマーケット

闇市のことを

当時子供だった私たちは

星くず市場と

呼んでいた

なんでもあったんだ

生活必需品

物騒なもの

星みたいに

垂涎の的になる代物や

くずみたいな

ガラクタまで

ある日

何人かで

市場をうろついてると

値段のついていない

青い鍵があった

店主にも

どこの

何の鍵か

わからなかったそうで

おそらく

メッキで塗装しただけの

だがこれに

私らの間で

小さなドラゴンなんて

呼ばれていた

腕っぷしの強い

ガキ大将が

興味を持ってね

タダで譲ってもらって

この鍵の謎を解こうと

張り切っていた

首からぶら下げて

あれこれ

尋ね回っているうちに

いろいろな

ものを見た

飲んだくれの父親

夜に生きるしかない女

金で票を買う政治家に

目立ちたいだけの弁護士

スラムから這い上がった

スター選手もいれば

命がけで

街を良くしようとした

役人もいた

私らの生き方も

褒められたものでは

なかっただろうが

それでもそれなりに

頼ってくれる

人たちもいてね

だがついぞ

鍵の正体は

わからずじまいだった

晩年

すっかり老けたガキ大将は

呆れたように笑って

それでもこいつは

ずっと俺たちと一緒に

いてくれたんだと

そう言っていたよ

今も棺の中で

一緒にいるさ









*こちらに参加させていただきました🙇‍♂️
 お題:
 星くず市場
 青い鍵
 小さなドラゴン
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#3つのお題に空想のひらめきを第49回 #詩のようなもの #詩 #現代詩 #自由詩 #創作


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